ヘッドホン用ポータブルアンプ Soundbombe CHRGのレビュー

amahikasです。

さて、今日はヘッドホン用ポータブルアンプ(通称、ポタアン)のレビューです。
ポタアンは私にとってもっとも縁遠いポータブルオーディオ製品でして、それほど必要とはしてませんし使用頻度も低いのですが、友人に聴かせてもらった製品が安価且つ音質が好みだったので年末に注文をして2018年1月に届きました。

早速製品紹介と音、使い勝手について書いていきたいと思います。

SoundBombe_CHRG

SoundBombeは個人で製作販売をしているメーカーです。
私はほとんど個人製作の製品を買うことはないのですが、前述の通り、使用頻度は低いものの音が気に入ったのと安価だったため、買うにはちょうど良いかなと思って購入しました。
使用頻度が高かったらいつものようにいろんな製品の試聴を繰り返してから決めるんですが、1台手元にあれば良いということでスパッと決めました。(笑)

私が購入したSoundBombe_CHRGは充電式のディスクリートポータブルアンプで、DACは搭載していません。
入出力は3.5mm端子のみとシンプルな構成。
その他、電源ボタンを兼ねたボリュームつまみと電源入力用の端子があります。
本体は小さくて軽いです。バッテリーは公称値28時間の連続再生が可能となっています。

CHRGの他にもSoundBombe_UltraManiacというモデルがあり、こちらはバランス接続が可能なモデルとなっています。注文時にバランス接続端子(2.5mm、4.4mm)を選べるようです。
今回私は主に自宅で使うために購入をしたのでDT 1990 PROと合わせられるようにアンバランスのCHRGを選択しました。

詳細は公式サイトを参考にしてくださいませ。

ちなみにSoundBombe_CHRGはメーカーが100時間ほどの通電を推奨しています。
私のSoundBombe_CHRGは、バッテリーのテストをしたり、通勤時に使ったりしたので100時間はすでに超えています。

音質について

音質についてはいつもの試聴曲を聴いて感想を書いていきます。
環境については聞き比べがしやすいようにCayin i5 DAPを使いました。
すなわちCayin i5と直接接続をした時と、SoundBombe_CHRGを挟んだときの違いについて書いていきたいと思います。
Cayin i5とSoundBombe_CHRGはSUPRA MPケーブルで接続しています。

使用するヘッドホンはDT 1990 PROとMEZE 99 Classicsです。どちらも標準ケーブルを使用しています。
DT 1990 PROにはふたつのイヤーパッドがありますが、穴の数が少ない(四つ)のアナリティカルパッドを使いました。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私...

Rio Rush / Fourplay

1990で聴いた感想ですが、大きな違いはありません。
i5で直接接続したほうがi5のパワーを感じます。音の輪郭もはっきりしていてわかりやすい音になっています。キレもあるように感じます。特に低域ですね。
ドラムのアタック、ピアノ、ギターの音が鮮明に聞こえます。
SoundBombe_CHRGを挟むと少し輪郭はぼやけますが、音場が広がり、少し優しい音になります。
この曲に関してはi5直のほうが好みです。

99 Classicで聴くと高域が少し明るくなります。さらに音の粒が丸みを帯びるようで聴きやすくなりますね。
わずかな差ですが、高域や中域もメリハリが出て各楽器の特徴がより鮮明に出ます。
99 ClassicsだとSoundBombe_CHRGを挟んだほうが好きです。

Bisso Baba / Bob James

この曲も同様の感想ですが、SoundBombe_CHRGを挟んだときはピアノの余韻がよく残るようになりますね。各楽器のアタック音はi5直のほうが強くて輪郭もはっきりしていますが、SoundBombe_CHRGは柔らかい音になり、音の広がりも増すという印象です。
もうひとつ気がついたのがSoundBombe_CHRGは全体的にクリアな傾向が強くなります。音の余韻は残るのですが、付帯音は減らす傾向にあるようです。
99 Classicsで聴いても大きな違いは感じられませんでしたが、高域が少しマイルドになります。

この曲に関してはどちらも良かったです。

At The End Of The Day / Les Miserables

音場が広がる分、SoundBombe_CHRGで聴いたほうがこの曲は良かったです。
細かく分析的に聴くならi5直のほうが合ってると思います。音の強弱も輪郭もはっきりしています。

99 Classicsでの感想ですが、冒頭のパーカッションと歓声がSoundBombe_CHRGを挟んだほうがメリハリが良くなります。i5直でも音量は十分ですが、SoundBombe_CHRGを挟んだほうがしっかりと99 Classicsを鳴らしてると感じます。

Crush / Kelly Sweet

この曲はほとんど差を感じませんでした。
強いていえばi5直のほうがボーカルが生々しかったです。息づかいなんかがよく表現されています。
ただ、SoundBombe_CHRGを挟んだときのほうがボーカルが前に出てきました。
バックで流れるアコースティックギターの音もSoundBombe_CHRGだと前に出てきますね。もう少し控えめに鳴っているという印象なんですが、結構目立ちました。

99 Classicsで聴いても違いはほとんどありませんでした。ボーカルが前に出てくるのは一緒ですが、99 Classicsの場合は他の楽器も要所要所で目立つように感じます。やはりよりメリハリが出るという表現が合ってると思います。

Rangers / A Fine Frenzy

この曲も違いが非常にわかりづらかったです。
明らかに違うと感じたのは最初に感じた音の輪郭の違いくらいですかね。
やはりi5のほうがはっきりとしていてSoundBombe_CHRGはやや柔らかい音になっていると感じます。

99 Classicsで聴くと高域の違いが大きいと感じました。シンバル音はi5直のほうがキレがあってSoundBombe_CHRGを挟むとややマイルドになります。結果的に全体的にSoundBombe_CHRGを挟んだときのほうが聴きやすいと感じます。i5直でも十分に聴きやすいのですが、どちらかといえばという話しですね。

Flesh and The Power It Holds / Death

情報量が多く、密度の高い音源を聴いてみます。
この曲は比較的わかりやすくて、SoundBombe_CHRGのほうがすっきりとした聴感になりました。付帯音が減っていてよりクリアに聞こえますが、逆に言うと正確性はi5直のほうが上と感じました。音の余韻は残りやすくてきれいに広がる感じですね。
i5直だと音が直線的に耳に入ってくるので、この曲が持つ暴力的な音はよく表現されてます。

99 Classicsでも同様の違いを感じました。こちらは全体的に音が整えられた感じがしてSoundBombe_CHRGを挟んだほうがいいかなと感じました。全体的に聴きやすくなりますし、各楽器の特徴もよく出ています。メリハリが出るだけでなくスピード感も増すという感じです。
多い情報量をすべて伝えてると言うよりも、音楽を奏でる上で重要な音をうまく拾い上げて強調してるという印象です。

Master of Puppets / Metallica

意外とこの曲は違いがわかりづらかったです。
SoundBombe_CHRGのほうが輪郭がぼやけてる分、聴きやすくなっています。
i5直だと良くも悪くも音源の粗い部分がそのまま表現されていますが、SoundBombe_CHRGは粗をうまく隠しています。

99 Classicsはi5直でも粗をうまく隠すなぁと苦笑いしてしまいました(笑)
i5→SoundBombe_CHRG→1990の構成と同じように全体的にシャープさがなくなって少しぼやけるように感じますが聴きやすくなりますね。ぼやけると言っても極端にぼやけるわけではなく、短時間で聞き比べをしたときに違いを感じる程度です。
さて、i5→SoundBombe_CHRG→99 Classicsとi5→99 Classicsの違いですが、こちらも非常にわかりづらいです。欲を言えばツインギターとベースが同じリフを弾いたときの倍音が目立つと言うことくらいでしょうか。

Near the End / Mat Zo

この手の音源にはSoundBombe_CHRGのほうが合うと感じました。
まず、音場が広がりますね。特に奥行きがあるのと、余韻も目立つように残ります。
これまで感じませんでしたが、高域と低域が目立ちます。高域に関しては少し天井が高くなっていますね。
99 Classicsで聴いてもこの曲は同じように感じました。

Sharp Dressed Man / ZZ Top

この曲はメタリカと同じ結果になりました。
あまり違いを感じませんが、SoundBombe_CHRGのほうが聴きやすくなる傾向は一緒です。99 Classicsで聴いても同じ傾向でした。

外観

色はいくつか選べるようになっています。
本体部はブラックかシルバー、パネルはブラック、シルバー、ブルー、レッド、グリーン、オレンジ、パープルが選択できます。
私は本体、パネルともにシルバーにしました。友人が持っていたオレンジ色の個体がとてもきれいだったので、オレンジ色好きの私は迷いました。(笑)

質感は至って標準的なレベルです。
私は必要以上にオーディオ製品にデザイン性や高級さを求めないのでちょうどいいかなと思います。
作りはしっかりとしていて不安はありません。

写真で見てみましょう。

SoundBombe_CHRG前面

至ってシンプルですね。
左から音量つまみ、LINE入力、LED、ヘッドホン出力です。
LEDはバッテリーと充電の状態の応じて変化します。

SoundBombe_CHRG後面

後面には電源コネクタがあります。
電源コネクタは初期状態だととても固いので、勢いよくケーブルを差し込む必要があります。
私は間違ったケーブルが付属されてきたと思って問い合わせてしまったくらいです。
最初はさしこむのにドキドキしましたが、慣れればどうってことはありません。(笑)

左からOPUS #3、SoundBombe_CHRG、Cayin i5

付属品の電源ケーブル

使い勝手

機能的にはとてもシンプルです。入出力と音量くらいしかありません。
バッテリーの持ちがいいのに重宝しています。公称値の28時間連続再生も、実際に自分で使ってみた感じでは間違いではなさそうです。私の場合は、28時間で連続再生することはないんどえすが、再生と停止を繰り返してもバッテリーは残っています。電源を切った状態の時にもバッテリーはほとんど消費をしていないという印象です。

サイズ的にも使いやすいと感じています。
ポータブル用途で購入したわけではないのですが、イヤホンとの相性がいいので最近はポータブルで使ってみたいという欲も出てきています(笑)

終わりに

音質的には期待通り、ほとんど味つけをせずに素直に上流の音を下流に流すという製品だなと感じています。ただし、アンプとしての基本的な役割も果たしていて微妙な差異は感じられました。ちょっとした違いなのであくまでも私の好みの範囲内だったことが一番嬉しかったです。
1990では全体的に聴きやすくなりました。曲によって好みは分かれますが、分析的に聴きたいときはi5直で、ゆったりと聴きたいときはSoundBombe_CHRGを挟むのが良いと感じました。
99 Classicsは少し印象が違って、元々ゆったりとリスニング寄りにならす99 Classicsがクリアでメリハリのある音に変わりました。結果的にすっきりとした聴感が得られたのは少々意外でした。

今回の記事はヘッドフォンでの感想を書きましたが、イヤフォンで使った時のほうが効果は大きいと感じました。特にRHA AudioのCL1を聴いたときの印象が良かったです。i5直だと高域が粗くなることがあったんですが、SoundBombe_CHRGを挟むと高域がマイルドになって聴きやすくなりました。曲によっては粗くなることもあるんですが、i5直よりも全体的に好みでした。

前述の通り、基本的にオーディオはシンプルな構成を好みます。接点もなるべく少なくしたいと思っていますので、ポータブルアンプはこれまで使ってきませんでした。今回はちょっとした縁もあってSoundBombe_CHRGを購入しましたが、興味本位で購入してみたという側面が大きいです。実際に何回か外でも使ってみたものの、常用するほど音に変化があるわけではなく、不便さも増すのでたまに気分転換で使うくらいになるのかなと思っています。

とはいえ、これまで私が経験したことがない音の変化を感じることもできたので興味は満たされました。特にイヤホンを使うときの効果が大きいと思いますので、なんとか工夫をしてうまく携帯できるようにしてみようと思っています。

今回は以上です。