じっくりと試聴 iBasso DX220 レビュー後編 使い勝手

amahikasです。
iBasso DX220をMUSIN様に貸していただいて2週間弱聴き込みました。前編は音とデザインについて書いたので、後編は使い勝手について書きます。

使い方

使い勝手について説明をする前に私の使い方について簡単に書いておきます。

屋外での使い方

主に通勤で使っています。DX220はケースに入れてヘッドホンやイヤホン(IEM)を直接接続して使います。ヘッドホンを使うには暑い時期になったので今回はAKG N5005Ar:tio RK01Pinnacle P1を使いました。
DX220はアンプモジュールが交換可能になっています。今回はAMP1 MKIIをメインで使用し、たまにAMP8を使いました。 

屋内での使い方

屋内は主に自宅で使いました。真空管アンプのSpark 884Aにラインアウト接続をしてスピーカーから音を出したり、開放型ヘッドホンのDT 1990 PROを直接接続して聴きました。
それでは使い勝手について書いていきましょう。

使い勝手

サイズと重量、携帯性

私の使い方だとサイズ、重量ともにギリギリかなと思います。軽くて小さいに越したことはないのですが、それなりの音を求めるとサイズも重量もそれなりになるのは仕方がないと思っています。
DX220はこれ以上大きくなると携帯しづらくなるギリギリのサイズです。

タッチパネルの操作性

左がDX220右がCayin i5

左がDX220右がCayin i5

先日、レビューをしたCayin N6iiほど快適ではなかったのが正直なところです。しかし、現在私がメインで使っているCayin i5やOPUS #3よりは快適です。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)として常用するには問題のないレベルです。時たま反応が悪くなるのが気になったくらいですが、許容範囲です。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)にiPhoneレベルの応答速度や精度は求めていません。
ひとつ難をあげるとすれば画面上部から下に引っ張り出すメニューの操作がしづらいと言うことくらいです。微妙にケースが干渉するのでちょっとコツが必要です。

メニュー構成とUI

Cayin N6iiと同様にAndroidに慣れていれば問題なく使用ができると思います。
DX220を操作した様子を動画に撮ったので参考にしてくださいませ。

動画にもありますが、Android OSモードだと音楽関連の設定項目は少ないです。

次の動画でMango OSモードを見てみましょう。

動画の編集は不慣れなので雰囲気に合わない音楽が鳴るのはご容赦ください(笑)

Mango OSはDAP(デジタルオーディオプレーヤー)らしく、音楽を再生するための設定項目が豊富です。Android OSからMango OSに切り替えるまでの時間も動画でわかるようにしました。Mango OSのほうが起動は速いですが、Android OSも結構速いです。
このようにAndroid OSとMango OSを完全に分けたのは正解と思います。やはりAndroid OSで提供される機能を不要と思うユーザーもいると思いますしね。

Androidアプリ

私がDAP(デジタルオーディオプレーヤー)に求める機能としてAndroidアプリが使用できることというのはかなり比重が大きいです。現在、メインで使っているCayin i5とOPUS #3もAndroidアプリが使えるというのが決め手でした。もちろん、音質と価格も重要な要素ですが、Androidアプリが使えるというのは音質の次に重要な要件となります。

さて、DX220にはGoogle Playがプリインストールされていません。いつもの環境を構築するのに少し時間がかかりました。最終的にはAmazon app storeをインストールしていつも使っているアプリをインストールすることができました。OPUS #3でやったのと同じ方法です。
iTunesとの同期、再生アプリ(Rocket Player)での再生、last.fmへの再生履歴のアップロードも問題なくできました。

バッテリーと発熱

かなり発熱します。これまでDAP(デジタルオーディオプレーヤー)に限らず、いろんなスマートフォンを使ってきましたが、一番発熱しますね。
バッテリーの持ちはおおむねメーカー公称値の「連続8時間再生」(アンバランス出力使用時)の通りです。
再生をせずにDX220を待機させてる状態でのバッテリー消費はほとんどないため、使い勝手はいいです。例えば、私の標準的な使い方だとバッテリーの減り方は以下のようになります。

  • 自宅を出る時に100%
  • 約75分の通勤で89%
  • オフィスで60分ほど再生をして15:25に76%
  • 約75分の通勤で20:00頃に帰宅して59%

再生をしているとそれなりにバッテリーを使いますし、発熱もします。ただし、待機状態ではバッテリーをほとんど消費せず発熱もしません。いちいち電源を切るのが面倒くさい性格なので、待機時にほとんどバッテリーを使わないのはありがたいです。ちなみに無線LAN(Wi-Fi)は常にONにしています。Bluetoothはオフです。
Cayin i5とOPUS #3よりバッテリーは持ちませんが、いざとなればモバイルバッテリーで充電ができることも確認したので、私が日常的に使うには問題ないと感じました。

アンプモジュールの交換

DX200からiBassoが取り入れているアンプモジュールの交換機能は最近発売されたDX150とDX220にも受け継がれています。
実際に何度か交換をしましたが、不器用な私でもさほど難しくありません。ネジを回すドライバーは必要なので気軽に外出先で交換というわけにはいきませんが交換のしやすさと強度がしっかりと確保されていると思います。

ドライバでネジを緩める

まずは付属のドライバを使ってネジを緩めます。マイナスドライバーなので形状が合えば市販品でも問題ないです。
ポイントはネジを完全に外すのではなく50%以上緩めるというところでしょうか。ネジを外すこともできますが、そこまでする必要はありません。

アンプモジュールを下に引きます

ネジを緩めたら次はアンプモジュールを下に引きます。

アンプモジュールを外す

アンプモジュールを一定のところまで引くとひっかかりがありますので、上方向に引き上げてやると簡単に外すことができます。
アンプモジュールのコネクタはPCの自作をした経験がある人ならわかると思いますが、メモリやビデオボードと同じような形状になっています。

本体側

アンプモジュールを外すと本体側コネクタはこのような形になっています。パソコンだけでなく業務用のサーバやネットワーク機器でも使われるハードウェア技術なので故障率が上がる心配はさほどないと思います。しっかりとネジで固定されているのも好感ですが、ネジがなくても固定できるくらいにしっかりとした作りになっています。
写真の左側に写ってるステッカーは水に浸ったときに色が変わるものだと思います。社員の真ん中に写っているのはおそらく静電気ガードではないかと思います。パソコンや業務用のIT機器も同じですが、こういったモジュールを差し込むときに静電気は大敵となるので、ここでガードしてるのかなと思います。

動作の安定性

iTunesと同期をするためのアプリやlast.fmに再生履歴をアップロードするアプリをインストールして使っていますが、おおむね動作は安定しています。タッチパネルの反応と精度も良いですし、待機状態でもバッテリーを必要以上に消費することはありません。
ただし、数日に1回程度ですが、本体がフリーズしたり、勝手に再起動をします。しかも音楽を再生しているときに突然発生します。
私の使い方だと問題はありませんが、将来的にもう少し安定するといいですね。

まとめ

最後にDX220についてまとめます。

音とデザインについて

音とデザインについては前編に書きましたので、前編も参考にしていただければと思います。

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使い勝手のまとめ

動画を見てもらえるとわかるように基本的に動作は速いです。タッチパネルの応答速度と精度はCayin N6iiに及ばないものの十分なレベルにあると思います。
難をあげると画面上部からメニューを引っ張り下げるときにケースに干渉してしまう点と、不適に発生するフリーズと再起動です。
Google Playが標準で提供されていればもっと良かったのも正直なところです。Amazon アプリストアをインストールすることで必要なアプリをインストールすることができましたが、Google Playが使えたほうが便利なのは確かです。

結論

Cayin i5とOPUS #3には満足していますし、特に不都合もないので無理に買い換えはしませんが、音や使い勝手が良くなるのであればそろそろ買い換えてもいいなと思っています。気に入っているものを買い換えるのはなかなか大変ですが、私の場合は「今使ってる機器を手放してもいいか」というのが最終的に決断をする決め手となります。実際に手放すかどうかは別として、現在の愛機を手放しても良いくらい新しい機器を気に入ってないと後悔をすることが多いからです。(経験談)

この時期にCayin N6iiとDX220を短期間にじっくりと聴くことができたのはありがたかったです。この2機種はAndroidアプリが使用できる点で最有力候補に挙げています。他ではHiBy R6 Proです。R6 Proも製品コンセプトがCayin N6iiとDX220によく似ていますね。

使い勝手の点ではCayin N6iiのほうがDX220よりもいいと思いましたが、Cayin i5とOPUS #3からのアップグレードと考えるとDX220も十分に使い勝手が良かったです。Android 8.1を採用してるのも大きいです。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)でいつまでAndroid OSを採用できるか怪しいところもあるので、体感速度が速くて最新のアプリをインストール出来るN6iiとDX220は魅力的です。
今のうちに自分が使うアプリをインストール出来るDAPを増やしておきたいという気持ちもありますね。

現時点ではDX220でCayin i5を置き換えるのが最有力です。DX220は音質的にCayin i5とまったく同じ傾向ではありませんが、似たところがある上に良くなる点が多いと感じました。
Cayin N6iiとDX220をじっくりと聴いて、OPUS #3には独特の柔らかさがあり、似た製品を探すのは難しそうだなと思いました。よってOPUS #3はまだまだ現役で頑張ってもらう予定です。
Cayin N6iiはオーディオマザーボードの第2弾が8月頃に発売されそうなので、第2弾のオーディオマザーボードを聴いて結論を出そうと思います。
なお、DX220ですが、前にDX200を聴いたときよりもウォームさが強くなっていて気に入ったという経緯があります。DX200は友人に何度か聴かせてもらっていますが、少しエッジがきつすぎると感じていました。今となってはどういう環境で聴いたのか覚えていないのでDX220とDX200単体で聴いたときにどれくらい違うのかがわかっていません。もしかすると今回使ったアンプモジュールのAMP MKIIが私の好みに合っていてDX200にAMP MKIIを挿せば気に入るかもしれません。さらに言うとより安価なDX150も友人に聴かせてもらって感銘をしたことを覚えているのでDX220、DX200、DX150はアンプモジュールとの組合せによっては印象が変わるので色々と試してみないといけないと思いました。
結論を出すのは先の話なので、その間にHiBy R6 Proの試聴やDX220とAMP7やAMP9を試聴してみたいです。

今回は以上です。
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