amahikasです。飛ばしていきましょう。
2019年7月にDX220を購入してから四ヶ月が経過しました。前回のレビューからさらに気がついた点などについて書きたいと思います。
iBasso DX220
DX220の詳細については公式サイトを参照して下さいませ。
視聴環境
DX220をどのように使っているかを書いておきます。
視聴に使ってる機器
DX220は以下の環境で視聴しています。
- DX220 → DT 1770 PRO
- DX220 → DT 1990 PRO
- DX220 → N5005
- DX220 → Pinnacle P1
- DX220 → AKG K275
- DX220 → YAMAHA NP-S303 → Spark 884A → B&W CDM1NT
- DX220 → M-CR611 → DALI Menuet
DX220は主に外で使っているので、DT 1770 PRO(もしくはDT 177X GO)、AKG N5005と組み合わせて使うことが多いです。開放型ヘッドホンのDT 1990 PROは自宅で聴くときに使ったりしますが使用頻度は低いです。自宅ではスピーカーで音楽を聴くことが多いのでネットワークプレーヤーのNP-S303からSPARKの真空管アンプ経由でスピーカーから音を出したり、M-CR611にライン接続して聴いたりしています。
アンプモジュールはAMP9を購入したのでしばらくはバーンイン(エージング)も兼ねてAMP9を使用していましたが、最近標準のAMP1 MKIIに交換しました。AMP1 MKIIのソリッドな音も好きなのとライン接続の有無が要因です。
各種設定
デジタルフィルターはなかなか定まりません。Slow Roll-Off(Minimum)からFast Roll-Off(Linear)に変遷して、現在はSlow Roll-Off(Linear)を使うことが多いです。イコライザー類は変わらずすべて無効にしています。GAINはHighで最大音量は150です。(DX220は最大音量が調節可能)
ファームウェアは最新にしていますが8月から「firmware add-on by Lurker」を導入しました。感想や使い勝手については後述します。
再生アプリはNeutron Music Playerを使っています。こちらも後述します。
音の感想
音の感想については、
AMP1 MKII、AMP9ともに購入当初とほぼ変わりません。以下の記事を参考にしていただければと思います。
今までメインで使っていたCayin i5とOPUS #3に比べるとリスニング寄りのチューニングがしてあって録音状態がいまひとつの音源でも気持ち良く聴かせてくれます。
ちなみにAMP9も200時間以上は余裕で鳴らしました。「じっくりと試聴 iBasso DX220とAMP9のレビュー」の記事を書いたときは80時間程度だったのですが、あの時と比べると音の丸みが増して刺激がやや薄くなったという印象を持っています。全体的な聴感は滑らかさが増してナチュラルさが向上しています。
前に友人たちの力を借りて各アンプモジュールの聞き比べもしてみました。
AMP9は他のアンプモジュールにない特徴があるので今後も使い続けるとして、AMP7の印象が非常に良かったです。音の傾向はAMP1 MKIIと非常によく似ていて上位互換と感じました。余裕があったら購入したいと思っています。
使い勝手
firmware add-on by Lurker
2019年8月に導入して以降、このアドオンを入れたままで使っています。個人的に感じたメリットとデメリットを記載します。
メリット
- Google Play Storeで快適にアプリ管理
- 発熱が少ない
- 電池持ちが少し向上
- 全体的なレスポンスが向上
まずはなんと言ってもGoogle Play Storeが使えるのがもっともメリットが大きいです。アプリのダウンロードだけでなくバージョンアップも非常に快適です。Google Play StoreがないとAPKをダウンロード→SDカードにコピー→DAP本体でインストールなんていう作業が必要なの上に、アプリの設定をいちからやり直さないといけないこともあるんですが、DX220にアドオンを入れればDX220本体からダウンロードとインストールまでできてしまいます。もちろん設定も引き継いでくれるので本当に助かってます。
発熱も少なくなりました。以前は60度に達することもあったんですが、アドオンを入れてからは50度を超えることがありません。再生をしていても40度前半ということが多いです。発熱が少ないので当たり前ですが、電池持ちも良くなりました。電源を入れたまあ放置しても電池が残っていたりすることもあって驚きました。
アドオンは音楽再生とは無関係のサービスやプロセスを止めてくれたり、CPUの周波数を抑制したりもしてくれるのでこの恩恵も大きいのでしょう。不要なサービスやプロセスが動作していないので全体的なレスポンスも良くなりました。ちょうどCayin N6ii/T01が手元にあったので比較してみましたが、どちらのほうがいいとは言えないくらいになりました。おかげでGoogle Play StoreやNeutron Music Playerといったよく使うアプリの操作が快適になりました。
デメリット
- メーカー保証は対象外になる
日々、使用をしている中でデメリットは感じていないのが正直なところです。
しかしメーカー保証の対象外になるというデメリットがあるのを忘れないようにしてください。故障などで修理に出す場合は、アドオンをアンインストールしてから出すようにしましょう。アドオンをアンインストールできないような状態の場合は、有償対応になる可能性が高いです。
私のようにアプリを多用する場合には使い勝手が非常に良くなるので、リスクを承知の上でアドオンを使い続けますが、アプリをあまり使わない場合は、必須というわけではありません。リスクもあるので推奨はしません。
firmware add-on by Lurkerのインストール方法は以下の記事を参考にしてください。
Neutron Music Player
DX220だけでなくCayin i5とOPUS #3でもNeutron Music Playerを標準的に使うようになりました。Neutron Music Playerは設定項目が多くて最初は戸惑いました。デフォルトの設定でも問題無く使えたので、使いながらひとつひとつの設定を決めていきました。自分の使いやすいように設定をすると他の再生アプリよりも使いやすくなりました。
音のほうも今まで使っていたRocket Playerよりも良いので満足しています。MangoOSと比べても音は劣ってるとは感じてませんが、そもそもMangoOSは使いづらさとレスポンスの悪さが気になるので、購入当初に使ったのとたまに聞き比べをするときに使ってるくらいです。Cayin i5とOPUS #3は今も現役で使っていますが、再生アプリを揃えることでどのDAPを持ち出しても使い方や操作方法が変わらないのは大きなメリットです。
Neutron Music Playerに変えて良かったことがもうひとつあります。自宅で音楽を聴くときはスピーカーから音を出すことが多いのですが、Neutron Music PlayerはYAMAHAのネットワークプレーヤーNP-S303と無線LAN(Wi-Fi)を使って接続することができます。これまではiPhoneを使うことが多かったのですが、DX220やCayin i5のNeutron Music Playerから音楽を飛ばすことが増えました。
Neutron Music Playerについては以下の記事を参考にしてくださいませ。
サイズと重量、携帯性、ケース
重量についてはそれほど不満はありませんが、Cayin i5とOPUS #3に比べるとやはり大きいと感じます。それとヘッドホンとイヤホン端子の接続部分が本体下部にあるのでポケットやポーチに入れた状態だと操作がしづらいです。音量はわりと頻繁に変えるので本体上部に変更してくれたらなと今でも思います。
ケースはTPU素材のケースを中国から取り寄せました。写真で解説していきます。
非常にすっきりとした外観になります。DX220デザインが損なわれてないのが好みです。
音と同様にケースも好みは分かれるところだと思いますが、前々からTPU素材のケースがあってもいいじゃないかと訴えてきました。DX220用のTPU素材ケースを見つけたときは即座に注文をしていました(笑)
この写真ではAMP9をつけているので本体下部はこのようになります。他のアンプモジュールをつけても端子と干渉しないように広めに穴が空いています。AMP1 MKIIと一緒に使っても問題はありません。
裏面はこのようになります。ケースで覆われているわけではなく裸の状態になります。AMP9の傾向真空管の光具合も見えるのが気に入っています。というか、このために買ったようなものです。
右側面はこのようになります。操作系のボタンは問題無く押すことができるのですが、付属の標準ケースに比べると押した感覚が無いので少し不安になります。
残念ながら音量ホイールとケースが少し干渉します。このおかげで音量は変えづらくなります。
上部もすっきりとしていていい感じです。
最後に左側面です。microSDカードの部分に穴は空いてないのがかなり不便です。通常は、一度microSDカードを挿してしまえば外すことはないと思うのですが、レビューを書いたりしてると頻繁に取り外しをするので、ケースを外さなくてもmicroSDカードを取り外せるようにして欲しいですね。ちなみにDX160に付属するTPUケースはちゃんと穴が空いてます。メーカー付属品は安心だなと羨ましくなります(笑)
TPU素材のケースはAMP9の蛍光真空管も見えるのでお気に入りだったのですが、ケースが音量ホイールに微妙に引っかかってしまい音量が変えづらいです。それと少し触っただけでもボタン類が反応してしまうので曲送りや曲戻しの誤操作が増えました。標準ケースの色も気に入っていたので現在は、標準ケースに戻しました。標準ケースはやや緩めなのと画面上部がタッチしづらいという欠点があるのですが、サードパーティー製のTPUケースよりはストレスが少ないです。
TPU素材のケースも悪くなかったんですが、microSDカード用の穴がなかったり、頻繁に付け外しをするとふやけてくるなどのデメリットもあります。透明のケースなのでDX220のデザインが損なわれないのはいいのですけど詰めが甘いと感じます。
DX220用のTPUケースは以下から購入可能です。
タッチパネルの操作性
アドオンを入れる前は少しひっかかりがあってOPUS #3と同程度だったのですが、アドオンを入れてからはCayin N6ii並みになりました。iPhone XS Maxと比べても遜色がないのでストレスなく使うことができてます。
Androidアプリ
現在、常用しているアプリは以下の通りです。
- Neutron Music Player
- iSyncr
- Simple Scrobbler
- Cpu Monitor
- AnTuTu Benchmark
他にもいくつかインストールはしてありますが、使ってるのはこれくらいです。Neutron Music Playerは先ほど説明したように再生アプリです。iSyncrはiTunesと同期をするのに重宝しています。Simple Scrobblerはlast.fmに再生履歴を同期するのに使っています。Cpu MonitorとAnTuTu Benchmarkは本体の温度測定用です。
前はSpotifyなんかも入れていたのですが、Spotifyの音質ならわざわざDX220で聞く必要性を感じなくなったのでアンインストールしました。SpotifyはTwitterから流れてきたリンクを開いて再生することが多いですしiPhoneで使うのが一番しっくりときます。
バッテリーと発熱
前のレビューで自宅を出る時に100%、210分ほど再生をして20時に自宅に着く頃には59%と書きました。アドオンを入れた後は65%くらいバッテリーが残ってる状態です。再生時のバッテリー消費は変わらないのですが、待機時のバッテリー消費が少なくなりました。ちなみにBluetoothはオフでWi-Fiはオンにしてあります。
発熱は前述の通り、アドオンを入れてから50度を超えることがなくなりました。
動作の安定性
MangoOSよりもAndroidモードのほうが安定しています。MangoOSだと不定期にフリーズしたり、microSDカードを見失ったりします。Androidモードは月に一度くらいの頻度で勝手に電源オフをしたり、Neutron Music Playerが落ちたりします。その他は特に気になるところがなく安定しています。
microSDカードスロット
長く使っていて気がついたんですが、microSDカードの取り外しと挿入がしづらいです。
Cayinのi5だと縦に窪みのようなものがあってSDカードの出し入れがしやすいのです。DX160でも同じように感じたのでiBassoの製品に共通しますが、今後の製品ではSDカードをの出し入れがしやすいようにしてもらえるとありがたいです。
通常はSDカードを頻繁に出し入れしないと思うんですが、試聴や動作確認をすると結構気になります。
音量ホイールと携帯性
DX220を音で使うときは上着やコートのポケットに入れることが多いです。DX220はPhone端子が本体下部にあるため、音量ホイールがいちしている本体上部が下になるようになります。音量ホイールがさほど出っ張っていないため、ポケットの中で音量を変えづらいです。
まとめ
じっくりと聴いてから購入したこともあってDX220にはとても満足しています。Cayin i5とOPUS #3と同じように数年はメインで使うことになりそうです。いまひとつと感じているのはヘッドホンの接続端子が本体下部にあることくらいで、その他の点については大変満足しています。これまで使っていたCayin i5とOPUS #3と比べると音の傾向はやや違うものの使い勝手は大幅に良くなりました。スマートフォンほどではありませんが、毎日のように操作するので一度慣れてしまうとi5とOPUS #3に戻るのがつらかったりします。(笑)
これまでは50:50でi5とOPUS #3を使ってましたが、現在は60:20:20(DX220:i5:OPUS #3)になっています。また、出先だけでなく自宅でもDX220で聴くことが増えました。これはNeutron Music Playerからスピーカー用のオーディオシステムに無線LAN(Wi-Fi)を使って飛ばすことができるようになったのが要因です。i5とOPUS #3にもNeutron Music Playerをインストールしているので同じことはできるのですが、DX220のほうが安定します。
今回は以上です。
以下の記事も合わせて参考にしてください。
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