昨日はポタフェスに行ってきました。
今回は聴きたいものが多かったので、早めに行かないとなぁと思っていたのですが、会場に着く前に体調を崩してしまいました。
最近はイヤホンを使うことが多かったので、自分の耳をニュートラルな状態に戻しておきたいとヘッドホンのDT 1770 PROを自宅から着けていったのが失敗でした。(笑)
この時期のヘッドホンは気をつけないとダメですね。
結局、一時間ほど駅で体調を整えてから会場に向かいました。
早速、今回聴いた製品の感想を書いていきますが、イベント会場での短い試聴ですので印象程度と思っていた開ければと思います。
イベント会場では試聴を待つ人も多いので各製品ともに5分程度で切り上げています。
また、写真も掲載していますが、時間がない中で撮影をしていますのでぶれていたりピンぼけしている写真もあります。
何もないより良いだろうということで掲載していますが、すべては私の腕が悪いということでご容赦いただければと思いますm(_ _)m
試聴環境
試聴環境は製品によって変えていますので、各製品のパートで記載をしますが、音源はいつも通りです。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
Lear LHF-AE1d be
LHF-AE1dシリーズはカスタムIEMブランドの「LEAR」が作っているユニバーサルタイプのイヤホン(IEM)です。
270度調節可能なチューニングダイヤルが装備されていて、低域のみを調節できます。
ノズルが交換可能となっていて、中高域をノズルで調節することによって好みの音質を選ぶことができます。
LHF-AE1d MKII、LHF-AE1d Ti、LHF-AE1d Beと三つのモデルがあって、私が聴いたのはフラグシップモデルのLHF-AE1d Beで、価格は約55,000円です。
詳細については公式サイトを参考にしてください。
LHF-AE1d Beの試聴環境ですが、OPUS #3で聴きました。
OPUS #3はハイゲインでエフェクト類はすべて無効にしてあります。
Bisso Baba / Bob James
最初は低域の調節を75%で聴いたのですが、全体的に音がスカスカになってしまったので、低域を100%に変更しました。
結果、満足に聴くことができるようになりました。
この製品の試聴の際は低域の量に気をつけたほうがいいでしょう。
“Bisso Baba”の試聴結果ですが、ピアノの音がきれいなのが印象的でした。シンバル音はやや人工的になり、その他はいまひとつ私の好みには合いませんでした。
Rio Rush / Fourplay
低域はキレがあるタイプですが、量感もそれなりにあって包み込むようなベース音が好印象。この曲でもシンバル音がやや人工的になりましたが、独特の開放感があり、ヌケもいいです。
ピアノとギターの高い音がきれいで残響音の残り方も良かったのは開放感とヌケが影響していると思います。
Master of Puppets / Metallica
中域が少し物足りませんでしたが、スピード感があるので悪くありませんでした。ギターリフの歪みも表現できています。
この曲はどんな製品で聴いてもこもりがちになるのですが、AE1d Beは全体的にこもらずに抜けがいいなと感じました。
LHF-AE1d beのまとめ
低域を最大にすることでジャズはよく合いました。
解像力が高くて音も滑らかです。ただし、音量を上げていくと高域が聴きづらくなります。
古い音源よりも現代的なかちっとした音源のほうが合うように感じました。
逆にアナログ的な聞かせ方は不得手かなと思います。
音量は110から121で聴きましたが、110くらいで高域が落ち着きました。
デザインは写真の通り、一般的なIEM(インイヤーモニター)と同等のレベルで、質感も良かったです。
ケーブルは銀系のものがついていましたが、個人的には銅系のケーブルと合わせると好みに近づくかなという印象です。
SIMGOT EN700 PRO
EN700 BASSの印象が良かった、SIMGOTのEN700 PROです。
EN700 PROもOPUS #3と直接接続をして聴きました。
EN700 PROの詳細については公式サイトを参考にしてください。
17,800から19,800円で発売されるそうです。
Bisso Baba / Bob James
EN700 BASS同様、全体的にナチュラルでウォームな音です。クセもなく素直な音を出してくれます。
高域が粗くならないのが好印象です。ただし、高域の不快な音をうまくおさえてるというよりも、あまり上まで出ておらず天井が低いという印象を受けました。
低域は下まで沈み込みますし、量感もあります。
キレとスピード感はあまりなくてゆったりと聴かせる感じですね。
At The End Of The Day / Les Misérables
この曲も自然で聞きやすいです。
解像力は価格以上のものを感じることができて、ひとつひとつの音を細かく聞き取ることができます。とは言え、先日レビューをしたNobleのK10Uあたりに比べるとさすがに劣ります。
この曲でも高域が粗くならず、軽くなることがなく好印象。
オーケストラの迫力も出ています。
Master of Puppets / Metallica
この曲もナチュラルで聴きやすいです。
ただ、シンバルの残響音までは聞こえませんでした。やはり高域のレンジは少し狭いように感じます。
Rio Rush / Fourplay
低域がいいですね。ベース音が広がります。
この曲ではシンバルの聞かせ方がいいなと感じました。高級機でもシンバル音が軽くなったり、粗くなったりするんですが、そう言ったことがないですね。
音場は音源なりと感じました。特別広いわけではありませんが、無理やり広げる感じでもないです。
Crush / Kelly Sweet
ボーカルが生々しく感じるというところまでいきませんが、淡々と鳴らすという印象でした。
特にこれといった特徴や優秀な点はありませんが、無難に気持ちよく聞かせてくれると感じます。
ここがEN700 PROの最大の特徴でしょうか。
EN700 PROのまとめ
きちんと聞き比べをしたわけではありませんが、EN700 BASSよりも低域の量が減っている分、個人的には好みでした。
くどくならない程度にウォームでナチュラルな音を出すのはSIMGOTブランドの得意とするところだと感じていますが、EN700 PROにもしっかりと引き継がれています。
どんなジャンルも落ち着いて聴かせてくれるので、気軽に聴くには良い製品だなと感じました。
まだ最終決定ではないそうですが、本体の色が左右で分かれるそうです。
老眼が進んでしまって小さな字を見るのがつらいため(笑)、個人的にこれはありがたいです。
デザインはシリーズ共通でして、このアナログっぽいデザインは気に入っています。
質感は価格なりですが、極端に安っぽいとは感じませんでした。
今回はケーブルやプラグにも高品質のものを使用したようです。
ケーブルは柔らかくて扱いやすいです。タッチノイズもありませんでした。
音量は126から131で聴きました。決して鳴らしやすくはないと思います。
まとめ
EN700 PROはやはり好みに合う音でした。期待通りですね。
Pinnacle P1を購入したので個人的には買うかどうか迷うところですが、クセのあるP1とナチュラルなEN700 PROの使い分けも面白そうです。
LearのLHF-AE1d Beは好みに合わない結果になりましたが、クリアで抜けのいい音は特徴があって良かったです。決して質が悪いということではないです。
高額なカスタムIEMを買うよりも、装着感さえ合えば、カスタムIEMメーカーが作るユニバーサルタイプのほうが割安だったりするので、最近は個人的に注目しています。
私が愛用しているVision Earsもユニバーサルタイプを出してくれたらなと思います。
今回は以上です。
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