amahikasです。
最近はポータブルオーディオ機器を使うために散歩をしてると言っても過言ではありません。今までは当たり前だったんですが、外で音楽を聴くのもいいものだと改めて実感してます。
さて、今回はiBassoのDX300をMUSIN様から借りました。DX220 Maxはサイズと価格が私の購入対象から外れるのですが、DX220ユーザーとしてDX300は気になる存在です。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)は大体3〜5年で買い換えようと思ってますが、音質的に気に入った製品が出てくればこの限りではありません。そんなわけでiBasso DX300の感想を書いていきます。
iBasso DX300
DX300は2021年1月29日に発売されました。DX200が海外で発売されたのは2017年5月頃と記憶してますので、約4年を経てDX200からDX220、DX220 Maxと続いたDX200シリーズの後継機が発売されたと捉えています。個人的には少し早いかなという気持ちもありますが、DX200シリーズも面白い進化を遂げたのでDX300にも期待しています。
とはいえ、DX300の価格は大きさとスペックからして20万円弱を予想していましたが、フタを開けてみれば15万円弱で販売されてます。
DX300の特徴はいくつかありますが、まずはAndroid搭載DAPとしての基本性能について書いていきます。
SOCにSnapdragon 660を採用し、6GBのメモリと6.5インチのディスプレイを搭載しています。エントリーからミドルレンジのスマートフォン並みのスペックとなっているので、快適に操作ができます。メインで使ってるスマートフォンのように頻繁に操作するわけではないので、個人的にはここまでの性能はDAPに求めていないのですが、スペックが高くて困ることはありません。長く使うことによって動作が遅くなることもあるので結果的に長く使えるのはメリットと捉えています。5インチで十分と思ってるので6.5インチのディスプレイと300gの重量は明らかに過剰です。ただし、私が所有しているN6ii/E01(4.2インチで290g)、DX220(5インチで240g)と比べると見た目ほど重たくないのも事実です。
音質的な点で言うとDACはCS43198 QFNを四つ搭載しています。CS43198は同社のDX160、OPUS #1sなどに採用されています。DACだけで音が決まるわけではありませんが、個人的に印象は良いです。FPGA(Field Programmable Gate Array)を搭載してるのも特徴で、DX300ではOSの処理をSOCが担当し、FPGAがオーディオ処理をするように設計されています。FPGAは昔から業務用のルータやファイヤウォールと言ったネットワーク機器に搭載されているので馴染みはあるのですが、基本的に処理速度の向上や処理数を増やすのを目的に採用されます。オーディオ機器の音質向上にどれだけ影響するかはわかりませんが、FPGAで余裕を持ってオーディオの処理ができるのは確かでしょう。
DX220 Maxに続いて電源についても工夫がされています。DX300では二つのバッテリーを搭載し、デジタルセクションとアンプセクションに分けています。
DX220と同じようにアンプカードの交換にも対応していますが、残念ながらDX220用のアンプカードとは互換性がありません。今回標準のアンプカードのAMP11はDX220用のAMP8をベースに開発されたとのことです。
DX220の比較表を作成しました。
製品名 | DX300 | DX220 |
---|---|---|
CPU | Qualcomm Snapdragon 660 | ARM Cortex-A53 8Core |
メモリ | 6GB | 4GB |
内蔵ストレージ | 128GB | 64GB |
DAC | CS43198×4 | ES9028PRO×2 |
標準アンプ | AMP11 | AMP1 MKII |
サイズ | 高さ162 × 幅77 × 厚さ17(mm) | 高さ126 x 幅70.5 x 厚さ18.7(mm) |
重量 | 300g | 240g |
バッテリー | 4000mAh(デジタルセクション) 2000mAh(アンプセクション) | 4400mAh |
画面サイズ | 6.5インチIPS液晶(2340×1080) | 5インチIPS液晶(1920×1080) |
Wi-Fi | 2.4Ghz/5Ghz | 2.4Ghz/5Ghz |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 SBC、AAC(送受信) AptX、LDAC(送信のみ) | Bluetooth 5.0 SBC, AptX, and LDAC |
Bluetooth DAC機能 | 有り | 無し |
USB DAC機能 | 有り | 有り |
SDカード | 1スロット | 1スロット、最大2TBまで |
OS | Android 9 / Mango OS | Android 8.1 / Mango OS |
その他 | USB Type-C、QC3.0、PD2.0など高速充電機能 | USB Type-C、QCなど高速充電機能 |
DX220の発売が2019年の5月なので2年で随分と進化したと言うのが正直な感想です。まず、SOCの他にメモリとストレージも強化されています。特にメモリの6GBはいいですね。DX220にはなかったBluetooth DAC機能がDX300に搭載されています。AptXとLDACは送信のみなので、Bluetooth DAC機能を使う場合はAACかSBCに限定されるようです。このレベルのDAPにワイヤレス機能を求めるユーザーも少ないと思うので、問題はないと思います。最後にAndroid OSは8.1から9に新しくなっています。
サイズと重量の変化が目立ちますが、音質と使い勝手の面で中身もしっかりとブラッシュアップされていて好印象です。
DX300のより詳しい情報については公式サイトを参考にしてくださいませ。
試聴環境
音の感想を書く前に試聴した環境について書いておきます。
試聴に使った機器
以下の機器を試聴に使いました。
- DX300 → DT 1990 PRO
- DX300 → DT 177X GO
DT 1770 PROやYB04といった製品でも聴きましたが、1990と177Xが特に好みでした。
DT 1990 PROはORB Clear forceをケーブルとして使用しています。DT 177X GOは4.4mmバランス接続をするのに使いました。ケーブルはベルデン1804Aを使ってe4uaさんに作成してもらったものです。
DX300の出力設定はGAINがHIGH、デジタルフィルターがNOSです。バーンイン(エージング)については、長いほうがいいとMUSIN様からアドバイスをいただいたこともあり、我が家では300時間程度鳴らしました。この記事の感想は200時間から300時間鳴らした音の感想です。
試聴曲
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
音の感想
音の感想を書く前に試聴の際の音量を紹介しておきます。177Xは39〜48、1990は59〜65でした。試聴なので普段よりも少し大きめで聴いてます。DX300の最大音量は100なので177Xや1990を鳴らすには十分です。
Golden Faders / Fourplay
一聴して感じるのはひとつひとつの音が繊細で細かいことです。奥行きと深さのある音で背景の静けさも感じられます。高域の細かさと滑らかさが特に好みです。中域はもう少し控えめでもいいのですが主張が強すぎず、全体のバランスをよく整えてると思います。低域は良、深さともによく出ています。質的にはキレよりもウォームさを重視してます。
Bisso Baba / Bob James
この曲もいいですね。いつも聴くより少し柔らかめの音になってます。ウォーム過ぎたりウェット過ぎることはないのですが、OPUS #3やDX229(DX220 + AMP9)と似た柔らかさのある音です。
高域のシンバル、中域のピアノ、ギター、低域のベースと各楽器の鳴り方は音源に素直でしっとりと落ち着いた雰囲気で鳴らしてくれます。音の響き方も良くて、温情は広めと感じます。
At The End Of The Day / Les Miserables
冒頭のパーカッションと歓声の細かさと滑らかさの表現力が高いです。柔らかさが目立つと中域や低域がもっさりとしてスピード感が失われることがあるんですがDX300はうまいことバランスがとってあって問題ないです。低い音を担当する弦楽器はもう少し低域が出てもいいかなと思います。私よりも低域の量感が欲しい方は不足感があるかもしれません。
Flesh and The Power It Holds / Death
アタック音は少し弱めですが、全体的によくまとまっています。DX300にとってメタル系はベストなジャンルではないと思いますが、軽快に小気味よく鳴らすのはなかなか爽快です。特に高域の表現力は他のDAPでは思い出せないくらい細かくて良いです。中間部のギターとベースソロも鳥肌が立つほど生々しいです。ちなみにメタル系を聴く場合は、3.5mminグルエンドの1990よりも4.4mmバランスの177Xをお薦めします。こちらのほうが迫力は出ます。
Master of Puppets / Metallica
この曲も低域の量感が少し不足して、結果的に迫力不足に感じます。とは言え、気持ちよく聴くレベルはしっかりと維持していて、N6ii/E01と違って柔らかめでギターのディストーションをうまく表現してくれます。例えば、メタリカなんかはN6ii/E01のほうがいいと思いますが、AC/DCやZZ TopならDX300が合います。この辺はDAPによる微妙な音の傾向の違いと、聴く人の好みが微妙に影響すると思います。
Crush / Kelly Sweet
女性ボーカルを聴いてみましょう。ここまで聴いてきてすべての帯域で表現力が高いと感じてるんですが、この手の曲になると非常にうまく鳴らしてくれますね。ひとつひとつの音が細かく且つ、背景の黒さもしっかりと表現されてるのでさほど集中しなくてもそれぞれの楽器の音を聞き分けることができます。
Days of Wonder(Original Mix) / M6
次はトランスです。メタルを聴いたとき同じく低域の量感はやや物足りなさがありますが、高域の開放感や滑らかさを聴いてると些細なことと思えるようになりますね。(笑)
近年のトランスと言うとレンジが広く、アナログ楽器ではなかなか出せない音を共存させたりと再生をするのが難しくなってますが、DX300はレンジの広さと細かさならまず表現出来るんじゃないかと思います。
The Brain Dance / Animal as Leaders
この曲のように元々いい音で録音されている音源はさらに映えますね。各楽器がよく分離されていて音の粒は細くて滑らかに聞こえます。音場は無理に広げるタイプではないと感じますが、この曲の持つゆったりとした雄大な雰囲気はよく表現できてます。
外観
写真で外観を見ていきましょう。
DX300本体の右側面です。写真で見わかるとおり、落ち着いたいい色です。
右側面をもう少し近くで撮ってみました。本体上部から電源ボタンを兼ねた音量ホイール、曲送り、再生/一時停止、曲戻しボタンが配置されています。写真では少しわかりづらいのですが、右側面は内側に傾斜しています。この傾斜により音量ボタンの誤作動を防止しているようです。実際に散歩の時に上着のポケットに入れて見ましたが、誤作動はありませんでした。見た目とデザイン的に賛否両論のある音量ホイールですが、私は特に問題は感じませんでした。ホイールが回しづらいDX220よりも使い勝手が向上しているので、見た目もよりも使い勝手を重視する私としてはいい改善だと思います。
本体上部にはUSB Type-Cと同軸端子があります。この配置もDX220と同じですね。最初は慣れなかったのですが、DX220を使ってるうちにすっかり慣れてました。
DX300の左側面です。こちらはmicroSDカードスロットがあるだけです。残念ながら付属のケースだとスロットが隠れます。また、いつも言ってることですがDX220やDX160と同じようにカードの出し入れがしづらいです。
底面です。4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmシングルエンド端子と並びます。両端にはアンプカードを取り外すためのネジも見えます。2.5mm端子はやたら窮屈に見えるんですが、なくても良かった気がしますね。
DX300の背面です。すべすべとした触り心地で快適なんですが、ケース無しだと滑りやすいかもしれません。
DX200と並べて撮影しました。やはり大きいですね。ちなみにDX300の大きさはiPhone XS Max、6.7インチパネルのOPPO Find X2 Proと同じくらいです。iPhone XS Maxほど幅はないので持ちやすいです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、DX300のほうが薄くて厚みがありません。DX300の右側面が内側に傾斜してるのもわかるかと思います。
本体の材質と薄さも相まってDX300は見た目ほど重たくありません。携帯していてあまり違和感がないのは軽さが大きな要因となっています。
サイズに関する考察
DX300のサイズについて考えてみました。最初にDX300の大きさを知ったときは、自分が使うには大きすぎると感じたのが正直なところです。しかし、実際に店頭で実機を触ってみたら、思っていたよりも軽くて携帯できないことはないかなと思うようになりました。DX300をお借りしてから何度か散歩や電車内で使ってみましたが、300gはさほど携帯しづらいと感じませんでした。ちなみにDX220は240gでN6ii/E01は290g、DX220 Maxは700gです。
DX300のサイズはさすがにワイシャツの胸ポケットには入るサイズではありません。私の場合、i5とOPUS #3の頃からDAPは上着のポケットやポーチに入れています。よってDX300を普段使っている上着やポーチに入れてみました。
左が私が使用しているポーチです。幅はまだ余裕がありますが、高さはギリギリですね。
DX300を収納するために作られたポーチなんじゃないかと思うくらい高さはピッタリです。
結論から言うとDX300は携帯が可能ということになりました。
とはいえ、DX300のサイズと重量を歓迎するわけではありません。N6ii/E01も重さと厚みが気になることがあるので、やはり私の場合はDX220くらいが限度でしょうね。
DX300を使ってみてもうひとつ感じたのはDAP(デジタルオーディオプレーヤー)としてだけでなくメディアプレーヤーとして使うのも有りということです。私はDX300を音楽再生に特化して使うでしょうし、インターネットで配信されている動画も大画面のテレビで見るほうが落ち着きますが、iPad miniくらいの大きさのタブレットを持ち歩いて出先で動画(主にスポーツ観戦)を見ることもあります。DX300がもう少し大きければiPad miniとDAPを兼ねることができるのはなかなか面白いと思いました。自宅にいるときはタブレットとして使いながら、スピーカーから音を出すこともできますね。
「DAPはこれくらいのサイズがいい」と思ってきましたが、DX300くらいの重さならタブレットのように使うのもいいかもしれないと思うようになりました。
使い勝手
DX300の使い勝手についてソフトウェアとハードウェア両面で感想を書いていきます。なお、DX300を借りた期間中は一度も通勤しなかったので、外での使用は散歩、ちょっとした外出時のみです。
設定とユーザーインターフェース
設定とユーザーインターフェースはこれまで紹介してきたDX220やDX160とほぼ一緒です。
DX300の設定メニューです。Androidユーザーなら見慣れていると思います。
こちらがオーディオメニューです。
ゲインはLow、Middle、Highから選択します。
このメニューではPhone OutとLine Outを選択できます。
デジタルフィルターの選択画面です。個人的にはNOSがお気に入りです。
ハードウェアボタンの設定画面です。
システム設定画面もAndroidユーザーなら見慣れたものだと思います。
システム設定画面で使うのはこのUpdaterだと思います。ファームウェアを更新するときはここを使いましょう。
プルダウンメニューです。
これもAndroid OSの機能ですが、画面上部から下方向にスワイプをするとプルダウンメニューが表示されます。DX300もここからほとんどの設定項目にアクセスができるようになっています。
Android アプリ
AndroidアプリについてはDX220やN6ii/E01と同じように使うことができました。まずはプリインストールされているAPK Pureを使ってGoogle Play Storeをインストールします。その後、いつも自分が使ってるアプリのインストールをしました。
所有しているDX220やN6ii/E01と同じ環境にするのに30分もかかりませんでした。操作がしやすいのもありますが、処理速度が速いのも良いですね。快適です。
再生アプリのNeutron Music Player、同期アプリのiSyncr、温度を計測するCpu Monitorなどは問題なく動作しました。iSyncrを使ったMacのiTunesとの同期はN6ii/E01やDX220よりも速いと感じました。
バッテリーと充電関連
前述の通り、DX300は二つのバッテリーを搭載し、デジタルセクションとアンプセクションに分かれています。DX300を使っていて面白いと感じたのは、使い方によってバッテリーの減り方が違う点です。例えば、DX300のディスプレイを消灯して有線で音楽を聴く場合、アンプセクションのバッテリーから先に減っていって、デジタルセクションはあまり減りません。何度かアンプセクションのバッテリー残容量が0になってデジタルセクションの残容量が残ってる状態になったんですが、端末として動作はするもののアンプ経由では音が出ませんでした。最初はビックリするかもしれないので注意してくださいませ。逆にDX300からWi-Fi経由でネットワークプレーヤーに音を転送する場合は、デジタルセクションの減りが早く、アンプセクションはほとんど減りません。音を転送する仕組みから考えると当たり前のことなんですが、仕様通りにバッテリーが動作しているのがわかってなかなか面白いです。
バッテリーを二つ搭載してると言っても充電はUSB Type-C端子から給電をするだけで難しいことはありません。ただし、使い方によってはアンプセクションとデジタルセクションの減り方が異なるので、二つのバッテリーを均一に使うのは難しいと考えたほうがいいかもしれません。
発熱
発熱は少ないです。DX220とN6ii/E01の場合、同じNeutron Music Playerで再生をし、同じCpu Monitorで計測をしても45から60度を推移するのですが、DX300は40度未満(37度ということが多い)という結果でした。おそらくFPGAが音声データを処理しているので負荷がいい具合に分散されているんだと思います。
アンプカード
DX220やDX200と同様にDX300はアンプカードの交換に対応し、標準ではAMP11が付属します。DX220用のアンプカードとは互換性がないのを残念に思っていたのですが、DX300用のアンプカードはサイズが大きくなってるみたいですね。DX220用のアンプカードはサイズの制約でやりたいことができなかったりしたそうなのでDX220と互換性を持たせずにリニューアルしたのは正解なんだと思います。
せっかくなのでDX300からAMP11を取り外してDX220のアンプカードとサイズの比較をしようと思ったのですが、DX220用のドライバーが合いませんでした。どうやらかなり小さいスター型のドライバーじゃないとダメみたいです。アンプカードに互換性がないのはいいとして、ドライバーは互換性があってもいいと思います。
まとめ
結論から言うと欲しいです。
DX300のメリットとデメリットと感じた点について書きながら、何故欲しいと思っているかを書いていきます。
メリット
- ナチュラルで繊細、柔らかい表現が上手い
- 味つけが少ない
- 操作性(応答速度、処理速度)
音質については各曲の感想で書いたとおりです。OPUS #3の音は本当に気に入ってましたし、DX229(DX220 + AMP9)で似たような音を聴いた時の興奮と嬉しさは今でも覚えています。しかし、DX300はOPUS #3の特徴を崩すことなく、さらに全体的にブラッシュアップした音と感じます。
OPUS #3といえば、アコースティックな楽器を鳴らすのがうまいだけでなく、電子楽器も繊細で繊細で柔らかく聴かせるのがうまいと感じてました。非力というわけではないのですが、全体的に音の線が細いのも特徴と思います。DX300はさらに背景の黒さが向上しているのと中域の量感が増しています。
DX300の操作性ですが、応答速度と処理速度がともに向上しています。DAPと割り切って使う場合、DX220のスペックでも十分と感じます。よって個人的にはオーバースペックなのですが、iSyncrを使った音源の転送が速いのは快適です。私と違ってDX220やN6ii/E01の応答速度が遅いと感じる方にはお薦めです。
デメリット
- サイズ
携帯できないことはないと思ってますが、サイズがデメリットなのにかわりはありません。タッチパネルが大きいと傷をつけたり割っちゃうんじゃないかと神経質になるのもデメリットですね。本体が大きいのはまだいいとしても、個人的にタッチパネルはもっと小さくてもいいと思います。
音質についてデメリットは感じませんが、人によっては低域が物足りないと感じるかもしれません。特にメタルやトランス(EDM含む)系では私自身もデメリットとまでは感じないものの「少ないな」とは感じました。ここは聞き手の好みが影響する部分だと思います。
最後に
DX300はサイズが大きいのでスペックに関するメーカー発表を聞いたときからどうなんだろうと思ってましたが、使ってみるとサイズはさほど気になりませんでした。むしろ今までは考えつかなかったタブレットのような使い方もできそうだと感じます。
音については文句なしです。OPUS #3とよく似た傾向の音で明確にOPUS #3よりも好きと感じたのはDX300が初めてです。CayinのN6ii/E01とは傾向が違うので単純に比べるのは難しいですが基本性能はいい勝負です。背景の黒さや帯域の広さ(高域も低域もよく出る)はN6ii/E01のほうが上と感じますが、柔らかさや繊細さはDX300のほうが上です。
実際に買うかどうかは悩んでいます。というのもDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を使う機会が激減しているのが悩みの種です。コロナ以前であればちょっと無理をして夏のボーナスで購入したと思います。(笑)
今年はスピーカー用のアンプを買う資金を貯めるつもりですが、隙あらばDX300を狙ってみますかね。
今回は以上です。
以下の記事も参考にしてみてくださいませ。
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