Acoustune HS1551 CU、DITA Awesome Truthの試聴 イヤホン選び2017年 その2

イヤホン

amahikasです。
イヤホン選びその2です。
今回は前に試聴をしたAcoustuneのHS1551 CUとDITAのAnswer Truthを聴いてきました。

選定条件や候補についてはその1の記事に記載してあります。

Campfire Audio DORADOとLYRA IIの試聴イヤホン選び2017年 その1
amahikasです。 いよいよイヤホン(インイヤーモニター、以下IEM)選びを始めたいと思います。 イヤホン(IEM)についてはこれまでBAドライバー型を中心に使ってきました。 今年は雨の日用に気軽に使うことの出来るダイナミックドライバー...
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試聴環境

Cayin i5 DAPが修理中のため、今回もOPUS #3を使用しました。
こういう時のためにメイン機が二台あるのは便利です。

試聴に使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。ちなみに前回の更新は2015年10月でした。昔はHea...

なお、直前までOPUS #3Pinnacle P1(ケーブルはClear forceでバランス接続)を使ってました。

HS1551 CUの試聴結果

HS1551

HS1551の前回の試聴結果は以下の記事を参考にしてください。

気ままに試聴 イヤホン Acoustune HS1501 AL、HS1551 CU
amahikasです。ここのところ、ゆっくりと店頭試聴をできる時間が取れなくてストレスがたまってるんですが、久しぶりに時間ができたので評判の良いAcoustuneのHS1501とHS1551を聴いてきました。Acoustune HS1501...

この記事を書いた後にもHS1551は何度か試聴をしていますが、今のところ印象は非常にいいです。
今回はイヤーピースを普段使っているSpinfitにしてみました。これは初めてです。
ケーブルもClear forceにしてみたいのですが、店頭試聴機は防犯のためにケーブルが抜けないようになっているので無理です。これは仕方がないですね。

OPUS #3はNormalゲインでエフェクター類はすべて無効。
HS1551はOPUS #3の3.5mmジャックに直接接続しています。

Bisso Baba / Bob James

Pinnacle P1も中域が厚いタイプの音ですが、HS1551はさらに厚くなってます。非常に濃厚な音です。
高域は控えめですが、結果的に聞きやすくなっています。
低域はそれほど下まで深く出ていませんが、量感は多めで中域とよく合います。
全体的にウォーム且つ濃厚な音で、キレは適度にあるという感じですね。
解像力は上位機種と比べるとそこそこです。
付帯音が少なくて全体的にクリアなのも好印象です。

Rio Rush / Fourplay

この曲でも中域が濃いなと感じます。
それとスネアやバスドラのアタック音が少しぼやけるように感じました。
高域は相変わらず控えめで、最低限満足が出来る程度の量かなと思います。
欲を言えばもっと欲しいところではありますが、出ていないというわけではないので高音はPinnacle P1に任せるという使い分けも出来るかなと思いながら聴きました。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲はオーケストラの迫力がこれでもかって勢いでよく出ます。
冒頭のパーカッションと歓声ですが、控えめではありますが細かい音もちゃんと拾ってるのは好感です。
Cayin i5に比べると線が細いOPUS #3ですが、HS1551との組合せでは力強さも少し出ますね。
ひとつ気になったのはスピード感です。やや欠ける印象があります。

Master of Puppets / Metallica

この手の曲にもよく合います。ギターとベースがユニゾンでリフを弾いたときの倍音が気持ちいいです。
それと、音源の音が多少良くなくてもカバーしてくれるタイプの製品と感じます。
スピード感はまあまあでていますが、全体的には少しこもるようにも聞こえるのが気になりました。

Rangers / A Fine Frenzy

女性ボーカルも聴いてみましょう。
この曲もP1よりも濃い音と感じます。音場が少し広がる感じがあります。
ベースが印象的な曲ですが、量感と適度なキレがあっていいですね。
高域はやはり少し物足りなさがありますが、この中域と低域なら我慢できるレベルです。何より粗くなったり軽くならないのが好感です。

Awesome Truthの試聴結果

DITA Awesome Truth

DITAの製品もこれまで何度か試聴をしています。
このAwesome Truthは2回目です。1回目は記事にする時間がなかったんですが、好印象でした。

Awesome Truthについては公式サイトを参考にしてください。

301 Moved Permanently

価格は10万前後と高額な部類です。

今回の試聴はHS1551と同じくOPUS #3の3.5mmジャックに直接接続をして聴きました。
OPUS #3はNormalゲインでエフェクター類はすべて無効。
Awesome Truthは途中からイヤーピースをSpinfitに変更しました。

Rangers / A Fine Frenzy

全体的なバランスはフラットかややハイ寄りですかね。標準のイヤーピースだと高域がやや刺さるのと粗くなりました。Spinfitに替えてからは改善されましたがまだほんの少し刺さりと粗さが残ります。
低域はもう少し量感が欲しいところですが、下までよく出てますし縦のレンジは広めと感じます。
ボーカルが前に出てきてとても目立ちますね。
解像力は全体的に高めです。高域がよく出ているのは良いのですが、中域に少しかぶってるように感じます。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲も高域が多いと感じます。
しかし低域の沈み込みもなかなかのものでオーケストラの迫力とスピード感がよく表現されています。
女性コーラスもよく分離されてるので解像力は本当に高いですね。
なお、この曲もイヤーピースをSpinfitにすると全体的なバランスががさらに良くなり、高域も粗くなりません。

Master of Puppets / Metallica

シンバル音の響き方がいいです。
低域はもう少し量が欲しいところですね。中域も不足していて迫力が今ひとつ出てないように感じます。
スピード感は出ていますし、解像力も高いのは好感です。

Rio Rush / Fourplay

この曲は最初からSpinfitで聴きましたが、非常に気持ち良いですね。
高域は粗くなることなく、刺さりもしません。シンバル類の音も滑らかできれいです。
低域のベースはキレがあっていいのと、ドラムのアタック音も鋭いです。少し鋭すぎるくらいですが、この程度なら許容範囲で聞きづらくなることはありません。

Bisso Baba / Bob James

この曲も非常に気持ちがいいです。低音もしっかりと下まで深い音が出てますし、音源の通りに量感もあります。
全体的なバランスですが、高域と低域がよく目立って、中域が少ないと感じました。
ピアノの音も印象的な曲ですが、今ひとつ目立たないですね。
逆にボーカルは前に出てきてよく目立ちます。

まとめ

HS1551のまとめ

音量は110前後で聴きました。
これまでの試聴だとステム部分が短いので装着感が少し心配だったんですが、Spinfitを使うことで装着感は良くなりました。標準のイヤーピースは高さが私には足りない感じですね。
ケーブルは前よりも少し硬めに感じました。タッチノイズはほとんどないです。

音の印象はこれまでと一緒ですが、Spinfitを使ったことで、中域と低域がさらに目立つ結果になったと感じます。HS1551にはortofonのほうが合うかもしれませんね。

全体的なバランスは中域の量が最も多く、続いて低域、高域と続く感じです。
前回はHS1501の後に聴いたので高域がよく出ていて低域は少なめと感じましたが、P1の後に聴くと少し印象が変わりました。
高域は無理に出さずに最低限に抑えてあると感じます。その分、不快に感じる音はでないですが、高域が好きな方には合わないかなと感じます。

全体的にクリアな傾向にありますが、濃いめの音でもあります。
音があまり良くない音源でもそこそこの音に聞かせてくれるタイプです。

Awesome Truthのまとめ

音量は140前後で聴きました。
Awesome Truthは装着感がいいのも気に入っている点です。

音の感想ですが、イヤーピースはSpinfitを使ったほうが高域が落ち着くという結果になりました。
ダイナミックドライバーを採用しているイヤホン(IEM)の中ではすっきりとした聴感と高い解像力が特徴と感じました。
高域はどの曲を聴いても量が多くて目立つんですが、低域は音源に対して素直で低音が少なめの曲では無理に低音を出すことがありません。ここは好感です。
気になったのは中域が控えめという点と、ボーカルが前に出てくるところです。
この2点は私の好みから外れます。
ボーカルが入っていないジャズやフュージョン、オーケストラを聴くには合うと感じますが、ロックやメタルではいまひとつでした。

今回は以上です。
以下の記事も併せて参考にしてください。

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