久しぶりの気ままに試聴シリーズです。
ついに発売されたbeyerdynamicのイヤホンXelento Remoteですが、在庫切れが続いてるようですね。さらに試聴機も十分に供給されていないようでなかなか試聴をする機会もありません。
私と言えば、2月のポタ研 2017冬で試聴をして「高域が粗い」ためいまひとつという評価をしたにもかかわらず、このイヤホンが妙に気になっています。
何故気になっているかというと装着感が良かった、メインで使っているヘッドホンのDT 1770 PROに音が似ている、中低音域が素晴らしかった、の3点です。
ユニバーサルタイプのイヤホンはなかなか装着感が合わない私にとってXelentoは貴重なくらい装着感が良かったです。
また音も高域以外は非常に気に入っています。
10万円を超える価格的は、私としては高額な部類に入るので手を出すのは少々結城が必要なのですが、「beyerdynamicなら」という思いも正直あります。(笑)
DT 1770 PROからbeyerdynamicが出す製品と私の好みがかなり合っていますのでね。
それと「雨の日用のダイナミック型イヤホンが欲しい」という年初からの希望もあります。
雨の日用のイヤホンに10万円以上を出すのは賢明ではありませんが、メインで使っているイヤホンのWestone 4Rよりも気に入るという期待もあります。
すなわちメインで使うイヤホンのためなら10万円以上を出してもいいかなと思い始めているのが正直なところです。
長くなってしまいました。
試聴結果に移ります。
試聴環境
前回はCayin i5 DAP直で聴きました。
しかしその後、色々と試した結果、i5 DAPだと出力が強すぎて感度の高いイヤホンだと高域が粗くなるんじゃないかと疑い始めました。
よって、今回は久しぶりにiPhone 7 PlusとHERUS+を使って試聴をしました。
また、イヤーピースも純正品を使用しました。(前回と一緒です)
試聴に使ったのはいつもの試聴曲です。
今回は直前までCayin i5 DAPとDT 1770 PROで聴いていました。
iPhone 7 Plusの試聴結果
Rio Rush / Fourplay
前回は不自然さを感じなかった曲です。今回も問題ありませんでした。
前回感じた高域の量が不足しているようなこともありませんでした。おそらくHERUS+のおかげでしょう。
中域と低域は相変わらずいいですね。やはりかなり好みと感じました。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲では1770に似た聴感でした。
中域と低域は質と量ともにいいです。高域の粗さはそんなに感じません。
デスメタルのスピード感もよく表現されていてi5 DAPよりもいい感じでした。
ここまではi5 DAPでもそれほど問題を感じなかった曲を聴いてみました。
結果としてはi5 DAPよりも良いか同等という結論です。
次からが勝負ですね。
At The End Of The Day / Les Misérables
冒頭のパーカッションと歓声はよく表現されています。全体的にアリーナで聴くフルオーケストラの雰囲気も良いです。
高い解像力ながらも刺さったり、聴き疲れするよう音にはなっていません。非常にレベルの高い音と感じます。
前回は不自然さを感じたクラッシュシンバルも今回は大丈夫でした。
低いパートを担当する弦楽器の音の響き方が相変わらずいいです。沈み込みもいいですね。
この曲でも高域が足りないとは感じませんでした。
i5 DAPよりも良い感じで聴くことができました。
Master of Puppets / Metallica
前回はこの曲でシンバルとスネアの音が粗く感じました。
今回も高域がやや暴れて粗くなると感じましたが、前回ほどではないです。
やはり上流をi5 DAPからiPhoneとHERUS+に変えた効果はありますね。
No More Tears / Ozzy Osbourne
この曲も前回は違和感がありました。
出だしのベース音は良いのですが、ドラムが入るあたりでおかしくなりました。
今回もシンバルとスネアの音がいまひとつで、理想的な音には聞こえませんでしたが、前回よりは改善されたように思います。
Cayin i5 DAPの試聴結果
i5 DAPでもう一度聴いてみました。
ただし、今回はデジタルフィルター設定を「ショートディレイ・スロー」から「スーパー・スロー」に変更しました。この設定のほうがWestone 4Rで聴いていても高域が滑らかになると感じたからです。
Master of Puppets / Metallica
理想的な鳴り方ではありませんでしたが、前回の試聴よりは良かったです。
No More Tears / Ozzy Osbourne
この曲はiPhoneとHERUS+で聴くよりも良かったです。
シンバルの音の粗さがなくなってます。ただスネアは少し違和感がありますね。
Rio Rush / Fourplay
相変わらず素晴らしいです。(笑)
まとめ
今回、あまり時間がなかったので写真を撮り忘れてしまいました。(笑)
ポタ研の時の写真を掲載しておきます。
まとめに入ります。
iPhoneとHERUS+の環境もi5 DAPも前回よりは改善されましたが、今回の試聴結果から感じたのは高域の粗さはCayin i5 DAPの特性だけでなく、Xelento Remoteの特性でもあるんじゃないかということです。上流を変えることによって多少は改善されますが、完璧に改善はされないようです。
個人的にすごく迷うのは10万円以上を払って買う音かどうかという点です。最近好きになっているbeyerdynamicの製品じゃなければ迷うこともないでしょう。
装着感や遮音性は今回も非常に良かったです。今回感じましたが、耳に接触するケーブルの部分が良い具合に絡みつくんですよね。ゴムのような素材なのでしょうか。
耳にケーブルがしっかりと固定されるので装着感が余計に良くなるのでしょうね。
また特定の曲で感じた高域の粗さ以外は音も好みに合ってました。
それだけになかなか切り捨てることができないでいます。
結論ですが、今回いまひとつだった曲は音の密度が高いメタル系の曲だったので、もう少し他のジャンルの曲を聴いてみたいと思います。
どちらにせよ在庫がないようですし、私の予算もありませんので(笑)、じっくりと吟味したいと思います。
今回は以上です。
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