ポタフェス2018冬 レポート2 Grado GH3とGH4、AKG K275とK553 MKII

amahikasです。
ポタフェス2018冬のレポートその2です。
この記事では試聴をしたヘッドホンについて書いていきます。

試聴環境

本題に入る前に今回のイベントの試聴環境を紹介しておきます。
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はメインで使っているCayin i5とOPUS #3のいずれかを使用しています。Cayin i5はLow GainでOPUS #3はHigh Gainです。どちらもエフェクター類は無効にしてあります。
ヘッドホンはメインで使っているDT 1770 PRO、イヤホン(IEM)もメインで使っているAKG N5005を使いました。DT 1770 PROにはORBのClear forceといういつもの私の環境で試聴をしました。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
たまにHF PlayerでFLACの96kHz/24bitの音源も聴きます。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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GRADO GH3とGH4

GRADOのヘッドホンはひとつ欲しいなと思いつつも、開放型ヘッドホンは使用頻度が少ないのでなかなかタイミングが合わずに買う機会を逃しています。
今回はGH3とGH4という限定品が展示されていたので両方とも聴いてきました。
ともにウッド素材は一緒ですが、GH4がオーバーヘッドで約7万円、GH3がオンイヤーで約4万円です。

GRADO GH3の感想

GH3

Cayin i5に直接接続をして聴きました。
まず、GH3はこれまで聴いてきたGRADO製品と違って、オンイヤータイプです。オンイヤーというとAventho wirelessを所有していますが、あまりいい印象はありません。オーバーヘッドに比べるとどうしても音の広がりがなくなります。特に上下(縦のレンジ)が狭くなりがちで、個人的な好みから外れてしまいます。

GH3はオンイヤーと言ってもスポンジ(イヤーパッド)が大きいので、一般的なオンイヤーよりも装着感がはるかに良かったです。GRADOの場合、オーバーヘッドはスポンジ(イヤーパッド)の穴が小さいので耳が大きいとうまく収まらないことがあります。結果的に良好な装着感を得ることができないので、ベストポジションも決まりづらいという印象があります。GH3のような構造のほうが個人的には合うと感じました。

音のほうですが、GH4の直後に聴いたので、さすがに低域が物足りなく感じました。また、高域も滑らかさが足りなくてやや聴きづらいと感じることがありました。
GRADOらしさは健在で、基本的にハイ寄りです。高域はギターのディストーションをもっとも気持ちよく聴くことができるようにチューニングしてあるかのように、ギターリフが気持ちいいです。乾いていてスピード感のあるギターリフを聴くことができます。
2000年代の音源をいくつか試してみましたが、GH3ではいまひとつでした。低域が薄い分、どうしても迫力が不足してしまって全体的に薄い音に聞こえました。
1970年代の音源は問題がないばかりか、こう聞かせて欲しいという音で聴かせてくれました。

GRADO GH4の感想

GH4本体

GH4もCayin i5と直接接続をして聴きました。
GH4は他のGRADOのオーバーヘッドタイプと同じように装着感に気を遣うものの、音はさすがに良かったです。
GH3と比べると中域と低域の量感が増すので、現代的な音源も違和感なく聴くことができます。さらに高域も聴きやすくなります。量はそのままなんですが、滑らかさが増すという感じです。

GH3とGH4のまとめ

価格的にGH3がGH4くらいの音を聴かせてくれたら欲しいなと思いました。GH4h前に聴いたGH2に少し似ていました。

AKG K275とK553 MKII

続いてAKGの密閉型2本です。
AKGは個人的に昔からよく使っているメーカーで、本数と使用頻度ともにもっとも高いです。K518DJとK518LE、K551、K545と使ってきました。MDR-Z1000やB&W P7と出会ってからは使用頻度が減ったので手放してしまいましたが、常に選択肢の一つに挙げるメーカーのひとつです。現在もイヤホン(IEM)のメインはN5005ですね。

AKGはイヤホン(IEM)と比べるとヘッドホンはあまり元気がないなと心配していたのですが、この度スタジオモニターのK275(密閉型)を発表してきました。開放型のK245と密閉型オンイヤーのK175も同時に発売されます。
今回のポタフェスではリスニング向けの大口径密閉型ヘッドホンK553 MKIIも展示されました。K275たちと同じくらいの時期に発売されるとのことです。

K275の感想

K275

K275はi5の3.5mm端子に接続をして、Fourplayの”Rio Rush”、Metallicaの”Master of Puppets”、Pat Metheny Groupの”Last Train Home”、Les Misérables The 2010 Castの”At The End Of The Day”を試聴しました。

真面目で素直に正確な音を鳴らすなというのが第一印象です。期待していたとおりDT 1770 PROと似た傾向の音です。全体的にスピード感もあって反応は良いです。
こもるというわけではないのですが、開放的な音とは感じませんでした。少し暗めでクールな音です。低域は下までよく出ていて量も十分ですが、高域は物足りないです。
高域の量は足りないと感じるものの、どの曲でもシンバル音を丁寧に鳴らしてるので、質は良いです。
レ・ミゼラブルでは広い音場の表現もうまいと感じました。曲によって音場をちゃんと変えてくるタイプですね。情報量が増えると少し雑になるところがあります。この辺は価格なりでしょうかね。

K553 MKIIの感想

K553 MKIIは写真を撮り忘れました。
こちらもi5の3.5mm端子に接続をして試聴をしましたが、前に所有していたK545とK551と印象はあまり変わりませんでした。
基本的にハイ寄りで高解像度且つ上品で落ち着いた音を出します。適度なウォームさもあるので、聴きづらくなることはあまりありません。
とは言え、中域と低域の量が少ないので音源によっては迫力不足になったりします。私の場合だとメタル系の音源がNGでした。

AKG K275とK553 MKIIのまとめ

K275は二万円前後の価格ということです。装着感も良いですし、作りも良かったです。外で使うことを考えるとDT 1770 PROよりも快適だろうと感じます。
音のほうは1770ほどではありませんでしたが、価格を考えると非常にいい出来だと思います。初めて本格的な密閉型ヘッドホンを買う人にお薦めしたいです。

なお、オンイヤー型のK175を聴いた友人によると、K175のほうが高域は出ていたみたいですね。低音の量は控えめだったそうですが、こちらのほうが私の好みに合うかもしれないと思いました。機会があったら試聴してみたいと思います。

K553 MKIIは音質の面で満足できませんでしたが、装着感は良くなっていると感じました。K551とK545は緩めでしたが、K553 MKIIはよりタイトになっていて外で使うにも適していると思います。
個人的にはもう少しローが出るとかなり好みになるんですけどね。惜しいです。

まとめ

GRADOとAKGという老舗メーカーの製品を聴きました。どの製品もらしさがあって満足でしたが、購入するほどではありませんでした。
唯一、K275は価格が安いこともあって1本もっていても良いかなと思う製品でした。

今回は以上です。