amahikasです。今年もポタ研(ポータブルオーディオ研究会)2017冬行ってきました。
ヘッドホン祭に比べると規模は小さいのですが、ほぼワンフロアに凝縮されているので移動距離が短くて助かります。
ポータブルオーディオ環境は昨年でだいぶ満足できるようになったので、今回は気になるメーカーの気になる製品を中心に気楽に聴いてまわりました。
以下がリストです。
- beyerdynamic Xelento remote
- Unique Melody Maverick II
- AKG N30
- AKG N25
- Cayin N3 DAP
- Ultrasone Signature STUDIO
昨年は何を聴いたのかなと読み返したところ、ヘッドホンのT5p 2ndやTH610を聴いてました。またORBのClear Force、TEACのDACAMP、HA-P5を聴いてますね。
昨年の今頃はカスタムIEM用のケーブルやDACAMPかDAPを探していたのを思い出しました。
結果的にEffect AudioのARES II+とCayin i5 DAPを購入しました。
試聴環境
今回の試聴環境ですが、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)にはCayin i5 DAPを使用しました。
DAPの試聴にはDENONの密閉型ヘッドホンAH-MM400を使用しています。
Cayin i5 DAPですが、最近いろんな製品と組み合わせて試聴をしていますが、感度の高い製品だと高域が粗くなる傾向になりやすいのではないかと思い始めています。
特にイヤホンやカスタムIEMに多いです。ヘッドホンは問題ないです。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
たまにHF PlayerでFLACの96kHz/24bitの音源も聴きます。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
beyerdynamic Xelento remote
三月の下旬に発売を予定しているbeyerdynamicのダイナミック型イヤホンです。
価格は「T1 2ndと同じくらい」ということなので12万前後になりそうですね。詳細は三月中旬に発表とのことでした。
beyerdynamicのイヤホンというとAKとコラボをしてAK T8iE MkII、AK T8iEという製品をすでに出していますが、評判は非常にいいですね。
私も知人のAK T8iEを聴かせてもらったことがあり、中音域と低音域の表現力の高さに驚きました。
今回のXelento remoteはAK T8iEと異なるドライバを採用しているので改良されているんでしょうね。発売までに時間がかかったのもこのテスラドライバのブラッシュアップが原因かなと想像しています。
XelentoはCayin i5 DAPと直接接続をして聴きました。
Flesh and The Power It Holds / Death
全体的なバランスですが、中低音寄りでした。特に中域が分厚いですね。高域はそれほど目立たず最低限の量を確保しているように聞こえました。
密度が高く情報量の多いデスメタルですが、中域と低域の量感があってなかなか合います。
ただし、高域がやや粗く感じました。シンバル音なんかがスムーズに聞こえてこないです。
At The End Of The Day / Les Misérables
冒頭のパーカッションと歓声が入る部分で、高域が少し人工的で軽い音に感じます。
中域と低域はこの曲に良く合いますね。オーケストラの低音がうまく表現されてます。
Rio Rush / Fourplay
高域の量がもう少し欲しいなと思ったものの、この曲は素晴らしかったです。高域の不自然さも感じないですね。
低域の沈み込みと中域の量感が非常に心地良いです。
Bisso Baba / Bob James
低音は下まで出てます。量については少し出過ぎなように感じます。低音が好きな方にはたまらんものがあると思います。(笑)
Master of Puppets / Metallica
この曲の迫力はしっかりと出ているもののギターのリフ、シンバル、スネアの音が粗く感じました。やや不自然に感じることもありました。
Crush / Kelly Sweet
この曲にはよく合いました。
ボーカルが少し刺さりますが、これは音源通りで不快とは感じない程度の刺さりです。
ボーカルとアコギの音が自然で、ベース音の広がりもとても気持ちいいです。
No More Tears / Ozzy Osbourne
冒頭のベース音は細かく表現されています。音の粒も滑らかです。
ただし、ドラムが入った瞬間におかしくなりました。これまでの曲で感じた違和感と同じようにシンバルとスネアの音がいまひとつでした。
Xelento remoteまとめ
音について言うと、中音域と低音域はほぼパーフェクトでした。
私がメインで使用しているカスタムIEMのVision Ears VE5とは質が異なりますが、個人的には同じくらい好みでした。
残念だったのは高域ですね。特に音の密度が上がると粗く感じました。
エイジングによって改善する可能性もあるなと思いますが、どこまで良くなるかは未知数です。また、Cayin i5 DAPのクセもあるので異なるDAPであれば解消されるかもしれません。
ちなみにCayin i5 DAPの音量は37から43で聴きました。イヤホンにしては少しパワーが必要という印象です。
デザインはAK T8iEシリーズと同じです。本体は軽くてサイズもさほど大きくないので携帯しやすいです。
本体の質感はややプラスチックっぽいところがあり、最近の同価格帯の製品と比べるといまひとつと感じることもあるかもしれません。
個人的には音が第一なので気になりませんでした。
イヤーピースはシリコンタイプがXSから3XLの7サイズ、Complyイヤーピースが3サイズ同梱されるようです。
私はSサイズのシリコンタイプで試聴をしましたが、装着感が良くて驚きました。
昔から私の耳は難しくてなかなか装着感が合うイヤホンがないのですが、Xelentoについては常用しても問題ないと感じました。遮音性も良好でした。
同梱されるイヤホンケースです。高級感があり質感も良かったです。
ケーブルを収納するところと本体を収納するところが分かれていますね。
ケーブルはリモコン付きとリモコン無しの日本が同梱されます。
ケーブルは細いんですが、ゴム製の素材でコーティングされているので強度は問題なさそうです。また、柔らかいので扱いやすそうですね。
コネクタはMMCXです。
価格が価格なので簡単に買えない製品ではありますが、高域以外は相当気に入りました。
なかなか装着感が合うイヤホンがない私にとっては魅力的な製品です。
できれば5万円くらいの製品も出して欲しいです!
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コメント
私はxelentoの高域がかなり良く鳴ってると感じますね。
高域〜低域まで非常に自然で高解像度だと思います。
実際そのバランスが悪かったら購入を見送るつもりでしたので。
ゆうさん、コメントありがとうございます。
購入されたんですか?羨ましいです。
Twitterに書いたんですが、繊細なイヤホンだとCayin i5はパワーがありすぎて高音域が粗くなる傾向にあるかもと疑っています。
試聴をする機会があったら確認をしてみますね。
私としても中低域がすごく気に入ったので、高音域の粗さがなくなれば欲しいと思ってます。
全体的にはとても良い製品と感じましたし、これだけのイヤホンはなかなか出てこないんじゃないですかね。