amahikasです。
前編に続いてNeutron Music Player(以下、『Neutron』と表記)のレビューを書いていきます。後編では設定関連メニューについて解説します。設定項目が多いので大変ですが、整理しておくと後々、自分で見返しても楽になるのでいつもの通りやっておきます。環境を一から構築しないといけないときなんかに楽なんですよね。
Neutron の設定メニュー
ここから画像が多くなりますので注意をしてください。なるべくわかりやすく解説するようにします。
Neutronの設定画面に移動するには再生画面上部にある歯車アイコンをタップしましょう。
設定メニューを開くとこのような画面になります。
設定メニューを下にスクロールしていくとさらにこれだけの設定項目があります。
「歌詞」メニューの下に「ヘルプ」がありますが、設定メニューの項目はこれだけあります。
不要なものもあると思いますので使いやすいように設定していきましょう。
クロック、スリープタイマー、ウェイクアップタイマー
設定メニューの上から「クロック」「スリープタイマー」「ウェイクアップタイマー」とあります。右側の丸いアイコンをタップするとことでこれらの機能を有効にできます。丸いアイコンが赤くなっていれば有効であることを示しています。私はこの三つの機能は使用しないので無効にしました。
DSPエフェクト
DSPエフェクト設定画面です。「イコライザー(EQ)」はイコライザーを使用する場合に有効にします。丸いアイコンを赤くして、「イコライザー(EQ)」の文字部分をタップするとイコライザーの設定をすることができます。「コンプレッサー」「テンポとピッチ」「スピーカー」「クロスフィード」「サラウンドサウンド」も同じように設定と有効化が可能です。「ステレオエフェクト」では「クロスフィード」と「サラウンドサウンド」のどちらを使用するかを選択できます。「エフェクト兼用順序」では前述のエフェクト類を複数有効にしたときにエフェクトの優先順位を決めることができます。私はこれらのエフェクト類は使用していないのですべて無効にしてあります。
イコライザープリセット
イコライザーのプリセット画面です。下までスクロールしていくとかなり種類がありますので自分の好みの音に合わせて選択しましょう。私はデフォルトにしてあります。
出力先、フェーダー
次の「出力先」ではオーディオ出力をネットワーク上の他のデバイスに転送するための設定が可能です。前編で紹介した出力先の選択と同じ機能です。
「フェーダー」ではフェードインとフェードアウトをする時間をmsec単位で調整できます。
再生モードとシャッフルモード
再生モードではよく使う再生方法を選択することができます。
またシャッフルモードの有効と無効を選ぶこともできます。
再生ゲイン
再生ゲインの設定です。この機能を有効にしておくとアルバム毎の音量を自動で調節してくれます。私のようにシャッフルモードでいろんなアーティストとジャンルを聴く人間は重宝します。この機能のおかげで頻繁に音量を調節しなくて済んでいます。
64ビット処理とリサンプリング
「64ビット処理」は有効にするか無効にするかを選ぶだけです。有効にすることで音質が向上するとのことです。私が使用したかぎりでは、「64ビット処理」を有効にするとCPUの使用率が上がり、DX220の発熱も上がりました。音質の向上はやや細かくなったかなと感じる程度で大きな変化ではありませんでした。
「リサンプリング」では「音質」と「オーディオファン」を選ぶことができます。「オーディオファン」は最高音質と説明がされています。「オーディオファン」も先ほどの「64ビット処理」と同様で少し音が細かくなったかなと感じる程度で大きな変化はありませんでした。「音質」を選ぶよりもCPU使用率とDX220の発熱が上がります。
この二つについては音質を優先するか、機器のCPU使用率と発熱を優先するかを選んでください。私がDX220で試した結果、「64ビット処理」と「リサンプリング」設定で最高音質の設定にすると再生中のNeutronが勝手に停止するという現象がたまに発生します。勝手に停止したときにDX220の状態を確認するとCPU温度が60度以上になっていました。
経験上、CPU温度が60度以上になるとこの手の精密機器は異常な動作をしたりしますし、故障の遠因にもなります。
くれぐれも注意をして設定をしてください。
個人的にはさほど音質向上がしたとは感じなかったので「64ビット処理」は無効、リサンプリング設定は「音質」でいいと思います。
ゲイン自動保護
ここはちょっとよくわかりませんでしたが、ゲインがオーバーロードするのを自動で防止する機能のようです。私は無効にしました。
ノーマライゼーション
ここもよくわかりませんでした。無効にしています。
ユーザーインタフェース
ユーザーインタフェースのメニューは項目が多いです。まずはトップメニューから見ていきましょう。
このようなメニュー構成になっています。それぞれの項目について説明していきます。
外観
外観メニューです。ここからNeutronの外観を変更することができます。
デフォルトのテーマ意外にGreyとLightを選択することができます。
ここでは任意の色に変更することができます。
ここではウィジェットの色を変更することができます。
見た目や色については強いこだわりがないので基本的にデフォルトのまま使用しています。また電池の消費を抑えるためにもバックグラウンドは黒のままにしてあります。
オプション機能
オプション機能の選択画面です。ここでは自分が使用する機能のみを有効にし、使用しない機能を無効にしましょう。無効にした機能は再生画面や設定画面に表示されなくなりますのですっきりとします。無効にした機能が後々必要になったら、ここで有効にすればOKです。
メディアライブラリ
メディアライブラリを開いたときにどの項目を表示するかを選択することができます。またよく使うものを上位に持ってくることも可能です。
ここは自分に必要な項目のみを表示すると使いやすさが上がると思います。
パネル:上部
前編で説明した再生画面に「パネル:上部」という表示スペースがありました。ここでは「パネル:上部」をカスタマイズすることができます。
先ほどのオプション機能と一緒で使用しないアイコンは無効にしましょう。逆によく使用するアイコンは有効にします。また、表示位置を上げ下げすることができますので、よく使用するアイコンは上に持って行くといいでしょう。
ちなみに設定を変更した結果、私の再生画面はこのようになりました。よく使う「プレイリスト」「アーティスト」「ジャンル」が表示されています。
ロック画面
端末のロック画面に何を表示するかを選択することができます。
現在、演奏中
現在、演奏中画面での動作を選択することができます。ここはおおむね書いてあるままの動作なのでわかりやすいです。
私は「再生モード切替」「トラック番号」「再生モード」「シャッフルモード」のみを有効にしています。「スワイプをしてトラックを変更」は誤操作をしやすいので無効にしました。
トラックリスト
再生画面のトラックリストで表示する項目を選択できます。トラック番号はプレイリストやフォルダの曲数とトラック番号が表示されます。元々収録されているアルバムのトラック番号ではありません。
その他は好みに応じて選択しましょう。
スペクトラムアナライザ
スペクトラムアナライザをどのように表示するかを選択できます。私はこの機能は使わないのでデフォルトのままです。
デフォルトの状態だとこんな感じで表示されます。イコライザも表示されていますね。
触覚フィードバック
説明書きにもある通り、Neutronを操作したときに本体が振動(バイブ機能)をするようです。
ウェイクロック、パワーロック、プレイロック
ここは注意が必要です。「ウェイクロック」を有効にするとNeutronアプリを表示していると常に画面が点灯します。「パワーロック」はバッテリを充電中であれば常に画面が点灯します。「プレイロック」はNeutronで再生中の場合に常に画面が点灯します。
バッテリはなるべく節約したいですし、誤操作を防ぐためにも私は無効にしました。
全画面、画面回転、ランドスケープに固定
Neutronアプリを表示中の時の画面の動作を設定します。三つも不要なので私は無効にしました。タブレットを使ってるときは「ランドスケープに固定」なんかは便利かもしれませんね。
システム背景
説明書きにある通り、システムの壁紙をNeutronの背景として使うことができます。私は無効にしました。
24時間表示
時計の表示方法を選択することができます。私はなんでもかんでも24時間表示にするタイプなので有効にしました。
クロック:ウェイクロック
ここを有効にすると、クロック機能を有効にしたときに画面が常に点灯します。私はもちろん無効です。
画面スワイプ
説明書きの通りですが、誤操作を防ぐためにも私は無効にしました。
リストを自動スクロール
これも説明書きの通りですね。余計なお世話なので無効にしてあります。
メイン画面に自動リターン
再生を開始すると再生画面に(メイン画面)に戻る機能です。試聴をするときはリストを表示したままのほうが便利なので無効にしました。
トラックをタップして再生
説明書きの通りです。よく使う機能なので有効にしました。
ポジションのリストア
これは今まで私が使った他のアプリにはない機能で結構便利です。例えば、「Death Metal」のプレイリストを再生した場合、他のプレイリストを再生しても最後に再生した曲を覚えていてくれます。再び「Death Metal」のプレイリストを再生すると前に聴いていた曲から再生を始めてくれるのとすでに再生をした曲も覚えてくれています。
ポジションの記憶はNeutronが異常終了しないかぎりは記憶しています。DAP本体をシャットダウンもしくは再起動しても記憶しているようです。
インタフェース言語
インタフェース言語を変更することができます。
接続とコントロール
ここでは電源やヘッドホン、ネットワークプレーヤー等と接続したときの動作を選択することができます。「Scrobble」の項目ではlast.fmに再生履歴を転送することもできます。
オーディオハードウェア
ここではハードウェアに関するオーディオの詳細な設定をすることができます。Neutron側でハードウェアの設定ができるのは便利なのですが、二重管理になって混乱をするのが面倒なので基本的にすべて無効にしました。
※2020/03/05追記
オーディオハードウェアの設定についてまとめました。
サービス
サービスを有効にするとNeutronを使用していない状態でもバックグラウンドでNeutronが動作をするようです。バッテリを消費するので無効にしてあります。
ネットワーク
ネットワーク関連の設定ができます。ネットワーク上にあるSMBやCIFSサーバをNeutronで使う場合は設定をしましょう。使用しないのであれば変更は不要です。
メディアライブラリ
メディアライブラリの設定ができます。私は「名前の冠詞を無視」のみを有効にしています。
評価
評価機能を使う場合は有効にします。私はiTunesの評価機能を使用しているので無効にしていますが、macOS版のNeutronがリリースされたらiTunesからNeutronに移行できるかもしれませんね。もちろん、macOS版のNeutronに転送機能があることが前提ですが。
歌詞
歌詞機能を有効にすることができます。私は使わないので無効ですね。
ヘルプ
最後にヘルプ画面です。ここからよくある質問にアクセスしたり、Neutronのフォーラムにアクセスをすることができます。ただし、アプリ内ではなくwebブラウザが起動します。
Neutronの購入もここからできます。
まとめ
Neutron Music Playerの設定メニューについて書きました。設定項目が多いので、自分に必要な機能だけをうまく設定しましょう。環境を構築し直すときに大変なので私は設定変更を必要最低限に留めましたが、それでも結構変えました。Neutronの設定をするときはこの記事を自分で確認できるので便利です(笑)
現在は主にDX220でNeutronを使用していますが、Cayin i5とOPUS #3でも使用できることを確認しています。音についてはこれまで使用していたRocket Playerよりも少し解像力が高くていいかなという感じです。対応する音源フォーマットやスペック(周波数とビット数)もNeutronのほうが上なので今後はメインで使っていくつもりです。
今回は以上です。
以下の記事も参考にしてください。
コメント
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