amahikasです。
イヤホン選びその2です。
今回は前に試聴をしたAcoustuneのHS1551 CUとDITAのAnswer Truthを聴いてきました。
選定条件や候補についてはその1の記事に記載してあります。
試聴環境
Cayin i5 DAPが修理中のため、今回もOPUS #3を使用しました。
こういう時のためにメイン機が二台あるのは便利です。
試聴に使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
なお、直前までOPUS #3とPinnacle P1(ケーブルはClear forceでバランス接続)を使ってました。
HS1551 CUの試聴結果
HS1551の前回の試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
この記事を書いた後にもHS1551は何度か試聴をしていますが、今のところ印象は非常にいいです。
今回はイヤーピースを普段使っているSpinfitにしてみました。これは初めてです。
ケーブルもClear forceにしてみたいのですが、店頭試聴機は防犯のためにケーブルが抜けないようになっているので無理です。これは仕方がないですね。
OPUS #3はNormalゲインでエフェクター類はすべて無効。
HS1551はOPUS #3の3.5mmジャックに直接接続しています。
Bisso Baba / Bob James
Pinnacle P1も中域が厚いタイプの音ですが、HS1551はさらに厚くなってます。非常に濃厚な音です。
高域は控えめですが、結果的に聞きやすくなっています。
低域はそれほど下まで深く出ていませんが、量感は多めで中域とよく合います。
全体的にウォーム且つ濃厚な音で、キレは適度にあるという感じですね。
解像力は上位機種と比べるとそこそこです。
付帯音が少なくて全体的にクリアなのも好印象です。
Rio Rush / Fourplay
この曲でも中域が濃いなと感じます。
それとスネアやバスドラのアタック音が少しぼやけるように感じました。
高域は相変わらず控えめで、最低限満足が出来る程度の量かなと思います。
欲を言えばもっと欲しいところではありますが、出ていないというわけではないので高音はPinnacle P1に任せるという使い分けも出来るかなと思いながら聴きました。
At The End Of The Day / Les Miserables
Master of Puppets / Metallica
スピード感はまあまあでていますが、全体的には少しこもるようにも聞こえるのが気になりました。
Rangers / A Fine Frenzy
女性ボーカルも聴いてみましょう。
この曲もP1よりも濃い音と感じます。音場が少し広がる感じがあります。
ベースが印象的な曲ですが、量感と適度なキレがあっていいですね。
高域はやはり少し物足りなさがありますが、この中域と低域なら我慢できるレベルです。何より粗くなったり軽くならないのが好感です。
Awesome Truthの試聴結果
DITAの製品もこれまで何度か試聴をしています。
このAwesome Truthは2回目です。1回目は記事にする時間がなかったんですが、好印象でした。
Awesome Truthについては公式サイトを参考にしてください。
価格は10万前後と高額な部類です。
今回の試聴はHS1551と同じくOPUS #3の3.5mmジャックに直接接続をして聴きました。
OPUS #3はNormalゲインでエフェクター類はすべて無効。
Awesome Truthは途中からイヤーピースをSpinfitに変更しました。
Rangers / A Fine Frenzy
全体的なバランスはフラットかややハイ寄りですかね。標準のイヤーピースだと高域がやや刺さるのと粗くなりました。Spinfitに替えてからは改善されましたがまだほんの少し刺さりと粗さが残ります。
低域はもう少し量感が欲しいところですが、下までよく出てますし縦のレンジは広めと感じます。
ボーカルが前に出てきてとても目立ちますね。
解像力は全体的に高めです。高域がよく出ているのは良いのですが、中域に少しかぶってるように感じます。
At The End Of The Day / Les Miserables
Master of Puppets / Metallica
Rio Rush / Fourplay
Bisso Baba / Bob James
まとめ
HS1551のまとめ
音量は110前後で聴きました。
これまでの試聴だとステム部分が短いので装着感が少し心配だったんですが、Spinfitを使うことで装着感は良くなりました。標準のイヤーピースは高さが私には足りない感じですね。
ケーブルは前よりも少し硬めに感じました。タッチノイズはほとんどないです。
音の印象はこれまでと一緒ですが、Spinfitを使ったことで、中域と低域がさらに目立つ結果になったと感じます。HS1551にはortofonのほうが合うかもしれませんね。
全体的なバランスは中域の量が最も多く、続いて低域、高域と続く感じです。
前回はHS1501の後に聴いたので高域がよく出ていて低域は少なめと感じましたが、P1の後に聴くと少し印象が変わりました。
高域は無理に出さずに最低限に抑えてあると感じます。その分、不快に感じる音はでないですが、高域が好きな方には合わないかなと感じます。
全体的にクリアな傾向にありますが、濃いめの音でもあります。
音があまり良くない音源でもそこそこの音に聞かせてくれるタイプです。
Awesome Truthのまとめ
音量は140前後で聴きました。
Awesome Truthは装着感がいいのも気に入っている点です。
音の感想ですが、イヤーピースはSpinfitを使ったほうが高域が落ち着くという結果になりました。
ダイナミックドライバーを採用しているイヤホン(IEM)の中ではすっきりとした聴感と高い解像力が特徴と感じました。
高域はどの曲を聴いても量が多くて目立つんですが、低域は音源に対して素直で低音が少なめの曲では無理に低音を出すことがありません。ここは好感です。
気になったのは中域が控えめという点と、ボーカルが前に出てくるところです。
この2点は私の好みから外れます。
ボーカルが入っていないジャズやフュージョン、オーケストラを聴くには合うと感じますが、ロックやメタルではいまひとつでした。
今回は以上です。
以下の記事も併せて参考にしてください。
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