ポタフェス2017 SPRING&SUMMER レポートその3 PLENUE R

DAP
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ポータブルオーディオフェスティバル2017 SPRING&SUMMERのレポートその3です。
今回のレポートはこの記事で最後となります。

もっと聴きたい製品があったのですが、時間の制約と人が多く並んでいる製品もあっていくつかの製品は断念しました。

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試聴環境

試聴環境は製品によって変えていますので、各製品のパートで記載をしますが、音源はいつも通りです。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。 ちなみに前回の更新は2015年10月でした。 ...

COWON PLENUE R

約一年をかけてiPhoneからDAP(デジタル)への移行が完了しました。
現在は、Cayin i5OPUS #3という二つのDAPを使い分けて満足しているので、気楽にこれまで聴くことのなかったDAPを聴くことができます。

私のDAP選びというと、Androidアプリを使用することのできるDAPというのが大前提だったのですが、Androidアプリが使えなくてもいくつか気になっているDAPがあります。
そのひとつがPLENUEシリーズです。
特にPLENUE SとPLENUE 2はTwitterのフォロワーさんでもユーザーが多く、音楽や音の好みが似てる方が使っているという印象なのでいつか聴いてみたいと思っていました。
それとCOWONといえば、昔iAudio X5という製品を使っていたんですよね。懐かしいです。

PLENUE R

PLENUE Rはまだ参考出品でしたが、8月頃の発売を目指しているとのことでした。
価格は約6万円を予定していてシリーズの中ではPLENUE DとM2の中間となる存在になりそうです。
スペックとしては384kHz/32bitまでのPCMと5.6MHzまでのDSD再生に対応。3.5mm端子と、2.5mm 4極バランス端子を搭載していますので、個人的には十分です。
内蔵メモリーが128GBで、最大約17時間の連続再生というところが個人的には惹かれるものがあります。
本体は軽くて小さかったのですが、これで17時間の連続再生は結構すごいですね。

試聴ですが、メインで使っている密閉型のDT 1770 PROを使用しました。

PLENUE Rの音について

操作方法がよくわからず、モタモタとしているうちに時間が経ってしまいました。(笑)
結果的に”Bisso Baba”と”At The End Of The Day”(Les Miserables)しか聴くことができませんでした。
いつもは試聴用のPlaylistから選んでいくので曲を選ぶのもさほど時間がかからないのですが、慣れないDAPだと曲を選択する画面にたどり着くまでも時間がかかっていけませんね(笑)

そんな中での試聴でしたが、音の印象は非常に良かったです。
ナチュラルな音で鳴らし方が丁寧だと感じました。
高域と中域は全体的に解像力が高くて細かく聴くことができます。
低域は適度な解像力とウォームさのバランスがいいと感じました。

聴いた曲に関しては高域が粗くなったり、聞きづらくなることもありませんでした。
迫力と量感のあるCayin i5、アナログ的な鳴り方がうまいOPUS #3とまた少し違うキャラクターですね。どちらかというとOPUS #3に近い音に感じました。
ただ、PLENUE Rのほうがもう少しすっきりとしていて優等生的な鳴らし方をすると感じました。

PLENUE RとOPUS #3

音量は150段階中133で聴きました。DT 1770 PROを鳴らすのにも十分です。
ゲインはLOWとHIGHがあるようで、設定メニューからEarphoneモードとHeadphoneモードに切り替えるようになっています。

設定メニュー

この画像が設定メニューです。右下の方に「Headphone mode」があってここをタップしてゲインを切り替えることができます。
PLENUEシリーズはエフェクターのJet Effectが優秀ということで有名ですが、今回は無効にして試聴をしました。

PLENUE Rのまとめ

写真にもある通り、デザインはシンプルで良いです。裏面の写真を撮り忘れましたが、ラバー素材になっているので滑りにくいです。
質感も良くて好印象ですね。

PLENUE R横面

PLENUE R電源ボタン

OPUS #3との比較でわかるかと思いますが、本体はOPUS #3よりもひとまわり小さくて薄いです。手に持った感じも明らかに軽いという感じですね。
OPUS #3とCayin i5は特に重たくて困っていることはないのですが、PLENUE Rのこの小ささと薄さは軽装になる夏の時期に良いなと感じました。

micro SDカードの読み込みが速かったのも驚きました。Cayin i5よりも少し速いですかね。
代理店の方と少し話しをしたんですが、Linuxをベースとして独自にOSを開発しているので、音だけではなくカードの読み込みやバッテリーの消費についても自信があるとのことでした。
この辺はAndroidがなかった頃から開発をしているメーカーの強みを感じます。

ついでにAndroidアプリ対応の予定はないか訊いてみましたが、ないとのことです(笑)
残念ですが、LinuxベースであればiTunesと同期をする機能を開発するのはそれほど難しいことではないと思いますので、前向きに検討をして欲しいなと思いました。

その他に試聴をしたもの

MrSpeakersの密閉型ヘッドホンAEON FLOWも少し聴いてみました。
OPUS #3の音量を100くらいにすると小音量で鳴るんですが、100よりも大きい音量にすると音が何故か割れてしまってダメでした。
時間の都合でCayin i5で試すことはできなかったのが残念ですが、装着した感じではどう頑張っても携帯できそうになかったので、私が使うのは厳しいなと言う印象です。
やはり室内でアンプに接続をして聴くのがベストかなと思います。

前から気になっていたCayin N3をDT 1770 PROで聴くことができました。

Cayin N3とi5

N3だとDT 1770 PROがギリギリ鳴るという感じでしたが、音質的にはi5に近く、N3のコスパはすごいなと感じました。
操作性も私が前に聴いたときよりも良くなっており、2万円前後のDAPならお薦めですね。

先にレビューをしたK10Uの記事に書いたのですが、少し気になるNobleのDulce Bassも聴いてみました。
こちらはK10Uと比べて低音域が少し増してるかな程度でした。

まとめ

おおむね自分が聴きたいと思っていた製品を聴くことができました。
特に現在欲しいと思っているイヤホン(IEM)とイヤホン用のケーブルについてははっきりと結論を出すことができたのが良かったです。

今回もTwitterのフォロワーさんのおかげで楽しく聴いてまわることができました。また、新しい発見や出会いもありました。良い具合に今後の自分の環境強化につなげられそうです。
ありがとうございました。

今回は以上です。
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