開放型ヘッドホンDT 1990 PRO バランスとアンバランスの聞き比べ

amahikasです。
Twitterのフォロワーさんからお借りした製品を聴いてみるシリーズその6です。
今回はなかなかできない聞き比べをしてみたいと思います。

TwitterのフォロワーさんのDT 1990 PROですが、二つほど手が加えられていてmini XLRのヘッドホン端子が3pinから4pinに改造されています。4pinに改造することによってバランス接続ができるようになります。
また、REQST社のレゾナンスチップというものが貼り付けられています。
このレゾナンスチップは「貼るだけで音が良くなる」というものなんですが、詳細は交際記載とを参考にしてください。

私自身は先日初めてスピーカー用のインシュレーターを購入したくらいでこういった音質改善を謳うアクセサリーはあまり購入をしたことがありません。
理由は単純に費用対効果で、オーディオを始めると何かとお金が必要になるので、どうしてもこういったアクセサリー類は後回しになってしまいます。

バランス化された1990

mini XLR 4pin端子

試聴環境

再生はMacBook ProでAudirvana Plus 3に任せます。
MacBook Proと先日紹介をしたALO Continental Dual MonoをUSBで接続し、Dual MonoとBTL-900というアナログアンプを接続し、1990に接続をします。
BTL-900については以下の公式サイトを参考にしてください。

Dual MonoとBTL-900からバランス接続をしています。Dual Monoの2.5mmバランス端子からBTL-900のXLRバランス端子に接続をします。BTL-900と1990はシングルエンドのmini XLR 4pin-XLR 4pinケーブルで接続をします。

Dual MonoとBTL-900正面

BTL-900裏面

BTL-900裏面

今回使用したケーブル

普段は単純な構成かつ、一般的なケーブルしか使わない私ですので、最初は接続方法で大いに悩みました。(笑)
オーディオ歴は長いんですが、まだまだ知らない世界があります。

聞き比べをする私の1990ですが、標準ケーブルを使ってBTL-900と接続をしました。
1990はイヤーパッドで音が変わりますので、持ち主の改造版1990と同じくアナリティカルパッドに合わせます。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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それでは試聴結果にいきたいと思います。

1990の試聴結果

Bisso Baba / Bob James

バランス化された1990だと低域の量感が増してキレが出るようになります。私の1990だとややぼやけたような低音に感じます。
高域の量も少し増えて開放的になる。高域はさらに上まで伸びるようになるという印象。ただ、シンバルの音はやや人工的な音にも感じます。私の1990のほうがあくまでも自然なシンバル音に聞こえます。
全体的なバランスはあまり変わらずフラット。ただし、音場は広がっていますね。

Rio Rush / Fourplay

この組合せも同様の変化が見られますが、低域の変化のほうが大きいです。
低域についてはアタック音も良くなっていて、強さが増してます。
過剰に表現したような感じではなく、あくまでも自然に音源の持つわずかなアタック音の違いを表現してるという印象。

At The End Of The Day / Les Miserables

オーケストラ部で低域の違いを感じますが、その他についてはそれほど大きな違いは感じません。
情報量が多いこともあると思いますが、”Bisso Baba”と”Rio Rush”は録音状態も非常にいいので違いがわかりやすいように感じますね。

Flesh and The Power It Holds / Death

低域にわずかながら量感とキレが増したのを感じますが、この曲も違いがわかりづらいです。

Master of Puppets / Metallica

Deathよりもわかりづらいです。この曲に関してはほぼ同じ音と感じました。
もう少しギターリフの部分で中域が厚くなることを想像していたのですが、私の耳には同じように聞こえました。

Crush / Kelly Sweet

ゆったりとした女性ボーカルに変えてみましょう。
この曲では低域と中域の量感が増えたことが感じられました。キレについてはほぼほぼ変わらないです。

高域については2分30秒でシンバルを多用するあたりからシンバルの音に違いを感じました。
ここは私の1990のほうが自然な音で、バランス化1990はやや人工的になっていると感じます。
もっともほんのわずかな差なのでかなり注意深く聴かないとわかりません。この違いを確認するのに10回ほど二つの1990を差し替えました。(笑)

Days of Wonder (Original Mix) / M6

この曲では音の余韻の残り方がバランスか1990のほうが良いと感じます。そのため、音場も全体的に広がりを感じます。

高域についてはやはりバランス化1990のほうが音が人工的と感じます。
全体的に私の1990のほうが自然な音で、バランス化された1990はかっちりとした音になっています。

Come Sail Away / STYX

私の試聴曲の中で高域の違いがわかりやすい曲を聴いてみました。
やはりシンバル音は私の1990のほうが自然ですね。かっちりと鳴るというよりもアナログ的な鳴り方をします。余韻残り方も自然ですね。
バランス化1990のほうはやや人工的に高域を強調しているように感じます。
この曲の場合、音源に深くて低い低音は入っていないので低域についてはほとんど差を感じないです。

Rock the Blues Away / AC/DC

もう1曲高域の違いがわかりやすい曲を聴いてみましょう。
わずかながらバランスか990の高域が人工的に感じますが、前の曲ほどの差は感じません。
それよりもこの曲では低域の量感が増したのが感じられます。

まとめ

なかなか面白い結果になりました。
1990についてはDual MonoやOPUS #3と組み合わせることで低域と中域の量感が増えて、開放的な音を保ちつつ1770のような低音を再現するようになると感じています。
特に1990は今までの私の環境から比べるとDual Monoで聴くほうが好きです。本当に良い製品だなとしみじみ感じます。

さて、今回はそのDual MonoにBTL-900を足して聴く構成としました。BTL-900にXLR 4pin端子がありますのでバランス化1990と接続をするために必要なんだろうなと解釈しました。

結論から言うとこれまで書いてきたように低域の量感が増えたり、キレが増すという効果を実感しました。
ただし、違いがほとんど感じられない曲もありました。特にハードロックやメタル系の曲では違いが感じられませんでした。
これは音源に深くて低い低音が含まれているかどうかも影響をしているように感じます。Dual Monoも1990も無理やり低い音をひねり出すタイプの製品ではないと感じていますのでね。

逆に曲によっては高域が人工的になると感じました。これもすべての曲ではないんですが、音の密度が低くて、高域が目立つ曲で違いが出る結果となりました。

ちなみに文中にも書いたとおり、低域の違いのほうがわかりやすいです。高域は本当に集中しないとわからないくらいの違いでした。
ただし、”Crush”で高域の違いに気がついてからは意識をして聴くようになったので比較的わかりやすくなりました。

バランス接続の恩恵なのかわかりませんが、音量はバランス接続をした1990のほうが大きくなりました。私のノーマルな1990だと少し音量を上げてやらないと同じような聴感になりませんでした。

なお、バランス化された1990にはレゾナンスチップもついてますので、バランス化したことによる効果なのかレゾナンスチップによる効果なのかはまだ不明です。
今後、別の接続方法で試してみたいと思います。

個人的な好みでいうと、最近は高域の質に敏感になっているのとかっちりとした音よりも自然な音を好むようになってきているので、ノーマルな1990のほうが好みです。
バランス化された1990の低域は魅力ですが、現在の私は低域よりも高域に対して敏感になっていますし、高域が重要視されるジャンルや曲を聴くことのほうが多いので、このような結果となります。

今回はシンプルな構成で聴くほうが私の好みに合うと感じました。
そういう意味でいうとDual Monoがひとつあるだけで私の環境はさらに良くなるので、欲しいなと思いつつ価格を考えるとなかなか手が出ないなと悶々としてしまいます。(笑)
しかし、今回はこのような形でDual Monoを貸してもらったのは本当にありがたいことで、色々と回り道をすることなく、自分の理想とする環境を知ることができるのはとても貴重です。
Dual Monoは今は買うことができませんが、中長期的な目標にしたいなと感じるようになってきています。

今回は以上です。
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