GWを満喫中のamahikasです。
Twitterのフォロワーさんからお借りした機器を聴いてみるシリーズその2です。
今回はデジタルオーディオプレーヤーとのOPUS #1とポータブルヘッドホンアンプのAlgoRhythm Picolloをセットで紹介します。
OPUS #1
先日、春のヘッドフォン祭2017でOPUS #3に感銘を受けましたが、OPUS #1も同じく韓国のTheBIT社が発売をしているDAPです。
OPUS #1が先に発売されていますが、OPUS #1とOPUS #3の関係は上下ではなく単純に音の好みかなという気がします。
ちなみにOPUSシリーズはOPUS #1、#2、#3の他に限定モデルの#1 Limitedがあります。
#2はまだ聴いていないんですが、仕様に大きな違いはなく異なるのは搭載しているDACです。
OPUS #1はCS4398を二つ搭載したデュアルDAC、OPUS #2がESS9018K2MのデュアルDAC、OPUS #3がBurr-BrownのPCM1792Aと搭載しています。
詳細については公式サイトを参考にしてくださいませ。
同じような仕様の割に価格差が結構大きいのが不思議なところです。
OPUS #1は約6万円、OPUS #2は約20万円、OPUS #3は約9万円です。OPUS #2のみがeイヤホンの独占販売となっていますが、高価格の原因が独占販売だとしたら個人的には残念です。
3製品の中ではもっともはっきりくっきりとした音という評判なのでそのうち聴いてみたいと思いますが、価格を考えると買えないですね。
AlgoRhythm Picollo
Picolloはポータブルアンプで定評のあるCypher Labs社の製品です。価格は約7万円です。
シンプルな構成ですが、フルディスクリートのアナログアンプということが特徴です。
とても小さいので持ち運ぶのにも便利ですね。
私自身はiPhoneとHERUS+、nano iDSD、VANTAM RedなどのDAC付きポータブルアンプを使ってましたが、専用DAPに乗り換えてからはシンプルな構成にしたいと思っています。
よって、DAPにアンプを重ねることはまだしていないのですが、Cayin i5と組み合わせるとどうなるのか楽しみです。
Picolloの詳細は公式サイトを参考にしてくださいませ。
OPUS #1とPicolloの写真
続いてOPUS #1とPicolloの写真です。
OPUS #1の純正ケースとPicolloは固定されているのでこのような写真となりました。
mini-miniケーブルはBriseオーディオのものになります。
OPUS #1にはラインアウト端子がないのでヘッドホン端子に接続しています。
Android OSなのでメニューからラインアウトモードに切り替える操作が必要です。
試聴環境
単純にOPUS #1→Picollo→DT 1770 PROを接続して聴きました。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
それでは試聴結果にいきたいと思います。
試聴結果
Rio Rush / Fourplay
先に聴いたALOのContinenta Dual Monoとよく似た傾向です。持ち主の好みがよく伝わってきました。(笑)
そして私の好みとも似てますね。
高域は開放的でよく伸びます。シンバルとピアノの音がきれいで滑らかです。
中域が少し豊かになった印象を受けます。
低音域の沈み込みもいいんですが、解像力はDual Monoよりも少し落ちるかなと思います。
先ほどのように低音域の動きが手に取るようにわかるというほどではないです。
Bisso Baba / Bob James
低音の沈み込みはこちらのほうが強いように感じます。
それとOPUS #1の特徴だと思いますが、アナログ的な表現がとてもうまいです。
At The End Of The Day / Les Miserables
出だしの部分で少し低音域がはねるようところがあります。高域も少し大人しくなりました。
オーケストラの迫力は出ていますが、音の分離はそこそこですね。やはり解像力についてはDual MonoやCayin i5と比べると劣るかなという印象です。
この曲に関してはDual MonoやCayin i5のほうが好きです。
Flesh and The Power It Holds / Death
デスメタルの迫力はしっかりと出てます。
この曲も高域は少し大人しいという印象です。量が少ないですね。
Dual Monoだともっと細かく聴くことができて優等生的な鳴り方がするんですが、Picolloはこの曲の持つ暴力的な表現がうまいと感じます。
たたみかけるようなツーバスとギターリフが良い感じに再現されています。
Master of Puppets / Metallica
この曲にもよく合います。
迫力とスピード感がしっかりと表現されてます。
高域が少し物足りないのも気にならないです。
中域はこの曲でも分厚くなってると感じます。ギターリフの聞こえ方がすさまじく良いですね。ライブで聴いてるような感覚になりました。
前に友人のOPUS #1を聴いたときは線が細くて繊細な表現がうまいと感じましたので、これはPicolloの特徴なんだと思います。
We are One / Kelly Sweet
ボーカルが少し前に出てきました。そしてアコギの音が少し引っ込みます。
ベースはよく主張するようになるものの解像力はいまひとつです。
The Millionaire Waltz / Queen
古めの音源も聴いてみましたが、想像通り相性が良いです。
解像力もそれほど必要としない曲なので気持ちよく聴くことができます。
2分30秒あたりの盛り上がりパートも聴きやすいです。ここは解像力が高すぎしたり、高音域がよく出る組み合わせだと聞きづらくなるんですが、マイルドに聴くことができます。
Days of Wonder (Original Mix) / M6
Dual Monoと比べると低音域の主張が強いです。
音の響きや残響音の残り方がDual Monoほど丁寧ではないので音場については少し狭く感じます。
ドラムのバスドラとタムの音は相変わらず良いですね。細かくはないですけど、腹に来るような強い音です。
OPUS #1とPicollo使い勝手
携帯性はDAP単体よりも落ちますが、このサイズならカバンの中に入れておけばそれほど気にならないと思います。
OPUS #3と同様にOPUS #1は操作性が非常にいいですね。わかりやすくてサクサク動きます。
使いやすさについてはiPhone 7 Plusと比べても遜色ないレベルです。
音量はPicolloの音量を12時から3時で聴きました。
VE5だと9時くらいで十分です。
いずれもLow Gainで聴いたのでPicolloの出力は強いですね。
Picolloのほうは発熱がほとんどないです。OPUS #1のほうが発熱してるくらいです(笑)
このレベルなら外に持ち出すのも楽ですね。
まとめ
Dual Monoには及びませんが、こちらの組み合わせも好みでした。
特徴としては高域の量が少し減って中域が分厚くなるという印象です。
低域も強いので全体的なバランスとしては低音よりですね。
解像力はそれほど高くはなくウォームな聞き心地です。迫力がしっかりと表現されるのでメタル系やトランス(EDM)との相性が良いように感じました。古い音源との相性もいいです。
ジャズも悪くありませんが、Dual MonoやCayin i5のほうが好きですね。もう少し細かさと高域の量が欲しいところです。
オーケストラやボーカルものはいまひとつでした。
PicolloはCayin i5 DAPとも組み合わせて聴きました。
こちらも相性は良かったです。i5もそれほど角張った音ではありませんが、Picolloと組み合わせることでさらにマイルドになります。
ただ、i5の場合はそれほどPicolloの恩恵はないかなという印象です。
i5は単体で十分という気がします。
OPUS #1+Picollo、Cayin i5+Picolloという組み合わせでVE5も聴いてみましたが、どちらも良好でした。
MetallicaのMaster of PuppetsはOPUS #1+Picollo+VE5のほうが良かったです。
Cayin i5+Picollo+VE5だと少し高域が粗くなります。
前回のContinental Dual Monoは確実にワンランク上の音と感じましたが、OPUS #1とPicolloはCayin i5と比較をしてあくまでも好みの違いと感じました。
改めてこうして聞き比べるとOPUS #1とi5はどちらも好みだということがよくわかりました。
OPUS #1の出力が高くてアプリも使うことができれば購入を検討したと思うくらいOPUS #1も好きです。
今回は以上です。
以下の記事も参考にしてくださいませ。
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