かつての愛機B&W P7の代わりとして購入したMeze 99 Classicsを購入して一ヶ月が経ちました。
P7とまったく同じではありませんが、DT 1770 PROをモニター系、99 Classicsをリスニング系として使うのはうまく機能しそうです。
早速レビューを書いていきたいと思います。
音質
前回のファーストインプレッションの記事は60分ほどしか鳴らしていない状態で書きましたが、あれからMacBook Proに接続して私がもっとも好きな曲を集めたプレイリストをランダム再生して100時間程度鳴らしました。
バーンイン(エージング)がこれで十分かはまだわかりませんが、音質が大きく変わることがあれば、また報告をしたいと思います。
音の特徴
99 Classicsは主にCayin i5 DAPと直接接続をして屋外で聴いています。
音の特徴は以下の通りです。
- 全体的に濃厚でリスニング寄り
- 中域と低域の量が少し多め
- 高音
期待していたとおり、全体的に音がウォームでリスニング寄りです。
細かく細部を聴かせるというよりも心地良く音楽を聴かせるタイプの製品ですね。
ただし、解像力についてもそこそこのレベルを維持していて、適度なキレと分解力があります。
最近は私も耳が肥えてきてしまって解像力の低い製品ではなかなか満足しなくなっているんですが、この99 Classicsは適度なウォームさと解像力のバランスがよく合います。
一聴して目立つのは中域と低域です。
特に低域は量も多いですし、下までよく出ます。
ただし、購入当初は重低音が少しズレて鳴るという違和感がありました。サブウーファーがもうひとつ入ってるのかと思ったくらいですね。
また少々ボワつく感じの低音で焦点がぼけているというように感じました。
低域が変わったのはバーンイン(エージング)を100時間ほどしてからで、ようやくタイミングのズレとボワつきがなくなりました。
最後は高音です。
ここまで中域と低域について書きましたが、99 Classicsの魅力は高音にもあります。
私が99 Classicsに惚れ込んだのも高音に一因があって、量は中域と低域よりも少ないと思うんですが、しっかりと主張してくるんですよね。
高音の質は極めて自然で粒も細かく滑らかです。DT 1990 PROやDT 1770 PROほど高音が目立つわけではないのですが、1990と1770は真面目にすべての高音を出そうとしているのに対して、99 Classicsは要所要所で印象に残る高域をうまく目立たせているという印象を受けています。ここがP7と似ている点かもしれません。
この高音のおかげで99 Classicsは他の中低音寄りの製品と差別化ができてると思います。
音場は左右にはそれほど広くありませんが、立体的な表現はうまいです。
上下にも広いので開放的です。窮屈だとはあまり感じません。
音量
音量は取りやすくてiPhone 7 Plusだと70から85、Cayin i5だと30から50で聴いています。
先日、Cayin i5を数日ほど使えないときにはiPhoneと99 Classicsの組み合わせが活躍をしてくれました。
DT 1770 PROだとiPhoneでは十分な音量が取れないので、こういう時に99 Classicsは重宝するなと思った次第です。
次ページに続きます。
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