MMCXケーブルの聞き比べ ORB Clear force、UNCOMMON 3D-Triple C

イヤホン

amahikasです。
Twitterのフォロワーさんからお借りした製品を聴いてみるシリーズその12です。
今回はイヤホン(IEM)用のケーブルを聞き比べしてみます。

MMCXコネクタはPinnacle P1で初めてだったりするんですが、Twitterのフォロワーさんが親心で、4本ほどケーブルを送ってくださいました。(多謝)
聞き比べとなると3本が限界と感じているので今回はこの2本を選びました。

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ORB Clear forceとUNCOMMON 3D-Triple C

ORBのClear forceはお馴染みですね。私も何度か試聴をしてますし、開放型ヘッドホンのDT 1990 PRO用に一本購入しました。

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今回送ってもらったClear forceは2.5mmのバランスプラグです。

ORB Clear force

UNCOMMONの3D-Triple CはCayinで有名なコペックジャパンさんが取り扱っているケーブルシリーズです。

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今回お借りしたのは3D-Triple Cというケーブルです。

Clear forceは約15,000円でTriple Cは約1万円です。

試聴環境

試聴にはOPUS #3を使用しました。ClearForceが2.5mmバランスでTriple Cが3.5mmアンバランスなので、厳密に同じ環境というわけではないのですが、もっとも同じ環境に近くするにはOPUS #3しかありません。
OPUS #3の設定は、ゲインをノーマル、イコライザはオフにしてます。
イヤホンにはPinnacle P1を使用します。
Pinnacle P1は通常、標準ケーブルで使用していますが、今回はどれくらい違うのかを聴いていきたいと思います。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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試聴結果

Bisso Baba / Bob James

ClearForceのほうが低音域がやや下まで沈み込みます。
また、高域に結構違いがあってClearForceのほうがよく目立ってます。ピアノの音はClearForceのほうがわかりやすいです。
ただし、シンバル音はやや人工的になります。
Triple Cは高域が少し控えめなんですが、全体的に自然な鳴り方をします。

標準ケーブルに比べると2本とも解像力が少し高くなって、全体的に滑らかに聞こえます。
どちらのケーブルもPinnacle P1をひとつ上のランクに上げる効果がありますね。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲も同じ傾向でした。
ヒステリックなギターの音やシンバル、スネアはClear forceのほうが派手になります。
低音域についても量感がやや増しますね。
Triple Cのほうは落ち着いた音という印象で、不快な音を一切出しません。Clear forceは高域がやや人工的になる傾向があります。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲も同じ傾向でしたが、オーケストラの音はClear forceのほうが迫力と厚みがありますね。
高域は同じようなクセがClear forceに感じられましたが、前の2曲よりも違いは少なくなりました。これは音源の影響だと思います。
この曲に関しては優劣をつけるのが難しいですね。

Master of Puppets / Metallica

ちょっと音量を上げてみました。
やっぱりTriple Cのほうが聴きやすいんですが、Clear forceも悪くなくて、Pinnacle P1が少し硬質な音に変化します。
Clear forceのほうが上下の縦のレンジも広いのは魅力ですね。
あと、シンバルの残響音はTriple Cだとほとんど聞こえないのにClear forceだとはっきりと聞こえました。
バランス接続している影響かもしれませんが、Clear forceのほうが音場が広がって奥行きもでますね。

Crush / Kelly Sweet

この曲はClear forceのほうが良かったです。
低音域に量感が出るので、魅力が増しますね。シンバルを多用するパートではやや聴きづらくなりますが、ここは音量を落とすしかないかなと思います。
Triple Cは全体的に落ち着いて聴かせてくれるのですが、決め手がないと感じました。もう少し縦のレンジが広いと良いのですけどね。

扱いやすさ

Clear forceのほうが扱いやすかったです。決して柔らかいタイプのケーブルではありませんが、実用するには問題のないレベルと感じました。
Triple Cはやや硬くてクセがつきやすいです。写真を撮るのも苦労しました(笑)
2本とも装着感に影響をするほどの硬さではないので大きな問題はありません。あくまでも収納をする上で少し扱いづらいというレベルです。

まとめ

2本とも標準ケーブルよりもいい音を聴かせてくれました。
価格的にもClear forceが約15,000円でTriple Cが約1万円というのはありがたいです。
Clear forceは高域にやや難があるものの、すべての曲で高域が人工的になるわけではないので、人工的に聞こえる曲では音量を落とすのがベストかなと感じました。
むしろ、Pinnacle P1の量感のある低音域を活かすにはClear forceがいいという印象です。

Triple Cはどんな曲でもナチュラルで落ち着いた音を聴かせてくれる点が魅力です。高域については不快に聞こえる部分をうまくカットしてるようにも聞こえました。
やや残念なのは低音域の量感です。
あくまでもClear forceとの比較ですが、低音域は少し量感が少なくなります。標準ケーブルと比べると違いは感じません。

どちらも魅力的なんですが、Pinnacle P1には低音域の量感を求めているので、しばらくClear forceで聴いてみようと思います。
普段聴いている音楽で高域に問題がないと感じたらClear forceを購入するかもしれません。

今回は以上です。

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