春のヘッドフォン祭2017 レポートその1 OPUS #3、AK KANN

春のヘッドフォン祭2017に行ってきました。
今回は珍しく開場前に到着しました。私にとっては最速の到着です。(笑)
ただ、開場前からエレベータを待つ人の列がかなり伸びていました。私は列に並んだり人混みが苦手なので、11:30頃に会場に入りました。
どうせ最後まで会場にいる体力と集中力はないので、私の場合は早くても11:30過ぎに行くのがいいようです。

ポータブルオーディオ環境はヘッドホンのDT 1770 PRO、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)Cayin i5 DAP、カスタムIEMのVision Ears VE5、ユニバーサル型イヤホンのWestone 4Rで落ち着いてきたものの、今年はサブのDAPとイヤホンが欲しいなと思っています。
今回は個人的に気になっているDAPが勢揃いしていたのでDAPを中心に聴いてきました。

なお、ヘッドフォン祭の公式サイトは以下です。

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明日まで開催しています。

試聴環境

試聴結果を書く前に試聴環境を紹介しておきます。
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はすべて密閉型ヘッドホンのDT 1770 PROを直接接続して聴きました。
各製品ともイコライザなどはすべて無効にしてデフォルトの状態で聴いています。
音源はCayin i5 DAPに挿しているmicro SDカードを各製品に挿しました。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私...

それでは試聴結果にいきたいと思います。

The Bit OPUS #3

OPUS #3は韓国のthe bitというメーカーが製造しているDAPです。
日本でもすでにOPUS #1とOPUS #2を発売していて高評価を得ています。
私自身も友人のOPUS #1を聴いたことがあって、非常にいい印象を受けました。
ただし、パソコンから音楽データを転送するのはファイルやフォルダ単位となります。また、Playlistの対応がいまひとつで本体内でPlaylistを作成しても再起動をするとき消えることがあると聞いて、私が使うのは難しいかなと感じました。
私は長いことiTunesで音楽を管理し、iPhoneで音楽を聴いているので、Playlist機能は必須です。また、再生回数やレート機能も多用していますのでファイルやフォルダ単位で管理をするDAPにはなかなか移行できません。

そんなわけで良い製品だと認めつつもOPUSシリーズを買うのは難しいなと感じていたのですが、先日海外のオーディオマニアが集うHead-fiを眺めていたらOPUS #3でAndroidアプリが使えるというコメントを発見しました。

OPUSシリーズはそもそもAndroid OSをカスタムして動作しています。
OPUS #3からSpotifyが使えるようになったのですが、apkファイルをmicro SDカード経由でDAPにコピーしてインストールをすることでAndroidアプリも使えるようです。
私が使用しているアプリが使えるという確証はないのですが、試してみる価値はあると思いました。

そんなこんなで、来月から日本でも発売されるOPUS #3を聴いてみることにしました。
OPUS #3の仕様については公式サイトを参考にしてください。

At The End Of The Day / Les Misérables

聴き慣れたこの曲ですが、一聴してすごい音だと感じました。
冒頭のパーカッションと歓声の部分で解像力が高いと感じました。高域に不自然さがなくとても自然な音ですね。

オーケストラ部分では低域の沈み込みが良かったです。こちらも無理に押し出した低音ではなくあくまでも自然です。

全体的に深みと温かみのある音なんですが、解像力も高く私にとっては理想的な音だなと感じました。音の粒も細かくて滑らかです。
いつもCayin i5で聴いてるのと違ってオーケストラに力強さを感じました。

Rio Rush / Fourplay

文句なしです。
各楽器が細かく聞こえましたし、曲の雰囲気もいつも以上に表現できてました。
この曲ではスピード感もあると感じました。ゆったりとした曲ではあるのですが、各楽器の反応が良いですね。残るべき音は残って、消えるべき音は消えるという感じです。

Master of Puppets / Metallica

比較的古くて音の密度が高い曲を聴いてみました。
結論から言うと文句なしです。
今時の音源に比べると音質は決していいとは言えない曲なんですが、アナログ的な表現が非常にうまいなと感じました。昔、アナログレコードで聴いていた感覚に近いです。

Bisso Baba / Bob James

冒頭のベースの沈み込みがいいです。
これまでいろんな製品を試聴してきて、より深い沈み込みを聴かせてくれた製品はあるんですが、OPUS #3は非常に自然に沈み込んでくれますね。
ピアノの響き方もとても自然でした。単純に音を出してるというよりも音楽を奏でてるという印象を受けました。

Crush / Kelly Sweet

この曲ではボーカルとアコースティックギターの生々しさが際立ちました。
記憶にあるかぎり、この曲をここまで心地良く聴いたことはないです。

OPUS #3の写真

i5とのサイズ比較

OPUS #3底面

OPUS #3左側面

OPUS #3上面

OPUS #3裏面

OPUS #3音量つまみ

質感と作りは良かったです。デザインに関してはCayin i5のほうが好きです。特に裏面ですかね。個人的にはすっきりとしているほうが好みに合っています。

音量つまみはi5よりも軽いものの誤操作をするほどの軽さではないと感じました。

OPUS #3の使い勝手

基本的なUIはわかりやすかったです。
また、micro SDカードの読み込みも速かったです。
個人的に印象的だったのはタッチスクリーンの精度で、キビキビと動作しますね。
普段、使っているCayinのi5と比べるとタッチスクリーンの精度と全体的な動作がとても快適です。iPhone 7 Plusと比べてもそれほど遜色ないです。

友人のOPUS #1を触った時にも感じましたが、OPUSシリーズはとてもわかりやすく操作がしやすいですね。

OPUS #3のまとめ

DAPに関してはCayin i5 DAPでかなり満足しているんですが、OPUS #3はさらに私好みの音を聴かせてくれると感じました。
特徴はナチュラルで温かみのある音だと思いますが、解像力も高いので各楽器の細かい演奏も十分に聞き分けることができます。

感覚としてはアナログレコードを聴いていたのと似ています。
かといって、縦のレンジも広いです。高域はよく伸びて開放感がありますし、低域はしっかりと沈み込みます。
デジタルとアナログをうまく融合した製品だと感じました。

音量は140から150で聴きました。最大が150です。
さすがにi5ほどのパワーはありませんが、DT 1770 PROで聴いても力不足とは感じませんでした。

AK KANN

久しぶりにAKの製品を聴いてきました。
KANNはヘッドホンを鳴らすパワーがあること、aptX HD対応、SDカード対応、USB Type-C端子という点で意欲的な製品と感じています。個人的には利便性が上がりますので大歓迎です。

仕様については公式サイトを参考にしてくださいませ。

IRIVERの国内向けオフィシャルサイトです。Astell&Kern、IRIVERの製品情報、サポート情報などを掲載しています。

At The End Of The Day / Les Misérables

冒頭のパーカッションと歓声は問題ないです。解像力は十分という感じですね。
オーケストラの迫力や細かさはよく表現できてますが、低域の沈み込みはやや物足りないと感じました。

全体的なバランスですが、どちらかというと中域が厚くて高域はやや物足りないです。低域の量は十分ですが、沈み込みはいまひとつでした。

Bisso Baba / Bob James

ベースとピアノ音はよく表現されています。シンバルは少し大人しめです。
パワーがあるので物足りなさは感じることがなく聴きやすい音になっています。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲では少し迫力が不足していると感じました。
特に低域の沈み込みが少なくて物足りなさを感じます。
ひとつひとつの音はきれいでよく整っているんですが、この手の曲だと少し大人しいという印象になります。
暴力的な音がいまひとつ表現出来ていないという感じですね。

Rio Rush / Fourplay

この手の曲は全く問題ないですね。
ナチュラルな音で高級感があります。

Master of Puppets / Metallica

もう一度メタル系の曲を聴いてみました。
こちらは先ほどのDeathよりもうまく表現できていますが、大人しくまとまっているという印象は変わらないです。

KANNの写真

i5とKANNの比較

KANN底面

KANN右側面

KANN上面

KANN裏面

質感はややチープでした。AK70なんかのほうが高級感はありますね。
デザインについてはもっとすっきりしていたほうが好きなんですが、凹凸がある分、手に馴染むと感じます。
ただし、厚みは個人的に気になりました。
ポケットに入れるのは少し厳しいという感じですね。

KANNの使い勝手

UIはわかりやすいですし、操作感タッチスクリーンの操作感も良いです。
迷うことなく操作できましたので、この辺はさすがだなと感じます。

KANNのまとめ

音量は145から上限の150で聴きました。
DT 1770 PROを鳴らすのに不十分とは感じませんでしたが、OPUS #3と同様にギリギリのところかなと感じます。

音についてはパワーがあって、解像力も高いです。音場は音源に合わせるという感じで素直という印象を受けました。
KANNはOPUS #3の後に聴いたんですが、縦のレンジはOPUS #3のほうが広いと感じました。高域の伸びと開放感、低域の沈み込みはOPUS #3のほうが好みです。
また、メタル系の曲では迫力不足を感じました。
バランスがそれほど悪いと言うことはないのですが、中域の低い帯域から低域にかけて量と沈み込みが足りないのかなと感じます。

まとめ

とにかくOPUS #3に驚かされました。
Cayin i5 DAPで十分かなと思っていたんですが、私の音楽体験のレベルをもうひとつ上げてくれそうですね。欲しいです(笑)

Cayin i5との比較で言うと、パワーはi5のほうが上です。
また、ソリッドな音についてはi5のほうが得意と感じます。
OPUS #3が優れている点としてはナチュラルさにあると感じます。i5もそれほど悪くないんですが、アナログ的な表現手とてもうまいですね。
音源に素直で変に音を変えたりしないのも好感です。

KANNも良かったです。
メタル系の曲には合いませんでしたが、その他のジャンルは気持ちよく聴かせてくれました。

今回は以上です。
引き続き、FiiOのX5 3rdとechoboxのThe Explorerについて書きますが、記事の公開は明日以降になりそうです・・・。

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