イヤホン選び 2017-2018年の振り返りとまとめ

AKG N5005
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久しぶりに振り返りとまとめ記事を書いて感慨深いものがあります。最近は店頭やイベントで試聴をすることが多いので、あっさりと欲しい製品が決まることが多いのですが、イヤホン(IEM)だけは苦労しています。

今回この記事を書くにあたってイヤホン(IEM)選びの記事を読み返してみたのですが、2015年のイヤホン選びから今までずっと続いてることがわかりました。簡単にこれまでの経緯を振り返りながら、今回のイヤホン選びをまとめてみたいと思います。

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2015年のイヤホン選び

2015年にイヤホン選びを始めた理由はメインで使っていたWestone 4R(以下、W4R)を手放したことから始まります。
W4Rを買い戻すことができれば良かったんですけど、すでにW4Rは販売が終了していてW40に置き換わっていました。W40も聴いたんですが、少し音の傾向が変わっているように聞こえたので、他社製品も聴いてみることにしました。

結果としてオーディオテクニカのIM04を購入したんですが、実際に使ってみると装着感がいまひとつでした。また、音についても味つけが濃くて飽きてしまう結果になりました。IM04は悪い製品ではなかったんですが、今もメインで使っている密閉型ヘッドホンのDT 1770 PROを買ったこともあって、音の好みがIM04を購入したあとに変わりました。そういう意味では不遇な子だったなと思います。今だったらSpinfitをつけて装着感も安定したかもしれませんね。

2015年イヤフォン選びまとめ
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2015年のカスタムIEM選び

IM04が失敗をした主な理由が装着感だったため、いよいよカスタムIEMを購入することを決意しました。カスタムIEMに目を向けたのは装着感を安定させたかったのが一番の理由ですが、憧れと興味もありました。

カスタムIEM選びは二回やりまして、FitearのPrivate 222とVision EarsのVE5を購入しました。
Private 222はすっきりとした聴感なのでモニター用途として使うのに適してます。現在はほとんど出番がありません。いきなりMH334あたりにしておけば良かったなと後悔しています。

2015年カスタムIEM選びのまとめ FitEar Private 222を選んだ理由
ついに待望のカスタムインイヤーモニター(カスタムIEM)を注文してきました!せっかくなので今後のために今回のカスタムIEM選びの過程と結論を出した理由についてまとめておきたいと思います。今後、特に初めてカスタムIEMを購入する方の参考になれ

二回目にはVE5を購入しました。カスタムIEMが良いものであることがわかったので、少しリスニング寄りで長く使える製品を買おうと思いました。

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少し遅くなりましたが、2015年12月にオーダーしたカスタムIEMのVision Ears VE5について、他の製品の試聴結果とVE5を選んだ過程をまとめておきたいと思います。経緯今回のカスタムIEM選びは2015年で2回目となりました。さ

Private 222とVE5をあまり使わなくなったのにはいくつか理由があります。
まず、VE5を購入してから上流をiPhone+ポタアンからDAPに変更しています。ヘッドホンをメインで使うため、DAPは自然と出力の強い製品を選んでいますが、これが繊細なBAドライバのカスタムIEMには合わないんじゃないかと思っています。高域は問題ないのですが、中域の低い音から低域にかけて違和感があります。どこかの帯域がすっぽりと抜けたように感じるんですね。
もうひとつの理由は装着感です。カスタムIEMは万能と思っていたんですが、耳の形が変わるため、微妙に耳に合わなくなりました。リフィットに出せばいいんでしょうが、リフィットで必ずしも良くなるわけではないことも経験しているので、高価なカスタムIEMじゃなくてもなと感じるようになりました。ユニバーサルタイプのイヤホン(IEM)であればイヤーピースのサイズで調節が可能ですしね。

カスタムIEMを安定して長く使ってる方もいるので、個人差があるんだろうと思っていますが、私の場合はあまり合わなかったというのが正直なところです。

2017-2018年のイヤホン選び

VE5に違和感を感じ始めた頃に友人が送ってくれたPinnacle P1+ORB Clear forceを聴きました。2017年6月のことです。Pinnacle P1はiPhoneでも試聴をして好印象でしたが、メインで使う音じゃないと感じましたし、iPhone単体では鳴らしづらい製品と思っていました。
この時には上流がCayin i5 DAPとOPUS #3というDAP(デジタルオーディオプレーヤー)に変わっていたので印象がかなり変わりました。もちろん、Clear forceの力も大きくて、たまにPinnacle P1の標準ケーブルで聴いたりしますが、すぐにケーブルをClear forceかClear force Ultimateに戻してしまいます。

Pinnacle P1よりもいいと思えるイヤホン(IEM)がないかなと探し始めたのが今回のイヤホン選びの始まりです。

試聴した製品

Pinnacle P1である程度は満足していたので、今回は時間をかけていろんな製品を聴くことができました。
以下が試聴をした主な製品です。

リンクをクリックすると当ブログ内の記事が開きますので、参考にしてみてください。
これらの他にも試聴をした製品はいくつかあります。印象が良かったのはJomo Samba、Empire EarsのLegend XとNemesis、radiusのHP-NHR31RとHP-TWF00Rです。
SambaとLegend X、私の予算をはるかに超えるので試聴だけで終わりにしました。(笑)
radiusの2製品は予算内だったので候補に入れようと迷ったほどです。今後注目したいメーカーです。

最終候補

さて、最終的に購入候補として検討したのは以下の製品です。

価格が高すぎて候補から外れたのはRE2000、DITA Fealty、DORADOです。DORADOは中古で購入しようかと思っていた時期もあったんですが、装着感がいまひとつだったので踏みとどまりました。

DORADO

Xelento Remoteは私が聴く音源と音量の組合せだと、高域が粗くなったため候補から外しました。DT 1770 PRODT 1990 PROを愛用してることを考えると一番無難な選択とも言えるのですけどね。ベイヤーについてはXelentoに続く製品を楽しみにしています。1770と1990くらいの価格だとありがたいですね。

AcoustuneのHS1551は私には少々低音寄りで、味つけが濃かったです。すでに少し濃いめのPinnacle P1を使っているので今回はよりすっきりとした音を探していたのでHS1551は購入しませんでした。ただし、HS1650という製品がなかなか好みに合っているので引き続き注目をしていきます。

HS1650

DORADOと同じくらい気に入っていたのがRHAのCL1です。というか、この製品は今でも欲しいと思っています。中域と低域の鳴り方は今回候補に挙げた製品の中でも一番といっていいくらい好きです。ただし、CL1を購入する場合は同社が発売しているDacamp L1と組み合わせるのが最良と思っています。現状ではシンプルにDAP(デジタルオーディオプレーヤー)直で聴くようにしていますので、CL1は一旦保留としました。
RHA社も引き続き注目をしたいメーカーです。もちろん、CL1の高域がもう少し大人しくなる後継機にも期待しています。

最後にAr:tioのRK01ですね。イベントで試作機を試聴して気に入りましたが、その後、製品版を店頭で聴いて、友人が購入した製品も聴きました。試作機よりもさらに良くなっていたと感じたので、RK01は年内には購入すると思います。
RK01は価格が3万円弱とリーズナブルな割に今回候補に挙げた製品に勝るとも劣らない音を出します。Pinnacle P1のような味つけはないもののクセがなく全体的にワンランクアップをした音と感じています。

RK01とCayin i5(ケーブルは非標準)

まとめ

最終的に今回はAKGのN5005を選ぶことにしました。

N5005

この選択が正解だったかどうかは三ヶ月後くらいに判明すると思いますが、今のところいい感じに使ってます。
N20は価格なりで印象が良かったものの、N30とN25はいまひとつだったので、まさかAKGで落ち着くとは思いませんでした。(笑)

N5005に決めようかなという頃に、今回選考対象にしなかったけど前に聴いて気に入った製品も最後の最後にいくつか聴いてみました。
WestoneのW60、ShureのSE846、AKGのN40も聴きました。N40は前回と同様に印象が良かったです。価格的なことも考えてN40を買って終わりにしようかなと思ったこともあるくらいです。ただ、N40とN5005を店頭で聞き比べた結果、高域の量に差がありました。今回は高域にかなりこだわって試聴をしてきましたが、明らかにN40のほうが少なかったのでN40を買ったら後悔をして、いずれはN5005も買うことになるかなと思いました。
とは言え、N40もまだいいなぁと思っています(笑)

いろんな製品を聴いてみて改めて感じたことですが、価格が高ければいい音を出すということはありませんし、自分の好みに合うということもありません。むしろ3万円から5万円の価格帯の製品のほうが万能タイプの製品が多くて私の好みに合うことが多かったです。10万円を超えてくると万能性よりも一芸に秀でたタイプのほうが多いという印象が強いです。

一昔前と違って極端に悪いという製品も少なくなったと感じました。たまたま私が試聴をしてみようと思った製品が良かったのかもしれませんが、2015年のイヤホン選びの時と比べてもレベルは上がってると思います。
基本的な音は問題なくて、あとは濃いめなのかすっきりとしているのか、高域寄りなのか低域寄りなのかなど微妙な違いで好みが分かれました。

BAドライバー型のイヤホン(IEM)が好みに合わなくなってきているのは何度か書いてるとおりですが、好みは変わりますし、上流(DAP)が変わればまた印象も変わるだろうと思っています。今後も気になる製品は試聴していきたいです。
今回はダイナミックドライバー型を中心に聴きましたが、最終的にはBAとダイナミックのハイブリッドに落ち着きました。ハイブリッド型はこれまであまり良い印象がなかったのですが、DORADOを聴いて初めていいなと思いました。また、CL1のようにセラミック素材だったり、HUMのようにコンデンサを使った製品も印象的でした。現状だと私の好みに合う高域を出すイヤホンがなかなかないと思っていますが、今後どのようにイヤホン(IEM)が進化していくのか楽しみです。

今回の選択が正しかったと祈るばかりですが、こればっかりは1年くらい使ってみないとわからないですかね。希望としてはDT 1770 PROやCayin i5、OPUS #3のように一年以上使うことです。

今回は以上です。
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