密閉型ヘッドホン beyerdynamic DT 177X GO ファーストインプレッション

DT 1770 PRO

物忘れがさらにひどくなってるamahikasです。
Drop(旧:Massdrop)に注文していたDT 177X GOが10月3日に届きました。ファーストインプレッションの記事は書いたつもりでいたのですが、先ほど確認をしたら記事が公開されてなくてびっくりです(笑)
到着してから一ヶ月が経っていますが、1770との聞き比べの前にファーストインプレッションを書いておきたいと思います。

DT 177X GO

DT 177X GOは4月頃にDrop(旧:Massdrop)で発表されました。私が愛用しているDT 1770 PROをもとにDropとbeyerdynamicが共同で開発した製品です。
4月当時に177Xについて書いた記事が以下です。

Massdrop × beyerdynamicが密閉型ヘッドホン DT 177X GOを発表
amahikasです。 先日、MassdropからDT 177X GOが発表されました。DT 1770 PROを愛用している私としては非常に気になる製品ですので仕様などについて整理をしておきます。 Massdropとは 私は2014年頃から...

DT 1770 PROを購入したのは2015年10月です。すでに四年が経過してるんですね。1770にたどり着くまではSONYのMDR-Z1000やB&WのP7などいろんな密閉型ヘッドホンを買ったんですが、こんなに長く使っている製品は久しぶりです。四年前に購入した1770は音の面では問題無いものの外観にだいぶ細かい傷がついてきたのでもう一台あってもいいと思っていたところに177Xが発表されたので購入しました。
177Xがどういう製品であるかは2019年4月の記事に書いたので、今回は割愛します。

なお、せっかくなので1770を購入したときのファーストインプレッションの記事を紹介します。

beyerdynamic DT 1770 PROファーストインプレッション
beyerdynamic DT 1770 PROを購入して一週間が経ちました。 恒例のファーストインプレッションを書きます。前回の開封の儀はこちらの記事を参考にしてください。使用した感想Day1ヘッドフォン祭の当日とあってあまり視聴する時間

4年前の記事ですが、熱量があって今でも気に入ってる記事のひとつです(笑)

視聴環境

177Xはもっぱら外で使っています。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はすっかりメイン機になったDX220と組み合わせることが多いのですが、Cayin i5とOPUS #3と組み合わせることもあります。それぞれに良さがあるので、これという決め手はなくその日の気分によって組合せを変えています。
mini XLR 3Pinの1770と違って、177Xはmini XLR 4Pinなのでバランス接続をするのがとても簡単です。しかし、mini XLR 4Pinと2.5mmもしくは4.4mmのケーブルはほとんど売ってないので今も標準ケーブル(mini XLR 4Pin − 3.5mm)を使っています。
バーンイン(エージング)の状況ですが、200時間は余裕で鳴らしています。

デザインと外観

いつも通り、写真で見ていきましょう。

外箱

外箱

まずは外箱です。ケースが付属しない分、DT 1770 PROとDT 1990 PROに比べると小さいです。箱の保管も容易ではないので小さいのは助かります。

本体

本体

177X本体です。箱から出した状態だと標準のベロアパッドがついていました。

付属のイヤーパッドとケーブル

付属のイヤーパッドとケーブル

付属品です。イヤーパッドは本体についていたベロアとは別にシープスキンのイヤーパッドも付属します。ケーブルは2mと外で使うには少し長めです。3.5mmから6.3mmに変換するアダプタも付属します。

イヤーカップ

イヤーカップ

1770のイヤーカップは表面がザラッとしているんですが、177Xは1990と同じくサラッとしています。素材そのものは同一ですが、見た目と触り心地は随分と違います。

ヘッドバンド

ヘッドバンド

ヘッドバンドはスティッチが濃紺になっています。1770と1990は白いスティッチなんですが、見た目はこちらのほうがいいかなと思います。

アーム部

アーム部

アーム部もこのように1770、1990とほぼ同じです。材質は1770のほうがより金属的です。

ベロアイヤーパッド

ベロアイヤーパッド

ベロアのイヤーパッドは中心に出っ張りがあります。これは1770と1990にないものですね。

ケーブル接続部

ケーブル接続部

ケーブル接続部です。mini XLR 4pinですね。

ケーブルの接続口

ケーブルの接続口

1770用のmini XLR 3pinとmini XLR 4pinを一緒に撮影しました。

1770と比較

1770と比較

左が1770、右が177Xです。イヤーカップの違いが少しわかるかなと思います。また、1770にあるbeyerdynamicの旧ロゴは177Xにはありません。1770はヘッドバンドにも旧ロゴが入ってるのですが、177Xにはありません。
この旧ロゴ、結構好きなんですけどね(笑)

1990と比較

1990と比較

1990とも撮影してみました。どちらもサラッとしたイヤーカップなのがわかりますかね。

1990のベロアと比較

1990のベロアと比較

1990に付属するベロアイヤーパッドと177Xに付属するベロアイヤーパッドを一緒に撮影しました。右側が177Xなんですが、真ん中の出っ張りが特徴的ですね。

1770のイヤーパッドと比較

1770のイヤーパッドと比較

こちらは1770につけたYAXI K240SEと177Xにつけたベロアイヤーパッドの比較です。K240SEは開口部が狭いので音漏れと遮音性がいいのでしょう。

3兄弟

3兄弟

左から1990、177X、1770です。せっかくなので撮ってみました。

音漏れと遮音性

ベロアパッドだと音漏れも遮音性も電車内で使うには厳しかったです。そこで一度は使ってみたかったDEKONIのメッシュレザーイヤーパッドを買ってみたんですが、こちらも音漏れがひどくて遮音性も悪かったです。次に1770でも愛用しているYAXIのK240SEを着けたところ、音漏れと遮音性の問題が解消されたのでしばらくはYAXI K240SEを使ってました。しかしK240SEは音がややこもりがちになるという難点があって、これから1770との聞き比べをするのに適さないと判断しました。
現在は、付属のシープスキンを使っています。このシープスキンイヤーパッドはDEKONI製でK240SEほどではないものの音漏れと遮音性もさほど問題はないです。音質的にもこもるとは感じなくて高域の開放感も保たれています。

音漏れと遮音性については基本的に1770と同等と考えてOKです。ただし、ベロアや穴の空いてるメッシュ素材のイヤーパッドは音漏れがひどく、遮音性も悪いので密閉性の高いものを選びましょう。

装着感

Dropでのユーザーの声を見ていると1770に比べて装着感が悪いという意見が多いですね。私は1770との違いは感じていなくて問題はありませんでした。アームの長さ、角度は一緒なのですが、イヤーカップの可変部分が少し違うので合わない方もいるようです。店頭などで試せないのがつらいところですね。

音量

音量は1770よりも少し取りやすいです。1770が250Ωなのに対して177Xは32Ωなので劇的に鳴らしやすくなるかと思ったんですが、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の音量が半分で済むというほどの違いはありませんでした。1770と比べると70%から80%で済むという感じです。

肝心の音ですが、今のところ1770と比べてあまり違いを感じていません。低域の量感がほんの少し増してるのと高域の開放感がほんの少し不足すると感じてるくらいです。その他の特徴は1770と同じで高いレベルの音を聴かせてくれています。
使用しているケーブルも違うので後日、両方とも標準ケーブル且つベロアイヤーパッドに付け替えて聞き比べをする予定です。

イヤーパッドの交換

手先が不器用なため、1770と1990のイヤーパッド交換はかなり苦手です。以前には1990のイヤーパッドを破いてしまったことがありました(笑)
177Xも基本的に1770と同じ構造になっています。よって交換方法も交換のしづらさも変わりません。ただ、177Xに付属しているイヤーパッドは1770よりも交換がしやすいです。DEKONI製のシープスキンイヤーパッドはとても柔らかいので慎重に取り付けをしましたが、1770に付属する純正の合皮パッドよりも交換がしやすかったです。

イヤーパッドについてはYAXIのK240SEがもっとも取り付けやすいです。音漏れと遮音性も優秀ですが少し音がこもります。次に取り付けやすいのは177Xに付属するDEKONI製のシープスキンパッドで、音漏れと遮音性はK240SEほどではないものの1770に付属する合皮パッドと同じくらいの性能です。

まとめ

今のところ満足して使っていますが、音の印象があまり変わらないことからDT 1770 PROを買ったほうが良かったかなとも思っています。DT 177X GOはminiXLR 4pinを採用しているのでバランス化がしやすいのが利点です。以前はDT 1770 PROが6万円前後で販売されてることが多かったので、「380米ドル+送料など」というDT 177X GOの価格は魅力的だったのですが、国内の代理店が代わってから4.4万円で購入ができるようになったので価格面でのメリットがなくなりました。
DT 177X GOは以下から購入することができます。

Massdrop x Beyerdynamic DT 177X GO Headphones | Closed-Back Audiophile Headphones | Drop
A collaboration with world-renowned headphone manufacturer Beyerdynamic, the DT 177X GO has the kind of German-made quality you can see, hear, and feel.

前々から試してみたかったDEKONI製シープスキンイヤーパッドが付属していたのは個人的には好都合でした。というのも6,600円ほどする製品なので買うのを躊躇してました。
1770との音の違いについては年内に聞き比べの記事をアップする予定です。

今回は以上です。
以下の記事も参考にしてみてください。

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https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/207772/

コメント

  1. […] それにしてもDT 1770X GO用のバランスケーブルを破損してしまったのは大失敗でした。177XとE02の組合せでも聴いてみたかったのですが、これは別の機会の楽しみにおいておきます。 […]

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