書かないといけないと思いながら月日が経ってしまいました。
早いものでCayin i5 DAPを購入してから一年近くが経過してますね。
今回は久しぶりにCayin i5 DAPについて書きたいと思います。
Cayin i5 DAPを購入した経緯
最初にこれまでの経緯をおさらいしておきましょう。
Cayin i5 DAPを購入したのは、iPhoneで音楽を聴くのをやめようと思ったからです。
音質や使い勝手の点で、iPhoneで音楽を聴くのはそれほど不満はありませんでした。むしろ使い勝手に関してiTunesとiPhoneを含むiOSデバイスの使い勝手は非常に良くて、今でもiTunesから脱却できないくらいです。
iPhoneで音楽を聴くのをやめようと思った理由は「ハイレゾへの対応が悪い」「iPhoneからイヤホンジャックがなくなる」の二つでした。
特にイヤホンジャックがなくなるのは「充電をしながら音楽を聴くことができない」「通話時に気軽に挿せるイヤホンジャックがない」など様々な点で不便になると考えました。
Bluetoothでヘッドホンやイヤホンを接続すれば良いのですが、有線に比べると音質が落ちるのは明白でしたし、最新のBluetoothコーデックのaptX HDにも対応しないのにBluetooth接続を強要するのは無理があると感じました。
そんなこんなでiPhoneで音楽を聴くのをやめて、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)を購入することにしましたが、iTunesでの音楽管理は続けたかったので、簡単に移行はできませんでした。
過去にiTunesと同期ができるAndroidアプリがあることを知っていたので、AndroidタブレットのNexus 9を購入して検証をしました。
結果的に問題なくiTunesとAndroidデバイスが同期できるとわかったので、AndroidベースのDAPを探すようになりました。
AndroidベースのDAPは結構あるんですが、Google Play対応でAndroidアプリをインストールすることのできるDAPは意外と少ないことに気がつきました。
ONKYOのDP-X1、FiiOのX7といったDAPを試聴してる中で出会ったのがCayin i5 DAPです。音も使い勝手も私の好みに合う製品だったので一年前にCayin i5 DAPを買うことになりました。
詳細については以下の記事を参考にしてくださいませ。
Cayin i5 DAPの詳細については公式サイトを参考にしてください。
音質
音質については最初に聴いた時のイメージからあまり変わっていません。
ただ、一年使ってみて気がついたことがいくつかありますので追記します。
音質的な特徴は以下の通りです。
- パワーがあって音の芯が太い
- 解像力がそこそこ高い
- 上下の帯域が広い
- 乾いた硬質な音なのに聴きやすい
- 素直でクセが少ない
イヤホンやIEM(インイヤーモニター)との相性が悪いと感じたこともありましたが、もう一台メインで使っているDAPのOPUS #3を購入してから、必ずしもi5がイヤホンやIEMと相性が悪いわけではないことに気がつきました。
これは別の記事で書きますが、私が求める高域を鳴らすイヤホンやIEMが少ないというのが正解のようです。
パワーがあって音の芯が太いと書きましたが、繊細な表現が下手かというとそういうことはなく、繊細且つ柔らかい表現もそれなりにこなします。
さすがに繊細且つ柔らかい音を得意とするDAPにはかないませんけどね。
i5購入時には解像力が高いと感じましたが、この一年の間にいろんな製品を試聴しました。
その中で化け物のような解像力がある製品にいくつかであったので、解像力については「そこそこ」と表現を変えました。(笑)
とは言え、今でもDAP単体で使うなら解像力は高いレベルにあると思っています。
使い勝手
次に使い勝手について書いていきます。
Mac(iTunes)からの曲の転送
想像以上に安定しています。
iTunesとの同期は再生回数だけでなくレートの同期と非同期もうまくいっています。
もちろん、iTunes側でPlaylistの中身を変えれば、同期後に反映されます。
iPhoneと変わらない使い勝手になっているのは非常にありがたいですね。
デジタルフィルター
デジタルフィルターは五つの中から選択することができますが、最終的に「スーパー・スロー」で落ち着きました。
「シャープ」や「ショートディレイ」はやや不自然な音になると感じました。
「スロー」もしくは「スーパー・スロー」が個人的には自然で好きです。
USB DACとして
USB DACは重宝しています。
この1年間、自宅でヘッドホンやイヤホンを使うときは、i5をUSB DACモードにしてMacBook Proに接続しています。
MacBook ProにAudirvana Plusを入れてるとはいえ、i5をUSB DACとして使ったほうが音は良いです。
i5をDAP単体として使うのとほぼ同じ音になりますね。
スピーカーとの接続
2017年の春にアンプとスピーカーを購入しました。
MacBook ProやiPhoneからAirplay経由でアンプに音を出すことが多いのですが、i5のLine Outから接続することもあります。
i5のLine Outはいろんな場面で使ってるんですが、なかなか優秀と感じています。
アンプとスピーカーを通してもi5らしい音がちゃんと出るのも好感です。
Bluetooth接続
現在使っているiPhone 7 Plusに比べるとペアリングは遅いですね。お世辞にも使い勝手が良いとは言えません。
i5はaptx HDはおろかaptxにも対応していないので、あまり期待してません。
自宅のオーディオシステムやBluetoothスピーカーに接続するとiPhoneよりも音は良いんですけどね。使い勝手はいまひとつなので使ってないというのが正直なところです。
バッテリー
バッテリーはかなり安定してきました。
以前は、スタンバイ状態でも放電をしていたので気がつくとバッテリーが切れているということがあったんですが、最近は24時間ほど放置しないとバッテリー切れを起こすことがなくなりました。
満充電の状態で自宅を出て、出社をする頃には残容量が80%。職場で数時間聴きつつ、帰宅しながら使ってもまだ50%は残ってるという状態です。
さすがに帰宅してから充電をしないと翌朝にはバッテリーが空っぽという状態になりますが、購入した頃に比べると長持ちするようになりました。
使い勝手は変わってないので、最新のファームウェア(2.2)が優秀なんだと思ってます。
使用しているアプリ
使用しているアプリは特に変わっていません。
iTunesと同期をするための「iSyncr」とiSyncrで同期をしたプレイリストを再生するための「Rocket Player」、last.fmに再生履歴を同期するための「Simple Last.fm Scrobbler」を主に使っています。
i5 DAP用に購入した周辺機器
Cayin i5 DAP用に購入した周辺機器は3つです。
- micro SDカード
- USB Type-Cケーブル
- 純正ケース
microSDカードはSanDiskのUltra 200GBを購入しましたが、まだ半分は残っています。
純正ケースはブラウンのを購入しましたが、少し緩くて本体がすっぽ抜けることがあったので、ブラックのほうに変えました。
これから購入する方にはブラックの純正ケースをお薦めします。
デザインと質感
一年を経過してもデザインと質感に変わりはありません。
ここは非常に満足している点で、端子ががたついたり、ボリュームつまみが緩くなったりということもありません。microSDカードスロットも元気ですし、長く使う上での品質は高いなと感じています。
まとめ
一年前の期待通りの音と使い勝手を発揮してくれています。
iPhoneは毎年買い換えていますが、i5はもう少し長く使うことになりそうです。
購入時から考えるとMacBook Pro用のUSB DAC/AMPとして使えてるのが地味に便利です。また、Line Outを使ってポータブルアンプと接続をするときにも重宝しています。
基本的にはDAP単体として使うつもりで購入しましたし、実際にその通りに使っているんですが、その他の使い方でも活躍をしてくれています。
開放型のヘッドホンを自宅で使うことも多くなったので、MacBook Proと接続できるDAC/AMPもいくつか聴いていますが、「i5と比べてどうか」と考えるとなかなか購入に踏み切れないくらいの実力を備えています。
余談ですが、Cayin社はi5の後継機としてN5 2ndとN6の後継機を近々に発表するようです。
N5 2ndは当初はAndroidベースにならないと聞いていたのですが、方針が変わったようです。
N6の後継機については真空管を搭載する可能性もあるそうです。
現状私は、i5とOPUS #3の二台体制で満足しちゃってるので、よっぽど音や使い勝手が良くならないかぎりは買い換えないと思いますが、Cayin社の今後の製品については引き続き注目していきたいと思います。
今回は以上です。
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コメント
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