GWを満喫中のamahikasです。
Twitterのフォロワーさんと会話をしていたらとんでもないものを送ってもらうことになりました。
私にはとうてい買えない代物なのでこのような機会を与えていただき感謝感激です。
ちなみに送っていただいたのはこのContinental Dual Monoだけではなくバランス改造をしたDT 1770 PROとDT 1990 PROにイヤホンも四つ届いております。
さらに持ち主が普段使っているiFi AudioのiUSB3.0やヘッドホンアンプのBTL-900も送っていただきました。
そんなわけでしばらくは集中的に送っていただいた製品の感想を書いていきます。
耳が肥えてしまうのが怖いのですが(笑)
ALO Continental Dual Mono
ALO社のフラグシップとなるDAC搭載ヘッドホンアンプです。価格は約21万です。(笑)
最近、別の友人からContinental V1を聴かせてもらって感動したばかりなのですが、まさかこんなに早くDual Monoを聴くことができるとは思っていませんでした。
さらに店頭試聴だと様々な制約がありますが、自宅ならばじっくりといろんな方法で聴くことができます。
Dual Monoの詳細については公式サイトを参考にしてくださいませ。
Continental Dual Monoの写真
続いて写真です。
本体上面にはボリュームつまみとゲインスイッチ、3.5mmと2.5mmのヘッドホン端子があります。
底面はラインアウト出力、電源端子、デジタル入力(micro USB)、入力切り替えスイッチ、2.5mmと3.5mmアナログ入力があります。
Cayin i5とも比較をしてみました。意外と軽いんですが、さすがに持ち歩くのは厳しそうです。
電源を入れるとこのように真空管に火が入ります。
神々しささえ感じます。
試聴環境
試聴環境にはMacBook ProとAudirvana Plusを使いました。Audirvana Plusはいつも通りの設定ですが、余分な要素は省きたかったのでアップサンプリングはしていません。
ヘッドホン側はDT 1990 PROとDT 1770 PROをメインで聴きました。1990はORBのClear Forceを、1770にはADL iHP-35X IIをつけました。普段聴いている環境に合わせます。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
基本的に普段私が良く聴いているMacBookとAudirvana Plus、Cayin i5(USB DACモード)との比較になります。
それでは試聴結果にいきたいと思います。
試聴結果
Rio Rush / Fourplay
i5と比べると少しウォーム寄りの音ですね。
ウォームで聴きやすいんですが、解像力はi5よりも高いです。
i5でもかなり満足してるんですが、明らかにワンランク上の音と感じます。
縦のレンジも広くて、高域はよく伸びますし低域も沈み込みます。
情報量も多いのですが、不思議と聴きづらくならずに非常に気持ちのいい音が出ます。
音場はi5よりも広めです。特に奥行き感がありますね。
ピアノやシンバルの音がとても明瞭です。ただし、気持ちの良い音ですね。
音の粒は細かいのですが、尖ってなくて良い具合に丸まってるという印象です。
Bisso Baba / Bob James
ベースの深い音が印象的です。シンバルとピアノも心地良いです。
シンバルは人工的な音になるギリギリのところまで明瞭にしてあるという印象です。
無理にひねり出した音ではなくナチュラルに鳴らしてるという表現が合う音ですね。
この曲では音の響き方がi5と比べて質が良いように感じました。
深くて温かみのある響き方です。
At The End Of The Day / Les Miserables
よく聴いてるこの曲ですが、おそらく今までで一番の体験です。
オーケストラの迫力、各楽器の分離具合とどれをとってもいいですね。
特に1990が良くなるという印象です。1770はi5で十分に鳴らせてますが、1990はアンプを挟むことによってさらに良くなりますね。
Flesh and The Power It Holds / Death
ウォームではありますが、スピード感もあります。ただ、スピード感についてはi5のほうが表現できてるように思います。
ドラムのツーバスとタムの動きがよくわかります。また音も深くて良いですね。耳に少し風圧を感じます。
迫力やスピード感はi5のほうが優れていますが、こちらはより細かく一音一音を丁寧に鳴らしているという印象です。
結構音量を上げても高音が粗くならないですし、聴きづらくならないのがすごいです。(笑)
Master of Puppets / Metallica
古い音源との相性も良いですね。まったく問題ないです。
この曲についてもi5のほうがスピード感と迫力は出ているように感じます。
Dual Monoはより丁寧で細かく聴かせてくれます。特にひとつひとつの音の質が良いように感じます。
We are One / Kelly Sweet
ゆったりとした女性ボーカルも聴いてみます。
アコギとボーカルが非常に生々しいです。
ベースの指使いもよくわかりますね。
この曲はi5と比べて大きな差は感じませんが、ひとつひとつの音の質はやっぱり良いです。
i5との決定的な違いはここだと感じます。
音の鳴り方がとにかく自然で深くて、いい響き方をします。特に低音域の差が大きいです。
Come Sail Away / STYX
久しぶりにこの曲を試聴に使います。
冒頭のピアノとボーカル部分の空気感が非常にいいですね。この曲はi5とMM400で聴くのが好きなんですが、1770で聴いても高域の音場がグッと広がり、音の響き方が良くなります。
音源がいまひとつなので、2分15秒過ぎからドラムもフルで入ってくるパートは聴きづらくなったりするんですが、Dual Monoだと問題ないですね。
ドラムのタムの響き方も非常に良くて、これまで体験したことがないレベルです。
Days of Wonder (Original Mix) / M6
この曲は持ち主がお好きとのことなのでiTunesで購入しました。
持ち主の機器を聴くときは聴いてみることにします。
やはりこの手の曲も空間の広がりと音の響き方がいいです。
あとは低音域の表現力ですね。1770や1990は低音域の表現力が素晴らしいのですが、フルに鳴らしてるという印象を受けます。
ドラムのバスドラとタムの音がこんなに良いと感じるのはおそらく初めてで、未知の体験をしてしまったという感じですね。
全体的な開放感と音場の広さを楽しみたいときは1990が合いますが、1770は低音域の量が増えてタイトになります。低音域を楽しみたいときは1770ですね。
Rock the Blues Away / AC/DC
AC/DCが気持ち良く聴けそうなので最後に聴いてみました。
予想どおりですね。
55秒あたりでベースが深く入ってくるんですが、このパートのグルーブ感が非常にいいです。
この曲を聴いてたら書きながら聴くのが馬鹿らしくなって自然と頭を振ってました(笑)
Dual Monoの使い勝手
さすがにこの大きさなので外に持ち出すのは難しそうです。
サイズ以上に、20万円という高価な機器になにかあってはならないので持ち出したくないと感じます。
サイズはそれなりですが、意外と軽いです。
デザインや作りは無骨で質実剛健という印象を受けます。1990や1770にはよく合います。
発熱はさすがに大きいです。私がこれまで所有したどのポータブル機器よりも熱くなります。
音量ですが、1770と1990はHigh Gainで聴きました。Low Gainだと音量を最大にしても物足りないくらいです。
High Gainの時はつまみを6時から7時の位置で聴きました。
VE5だとLow Gainでつまみを3時の位置くらいがちょうど良かったです。
まとめ
とにかくすごい体験をしてしまったという印象が強いです。
先日、OPUS #3を聴いて驚いたばかりなんですが、さらに上をいく体験です。
特に良かったと感じるのは1990の鳴りっぷりがさらに良くなりました。
1770はi5でも十分と感じますが1990はアナログアンプを一つはサムとさらに良くなるのかなと思います。
縦のレンジはi5も負けてなくて価格を考えると頑張ってるんだなと感じましたが、ひとつひとつの音の質はDual Monoが圧倒しますね。
文中にも書いたように低音域と中域の中でも低い帯域(Low Mid)の解像力がさらに上がりました。
それと音の響き方が非常にいいので音場も広くなったように感じます。
余韻の残り方がi5よりもわかりやすくてきれいなんですよね。このおかげで立体的な表現がさらに上がるのかなと思いました。
メインで使っているカスタムIEMのVE5でも少し聴いてみましたが、VE5もさらに良くなりますね。
VE5も1770に負けず劣らず縦のレンジが広い製品ですが、低音域の表現力が上がりました。
1770や1990と同じような点が向上したように感じます。
冒頭に書いたようにDual Monoは私が買える金額ではないのですが、試しにi5の後ろにアナログアンプをつなげてみたくなりました。
今回は以上です。
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