春のヘッドフォン祭2017のレポートその2です。
今回の記事も引き続きDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の感想を書いていきます。
前回の記事は以下を参考にしてください。
ちなみに当日は、Echobox The Explorer、FiiO X5 3rd、OPUS #3、AK KANNという順番で聞きました。
試聴環境
試聴結果を書く前に試聴環境を紹介しておきます。
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はすべて密閉型ヘッドホンのDT 1770 PROを直接接続して聴きました。
各製品ともイコライザなどはすべて無効にしてデフォルトの状態で聴いています。
音源はCayin i5 DAPに挿しているmicro SDカードを各製品に挿しました。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
それでは試聴結果にいきたいと思います。
FiiO X5 3rd
FiiOの製品はいくつか試聴をしましたが、印象が良いのはX7です。単体だと力不足と感じるのですが、AM2モジュールを挿すとDT 1770 PROも鳴らしてくれるのでいいなとは思ってるんですが、10万円を超える価格帯なので買わずじまいとなっています。大きく値崩れもしない製品なので人気もあるのでしょう。
FiiO X7の試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
FiiO X5 3rdはX7譲りの仕様となっていてデザイン的にもよく似ています。
私が必要とするGoogle Playにも対応しています。
価格も約4.5万円なのでCayin i5 DAPと併用するには持って来いです。
X5 3rdの詳しいスペックについては公式サイトを参考にしてください。
Rio Rush / Fourplay
音量は108で聴きました。
全体的にフラットでバランスはいいです。
繊細で細やか音が得意のようで、滑らかさもあります。
少し乾きすぎかなと感じますが、自然な音ですね。
ただし、高域のシンバルが少し人工的と感じます。
Master of Puppets / Metallica
音量は112で聴きました。
迫力も出てますし、細かく各楽器を聞き取ることができます。
スピード感もよく表現できていて全体的に反応は良いと思います。
前の曲と一緒で少し人工的な音になってるものの、シンバルの残響音も表現できてますね。
At The End Of The Day / Les Misérables
音量は112のままで聴きました。
この曲も良いです。冒頭のパーカッションと歓声が細かくて滑らかです。
低い弦の音も再現できていて沈み込みも十分と感じます。
この曲でもスピード感がよく表現されてました。
Rangers / A Fine Frenzy
音の密度が低い曲を聴いてみました。音量は112のままです。
ベースの表現は素晴らしいですね。ただし、シンバルはやや不自然にな聞こえました。
ボーカルは前にも出てこず、引っ込みもしなくて音源に忠実と感じます。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲にもよく合います。
ヒステリックなギターとシンバル、ベースとどれも良く表現されてます。
密度が上がっても聞きづらくならないのが好感です。
Bisso Baba / Bob James
ベース音が特徴の曲ですが、低音の沈み込みはいいです。ピアノの響きも良かったです。
この曲ではシンバル音の不自然さを感じませんでした。
低音の沈み込みは少し強いくらいですかね。この曲ではやや低音寄りに感じました。
Crush / Kelly Sweet
全く問題ないです。女性ボーカルとアコギが生なしく聞こえますね。
X5 3rdの写真
X5 3rdの写真ですが会場が暗かったのですべてぶれております。申し訳ございません。
雰囲気は伝わるかと思いますので掲載はしておきますね。
本当にもっと写真撮影がうまくなりたいです(涙)
microSDカードの差し込みはスマートフォンのSIMカードを差し込むのと同じ方式です。
ピンでトレイを引っ張り出してから、トレイにmicroSDカードをはめ込んでトレイを挿入します。
私のように手先が不器用な人間にはありがたい仕組みだと思いますが、試聴の時はピンが必要になります。ピンはスマートフォンに同梱されているものと同一です。
カードのスキャンには3分ほどかかりました。
200GBのカードで100GB程使っていますので速いほうだと思います。
i5よりも小さくて薄いです。
これからの夏の時期はこれくらいが理想的だと思いました。
質感と作りは良かったです。デザインもすっきりとしていて良いですね。電源ボタンが光るのがちょっと好きです。(笑)
音量つまみは結構軽かったです。これくらいだと誤操作するかも知れませんね。
個人的にはCayin i5の重厚感のある重さが好きなのでちょっと軽すぎるかな。
X5 3rdの使い勝手
基本的なUIはわかりやすく、micro SDカードの読み込みも速かったです。
タッチスクリーンの精度も良くて、キビキビと動作します。
ソフトウェアの作りも良いように感じました。
X5 3rdのまとめ
全体的な音質の傾向はやや低音寄りで、乾いた音質です。Cayin i5ほどパワーはないもののDT 1770 PROを鳴らすのに問題はないと思います。
音量は最大まで上げることが出来なかったので同じ日に聴いたOPUS #3やAK KANNよりも高いです。
音質傾向に話を戻すと、i5に比べると音の線は細いです。ちょっと乾きすぎ(硬質すぎ)ると個人的には感じました。
中域の量と低域の沈み込みも十分でメタル系の音楽を聴いても迫力が出ていて快適でした。
高域は量は十分なものの少しレンジが狭いと感じました。伸びや開放感はCayin i5やOPUS #3、AK KANNに比べると物足りなかったです。
価格帯から考えると妥当かなと思いますが、音だけで言うとCayinのN3をお薦めしますかね。ただし、X5 3rdにはGoogle Playが使えるなどの利点もありますので単純に比較をすることはできません。
The Explorer
Echobox The Explorerとは一年半ぶりの再会です。
その間、AndroidのOSバージョンが上がり、CPUなどのハードウェアが強化されています。
基本的に別物と考えたほうがいいと思いますが、前に試聴をしたときの記事は以下を参考にしてください。
microSDカードのスキャンに20分くらいかかったので、メーカーの方と少し話しをしたんですが、ハードウェアだけでなくソフトウェアもかなりの見直しをしたとのことです。ソフトウェアについてはAndroid OSだけではなくデフォルトの再生アプリもUAPPというAndroidでは有名なアプリを採用しました。
UAPPはGoogle Playで無料版と有償版があるんですが、The ExplorerにインストールされるUAPPはカスタム版とのことです。もちろん、使用をするのにお金はかかりません。
カスタム版のUAPPとして面白いのはSpotifyやTidalといった音楽ストリーミングアプリでダウンロードした楽曲もUAPPから再生できるとのことです。
法的にグレーという気はしなくもないですが、海外ユーザーはストリーミングサービスを多用していますので、こういった仕組みが必要になるんだろうと思いました。
個人的にもアプリやストリーミングへの対応はどんどん増やして欲しいですね。
基本的にはCDからリッピングしたデータを聴くことが多いのですが、iTunesからの転送を含め、機能性が上がるのは大歓迎です。
メーカーの方の話を聞いてると良い音を聴かせるだけではなく、便利に使ってもらうことに対する意気込みを感じました。
音楽を聴くのが好きな人たちが開発してるんだなということがよく伝わってきました。
スペックについては以下のサイトを参考にしてください。
日本語のページも用意されているんですが、スペックが古いままになっています。
発売に併せてこちらも更新されるものと思います。
Rio Rush / Fourplay
音量は最大まで上げることが出来ました。私が使うには物足りないですね。
全体的に見た目通りのナチュラル音でバランスもフラットです。
高域と低域ともにレンジはそれほど広くありませんが、必要十分という印象。
Astonishing / Dream Theater
音の密度が上がっても問題ありませんでした。音源に素直ですね。
音質傾向ですが、アナログレコードのような音を目指したのかなと感じました。
OPUS #3ほどアナログの表現はできていなかったように思いますが、気持ちよく聴くことができますね。
どちらかというとウォームな音ですが、基本的にはニュートラルな音に感じました。
The Explorerの写真
The Explorerの写真もぶれてしまいました。申し訳ございません・・・
The Explorerはデザインが気に入っているだけに残念です。
質感、デザインともに良いです。
サイズや厚みはCayin i5とほぼ一緒ですが、The Explorerのほうが手に馴染みますね。
デザインにはあまりこだわらない私ですが、最近は似たり寄ったりの製品が多いのでこういったメーカーは応援したくなります。(笑)
The Explorerの使い勝手
まず、メニューがわかりづらかったです。また、デフォルトの音楽再生アプリのUAPPもわかりうらいです。
ITエンジニアを生業としていますので、パソコンやスマートフォンで使うアプリのほとんどは迷うことなく使用できるんですが、メーカーの方に聞かないとわからないくらいでした。(笑)
同じ日に操作をしたX5 3rdやOPUS #3、AK KANNも迷わなかったので慣れるのに時間がかかるかなと思います。
タッチスクリーンの操作感は良かったです。
The Explorerのまとめ
音量は前述の通り、最大で聴きました。
DT 1770 PROを鳴らすにはパワー不足ですね。
音についてはナチュラルでアナログ的と非常に好感です。音楽が好きな人がチューニングしたんだろうなとわかる音でした。
まとめ
X5 3rd、The ExplorerともにOPUS #3よりも前に聴いたのですが、OPUS #3が良すぎて印象が薄れてしまいました。(笑)
価格から考えるとX5 3rdが4.5万、The Explorerは599米ドル、OPUS #3が9万弱なので妥当な結果ではあるんですが、価格差以上にOPUS #3がいいと感じました。
FiiO X5 3rdはよくまとまっている製品で、操作もしやすいですし、携帯性も抜群です。
個人的には音が少し好みに合いませんでした。
最近は高域を好んで聴くことが多いので、どうしても神経質になります。
The Explorerは音は良かったんですが、使い勝手が悪いのと出力不足が気になりました。
Google Playが使えるので自分好みにカスタマイズすれば問題はないのでしょうけどね。
The Explorerは再度試聴をする機会がありますので、その時にもっと触ってみようと思います。
今回のイベントで聞いたDAPの感想は以上です。
結論としてはOPUS #3です。
今年はCayin i5のサブとなるDAPを購入することが目標のひとつですが、結果的にCayin i5とOPUS #3のツートップということになりそうです。
Cayin i5とOPUS #3は音の傾向も違いますし、パワーはi5のほうが高いです。
最近、Cayin i5でイヤホン(IEM)を試聴してもあまり良い結果が得られてないのでOPUS #3で聴いてみてどう変わるかも楽しみです。
今回は以上です。
引き続き、Mitchell and JohnsonのヘッドホンとDITAのイヤホンの感想を書きます。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
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