デジタルオーディオプレーヤーOPUS #3 購入1ヶ月後のレビュー

DAP
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amahikasです。
OPUS #3を購入してから一ヶ月が経ちました。
音質と使い勝手を含めて正式なレビューを書きます。

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音質

OPUS #3の音ですが、先日のヘッドフォン祭で聴いたときから印象は変わっていません。
今回は私にしては珍しく衝動買いに近い買い方だったんですが、ヘッドフォン祭の時の直感は間違っていなくて安心しました。

OPUS #3の特徴を挙げると以下のようになります。

  • やわらかくアナログ的な音
  • 中音域の量感
  • バランスの良さ

初めて聴いたときから好きだなと感じているのは柔らかくて、ウォームで且つアナログ的な音を出すという点です。
これまでいろんなDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を聴いてきましたが、OPUS #3のような音には近年出会っていません。
現代的な音というとはっきりくっきりという印象があります。アナログレコードを聴いていた頃に比べるとより細かく音を聴くことができるのでこれはこれで好きなのですが、アナログっぽさにも良いところがあると思っています。
このアナログっぽさがOPUS #3に飛びつくことになった最大の理由です。

中音域の量感もOPUS #3の特徴のひとつです。
中音域は普段はあまり意識することなく聴いているのですが、毎日のようにOPUS #3を使っていて気がついたのはどのような音楽を聴いても迫力不足と感じないと言うことです。
そうかと言って極端に押し出しが強いかというとそういうこともなく、繊細な曲はあくまでも繊細に聴かせてくれます。
私自身はフラットに近いバランスを好む傾向にあります。また、最近はジャズを聴くようになってから高域もちゃんと聴きたいと思うようになりました。
しかし、昔からメタル系の音楽の迫力に魅了されてきたので、中音域がちゃんとでていないと物足りなく感じるのは今でも一緒なんだなと再認識しました。

ちなみにここまでの特徴はOPUSシリーズに共通する特徴だと思っています。

最後の特徴はバランスの良さです。
OPUS #3は解像力、縦のレンジの広さ(高い音や重低音がちゃんと出る)、音場の広さとどれをとっても非凡な性能を備えていると感じています。
よって、私が聴くジャンルの音楽では不自然さや迫力不足を感じることがありません。
冒頭では柔らかい、ウォーム、アナログっぽさという言葉を用いましたが、音の輪郭がぼやけているわけではないですし、ひとつひとつの音を細かく聞き取るのが難しいというわけでもありません。必要以上に濃い味つけになっているわけでもありません。
適度な解像力がありますし、ひとつひとつの音の輪郭も適度にはっきりしているのですっきりとした聴感もあります。
あくまでもリスニング寄りの音ではありますが、基本的な性能を満たしつつ、ウォームさやアナログらしさを実現しているのがすごいところだと感じています。

高い音や重低音もしっかりと出してくれるのも私の好みに合致しています。特に高域が滑らかで聴きやすいです。
低音についてはしっかりと下まで出ますが、量感たっぷりというわけではないです。適度なキレもありますので、私にとってはいいバランスなのですが、低音が物足りないと感じる方もいるかと思います。

音場については奥行きが広くなる傾向にあると感じています。特に音に深みを出すのがうまいです。左右については音源なりに表現をするという印象です。
極端に広くしたり狭くしたりというわけではありませんが、音源なりに表現をすると感じています。

これまでメインで使っていたCayin i5 DAPと比べると味つけはあるほうです。現代的なカッチリとした音源も柔らかく聴かせますが、不自然さは感じないというのが特徴です。

所有している製品との相性

私が所有している製品との相性ですが、メインで使っている密閉型ヘッドホンのDT 1770 PROは言うまでもなく非常にいいです。1770で試聴をして購入を決めたくらいですから(笑)
開放型ヘッドホンのDT 1990 PROも非常に相性が良いです。1990は1770よりも相性が良くて、1770はi5とOPUS #3のどちらで聴いてもそれぞれに良さがあるんですが、1990はi5で聴くよりもOPUS #3で聴くほうが好みです。
開放感はi5のほうが勝ってるんですが、OPUS #3だと中域の量が増えて、どのような曲を聴いても物足りなさを感じません。また、低音域もよく出ます。

サブで使っている密閉型ヘッドホンのMeze 99 Classicsはいまひとつでした。
99 ClassicsはOPUS #3と似た特徴をもっていて、私が所有している製品の中ではもっともウォームな音を出します。
この2製品は特徴や味つけの傾向が似ているので、もわっとした聴感が強くなり、解像力も下がりすぎてしまいます。

もうひとつサブで使っている密閉型ヘッドホンのMM400との相性は抜群でした。MM400は中音域と低音域がウォームで高域がやや人工的なくらいはっきりとした音を出すんですが、OPUS #3で聴くと高域がいい感じに柔らかくなります。より高域をはっきりと聴きたいときにはi5のほうが向いていますので、MM400についてはOPUS #3、i5ともに相性が良いという結果となっています。

イヤホン(IEM)ですが、カスタムIEMのVE5Westone 4Rも問題ありません。
VE5はi5とOPUS #3、どちらで聴くのも好きです。それぞれの良さがしっかりと出ます。
Westone 4Rについてはi5で聴くほうが好きです。
99 Classicsと同じような理由なんですが、OPUS #3とWestone 4Rの組合せだと解像力が下がる傾向にあります。また、高域も少し大人しくなります。

よく合うジャンル

私がよく聴くジャンル(ロック、メタル、ジャズフュージョン、女性ボーカル)についてはよく合います。
オーケストラについてはミュージカル音楽を聴くときに聴くくらいなので合うとも合わないとも評することはできません。ただし、弦楽器(ヴァイオリン、チェロなど)は深くていい音を出しています。

中でもよく合うと感じるのは1970年代の古い音源です。AC/DCやZZ Top、T.Rexあたりは最高ですね。
Cayin i5だと録音状態が良くないのがモロに出てしまって、これはこれで好きなのですが、OPUS #3は録音状態が良くないのを気にすることなく聴かせてくれます。
さらに友人が持っているGRADOのヘッドホンPS500eで聴いたら、さらに良くなったのですが開放型はあまり使わないので我慢してます(笑)

ジャズフュージョンは高域の鳴り方が良くて、低音域も低いところまで鳴ってくれます。中音域に量感があるので余裕と深みのある鳴り方をしますね。Cayin i5ほどではありませんが、演奏者の指使いもわかる程度に解像力も高いです。
女性ボーカルでは生々しさが際立ちます。息づかいも含めてよく聞こえます。

メタル系の音楽についても問題ありませんが、比較的新しくて音の密度が高い作品についてはややスピード感に欠けると感じることがあります。Cayin i5のほうがたたみかけるようなスピードをうまく表現しますし、より細かく聴くことができます。

音については以上です。
次ページに続きます。

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