密閉型ヘッドホン AKG K275 ファーストインプレッション

ヘッドホン

ラグビーワールドカップ2019にどっぷりのamahikasです。
いやー、アイルランドに勝つとは思ってませんでしたね。5%から10%くらいは可能性があるかと思ってましたが、素晴らしい試合でした。

さて、少し空いてしまったのですが、9月4日にAKG K275を購入しました。すでに100時間以上鳴らしたので鳴らしも終わりました。早速ファーストインプレッションを書きたいと思います。

AKG K275について

K275はAKGの新しいプロ用スタジオモニターヘッドホンです。日本では2019年4月に発売されていて、同時にK245(半開放型)、K175(オンイヤー密閉型)も発売されました。AKGには「K240 MKII」(半開放型)、「K271 MKII」(密閉型)という製品がすでにありますが、K240 MKIIとK271 MKIIも継続販売されるとのことです。ただ、K240 MKII → K245、K271 MKII → K275に置き換わっていくのかなと思っています。

私が購入したK275はセルフアジャスト機能付ヘッドバンドや片出し着脱式ケーブルはK271 MKIIを継承していながら、折りたたみ機構イヤーカップが180度回転するスイーベル機構が追加となっています。個人的には折りたたみ機構があるのが大きなメリットです。
ドライバーは50mm口径とK271 MKIIの30mmから比べるとかなり大きくなっています。ケーブルは引き続き、3Pin miniXLRが採用されています。愛用しているベイヤーのDT 1770 PROとDT 1990 PROと同じなので個人的にここも大きなメリットです。5mのカールコードが付属しますが、まだ1回も使っていません。3Pin miniXLRは1770と1990用にかなりの数があるので気に入っているケーブルで使っています。
その他では人工皮革のイヤーパッドが標準で付属しています。
K275の価格は約22,000円です。

なお、K275については2018年の12月にイベントで試聴をしています。
この時の印象はあまり良くなかったのですが、友人が購入したものを聴かせてもらったり、店頭で何度か聴き直して購入をすることに決めました。

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K275を購入した理由

外では密閉型ヘッドホンをメインで使っていますが、ここ数年はほとんどDT 1770 PROしか使っていません。荷物を少なくしたいときやまだ暑い時期は1770を持ち歩くのがきついこともあるので、これまでDENONのAH-MM400やベイヤーのAventho wirelessを購入してきました。しかし、どれも使用頻度が上がらないことから一年くらいで手放しています。MEZE Audioの99 Classicsと99 Neoもあるのですが、大きさは1770とさほど変わらないですし折りたたみもできないのでカバンの中に入れてると嵩張ります。

そんなわけで軽量で嵩張らない密閉型ヘッドホンがあればと思っていたところに発売されたのがK275です。K275は軽量で折りたたみができるという点に惹かれました。また、音のほうも1770に及ばないものの非常に似た傾向にあり22,000円という価格を超える基本性能を感じました。音が1770に似ているのもポイントが高いです。MM400は1770と比べると傾向が違うのと基本性能が劣るため使用頻度が下がりました。Aventho wirelessは音質面と長時間装着をしていると痛くなることから使用頻度が下がりました。K275であれば音はさほど問題にならないと感じました。装着感と携帯性については1770よりも良いので安心しています。

K275の音

前述の通り、基本的な傾向は1770とよく似ています。密閉型ながらも少し開放感のある音で、高域がよく伸びます。低域もそこそこ低いところまで出してくれます。中域が派手に主張をしないタイプなのも私好みです。1770と同じようにスタジオモニターなので味つけやくせがほとんどなく正確でナチュラルな音を聴かせてくれるのもポイントが高いです。
音は近すぎず遠すぎずという感じで適度な立体感を出してくれます。音場も1770と一緒で音源によります。
もちろん、1770と同等の音ではないのですが価格以上に1770に近い音を出してくれます。

デザインと質感

デザインは写真で見ていきましょう。

K275の箱

K275の箱

まずは箱です。

開封

開封

箱を開けるとこんな感じでK275が入っています。もちろん緩衝材に包まれています。

付属品

付属品

ポーチとケーブルが付属します。ポーチは本当に簡易的なものです。MM400、Aventho wirelessのデザイン良し使い勝手良しのポーチと比べるとめちゃくちゃシンプルです(笑)
このようにK275は必要最低限の質素な状態で送られてきます。

K275本体

K275本体

こちらが本体です。実物はもっと黒いです。

イヤーカップの内側

イヤーカップの内側

LとRがはっきりと大きく記載されているので迷うことがありません。老眼の私は助かります(笑)

アーム部分

アーム部分

AKGのマークが素敵です。

アームとヘッドバンド

アームとヘッドバンド

ヘッドバンドの裏には大きくAKGと記載されています。AKGのスタジオモニターシリーズらしいデザインです。

折りたたんだ

折りたたんだ

折りたたむとこれくらいコンパクトになります。

ケーブル接続部

ケーブル接続部

着脱式のケーブル接続部です。これまでと同じく3Pin miniXLRが採用されています。規格をコロコロ変えないのもユーザーにとって安心感があります。

アーム部分内側

アーム部分内側

アーム部分の内側です。さすがに細かいところもしっかりと作られています。

可動式のヘッドバンド

可動式のヘッドバンド

K275はアームで長さを調節するタイプではなく、ヘッドバンドを伸縮させて調節します。99 Classicsと同じ方法ですね。

ケーブル接続

ケーブル接続

ケーブルを接続するとこんな感じになります。使い慣れているminiXLRは強度もあって個人的に安心感があります。なお、ケーブルはメインで使っているORBのClear forceです。

音漏れと遮音性

どちらも優秀です。最近使っている密閉型ヘッドホンではB&WのP7が音漏れも遮音性も一番良かったんですが、側圧が強いという問題がありました。K275はイヤーカップが180度回転をするので装着が甘いと音漏れと遮音性が悪くなりますが、しっかりとした位置で耳を覆うように装着すると問題はなくなります。

装着感

K275は284g、1770は388g、99 Classicsは260gですが、装着するとかなり軽く感じます。99 Classicsと同じくらい軽く感じるのでおそらくヘッドバンドで調節をするからじゃないかなと思います。外で使っていても非常に快適です。
装着感については開放型ヘッドホンに近い感覚で緩めです。緩めなので音漏れと遮音性を心配したのですが、前述の通り、耳を覆うようにしっかりと装着をするのがミソです。しっかりと装着をすれば音漏れと遮音性も良くなりますし、装着感もいいです。

ケーブル

標準ケーブルは使っていません。もっぱらDT 1770 PROでも使っているORBのClear forceとベルデンの88760を使っています。最近は1770、1990ともにこの2本を使うことが多いです。
ちなみにベルデンの88760は針金のように硬いので外で使うのはお薦めはしません(笑)

音量(鳴らしやすさ)

DT 1770 PROより少し鳴らしやすい程度です。出力の弱いDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やスマートフォンなどと直接接続して使うのは厳しいと思います。

まとめ

AKG K275のファーストインプレッションを書きました。今年はまだ暑い日が続いていますが、早くも「K275なら・・・」という日があり、外で活躍してもらっています。肝心の音のほうは期待以上です。1770と比べて違和感がないので問題なく使っていけそうです。
DT 1770 PROは高くてちょっと手が出ないという方にもお薦めできます。

今回は以上です。

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