amahikasです。
DX220で楽しんで音楽を聴いています。音質面は問題ないのですが、先日Neutron Music Playerのライセンス認証に少し手間取りました。やはりGoogle Playがあったほうが良いなと思ったので、DX220にGoogle Playを導入する方法を試しました。
この記事ではDX220でGoogle Playを使用出来るようにするアドオンを紹介します。
firmware add-on by Lurker
今回紹介するアドオンは「firmware add-on by Lurker」です。海外のオーディオ好きが集まるHead-Fiでも度々話題になっていて使ってるユーザーは多いようです。大きな問題や不具合があるようには見受けられないので私も使ってみようかと思った次第です。
ロシアの開発者Lurkerという方がgithubに公開しているソフトウェアでDX220のファームウェアにアドオンをすることでDX220に様々な機能を付加します。
Google Playが追加されるだけでなく、Hiby MusicとUSB Audio applicationも追加されます。動作面ではCPUのクロック周波数を126MHzまで落とす機能が追加されます。公式のファームウェアだと216MHzが下限だそうです。CPUの周波数の下限を下げることにより、性能は落ちますが、温度上昇を抑制したり、待機状態での電池の使用率を下げる効果があります。
良いことずくめのようですが、あくまでも非公式なアドオンですので自己責任でインストールするようにしてください。アドオンをアンインストールするには公式のファームウェアをインストールし、工場出荷時の状態に戻す必要があります。DX220にインストールしたアプリや設定は初期化されますので注意してください。
また、このアドオンがインストールされた状態では公式サポートを受けることはできない可能性もあります。
インストール手順
WIndows環境とMacではインストール手順が異なります。私はMacを使っているのでMacでの手順を紹介します。Macの場合、4GB以上のmicro SDカードを用意する必要があります。micro SDカードは専用のソフトを使ってフォーマットするのですべてのデータが削除されます。余ってるmicroSDカードがあれば良いのですが、ない場合はバックアップを取っておきましょう。
ざっと手順を紹介すると以下のようになります。
- 準備
- DX220FirmwareUpdater.zipのダウンロード
- Etcherのダウンロードとインストール
- アドオンのダウンロード
- micro SDカードの作成
- firmware add-on by Lurkerのインストール
ひとつひとつ解説していきましょう。
準備
まずはmicroSDカードの準備です。前述の通り、microSDカードは一度フォーマットをするので余ってるものを用意しましょう。余ってるmicroSDカードがない場合は、バックアップを取っておきましょう。
次にDX220のバージョンを確認しましょう。DX220のファームウェアバージョンによってインストールするアドオンのバージョンも変わります。適切なバージョンをインストールするようにしてください。
以下のサイトからDX220のファームウェアバージョンとアドオンのバージョンを確認することができます。
私は2019/08/26時点で最新のファームウェア「1.12.149」をインストールしてありますので、「DX220-A8.1-L1.21b1」というバージョンのアドオンをインストールします。
DX220FirmwareUpdater.zipのダウンロード
DX220FirmwareUpdater.zipをダウンロードします。ダウンロード後に解凍をすると「DX220FirmwareUpdater.img」というファイルができるので任意のフォルダに保存しておきます。
Etcherのダウンロードとインストール
Etcherというアプリをダウンロードします。このアプリはブータブルのmicroSDカードを作成するのに必要です。他の方法でブータブルmicroSDカードが作成できる方はスキップしてください。
ダウンロード後は他のアプリを同じようにインストールをしてください。
アドオンのダウンロード
DX220-A8.1-L1.21b1-sdupdate.zipをダウンロードします。前述の通り、このファイルにアドオンのプログラムが含まれています。くれぐれもDX220に合ったバージョンをダウンロードするようにしてください。
ダウンロード後に解凍をすると「sdupdate.img」というファイルができているはずです。
micro SDカードの作成
いよいよブータブルmicroSDカードを作成していきます。
まずはmicroSDカードをMacに挿してください。
Etcherを起動します。
Etcherを起動するとこのような画面になります。
「Select Image」をクリックし、「DX220FirmwareUpdater.img」を選択します。
「Select Target」をクリックし、microSDカードを選択します。他の外部ストレージを選択しないように気をつけてください。
選択が終了するとこのような画面になりますので、「Flash!」をクリックしてください。「Flash!」をクリックするとmicroSDカードがフォーマットされ、ブータブルmicroSDカードになります。
「Flash!」をクリックするとフォーマットが始まります。私は32GBのmicroSDカードで試しましたが、60秒もかからないで終わります。
フォーマットが完了するとこの画面になります。
microSDカードの中を見てみましょう。画面にあるように「sd_boot_config.config」、「sdupdate.img」、「rksdfw.tag」の3つのファイルがあれば大丈夫です。
ちなみに「sdupdate.img」はこの時点では容量がゼロになっていることを確認してください。
最後の手順です。先ほどアドオンをダウンロードして「sdupdate.img」というファイルが保存されていると思います。「sdupdate.img」をmicroSDカードに上書きコピーしてください。すでにゼロバイトの「sdupdate.img」が存在しますが、個のファイルは上書きしてください。
これでmicroSDカードの作成は完了です。
firmware add-on by Lurkerのインストール
DX220のモードをAndroidモードに変更してください。元々Androidモードになっている場合はこの手順をスキップしてください。DX220の電源OFFにします。DX220に接続されているケーブルがあったら取り外してください。
先ほど作成したmicroSDカードをDX220のSDカードスロットに挿します。
DX220の電源をOnにします。
電源を入れてしばらくするとこのようにインストール画面に変わります。
インストールが完了するとこのように二行が表示されます。「remove the SD-card」と表示されますので、DX220からmicroSDカードを抜いてください。
microSDカードを抜くと画面は真っ暗になります。焦らずに60秒ほど待ちましょう。(実は私は焦りました)
60秒ほど経ったら電源ボタンを押してください。DX220がAndroidモードで起動しますので、通常通り操作をしてください。
ホーム画面を見ると「Play Store」「HiByMusic」、「USB Audio」が追加されていますね。
設定からシステム画面にいくと「Updater」に「1.12.149-L1.21b1」と表示されています。アドオンのインストール前は「1.12.149」となってました。
「About DX220」をタップしましょう。
ここの「Build Number」も「1.12.149-L1.21b1」に変わっています。
これでアドオンのインストールは成功です。
アンインストール手順
次にアンインストール手順を紹介します。
アドオンのアンインストールは以下の手順で行います。
- 手動でDX220用のファームウェアをインストール
- 工場出荷時の状態に戻す(Factory Reset)
単純な方法ですが、この手順でアドオンがアンインストールされます。工場出荷時の状態に戻す(Factory Reset)のでインストールされているアプリや設定はすべて初期状態に戻りますので注意してください。
ファームウェア更新があった場合の手順
※この章は2019年10月7日に加筆しました
すでにfirmware add-on by Lurkerをインストールしている状態でDX220の公式ファームウェアがアップデートされたときの手順を紹介します。
状況を整理しましょう。私が最初にfirmware add-on by LurkerをインストールしたのはDX220の公式ファームウェアが「1.12.149」の時でした。そこにfirmware add-on by LurkerをインストールしてDX220のファームウェアバージョンが「1.12.149-L1.21b1」となりました。2019/9/28にDX220の公式ファームウェア「1.13.202」が公開されました。その後、ほぼ同じ日にfirmware add-on by Lurkerの最新版「1.13.202-L1.22b1」が公開されました。firmware add-on by Lurkerの「1.13.202-L1.22b1」をダウンロードするには以下からアクセスしてください。
公式ファームウェアとfirmware add-on by Lurkerは以下の手順で更新してください。
- 最新版の公式ファームウェアをダウンロード
- 公式ファームウェアを解凍
- 公式ファームウェアをDX220かSDカードにコピー(ファイル名は「DX220-ota-full-1.xx.xxx.zip」)
- 最新版のfirmware add-on by Lurkerをダウンロード
- 最新版のfirmware add-on by Lurkerを解凍
- firmware add-on by LurkerをブータブルSDカードにコピー(ファイル名は「sdupdate.img」)
- 公式ファームウェアを更新
- DX220の電源OFF
- DX220の電源ON
この手順で公式ファームウェアとfirmware add-on by Lurkerを更新すればアプリの再インストールや再設定は不要となります。私は前に使ったブータブルSDカードをそのままの状態で保管していたので、ブータブルSDカードに最新の公式ファームウェアと最新のfirmware add-on by Lurkerをコピーしました。更新ファームウェアは「Settings→System→Updater→Local Update→SDカード」と選択して更新します。公式ファームウェアの更新が完了したら電源OFF→電源ONをすることによってmicroSDカードからfirmware add-on by Lurkerが更新されました。
まとめ
導入後にGoogle Playを起動しましたが、問題なくインストール済みのアプリを更新することができました。Amazon Android アプリストアからインストールしたアプリは良いのですが、APKファイルを手動でインストールしていたアプリは更新が面倒くさかったので助かります。私のDX220はいろんな方法でアプリをインストールしているので、どのアプリをどのように更新すれば良いのか頭が混乱することがあるのでやはりGoogle Playがあると便利だなと思いました。アンインストールのテストをするのにDX220を初期化しましたが、Google Playを使って最初から構築したいと思います。
アドオンのインストール手順は一度やってみると簡単なのですが、1回目は戸惑いました。特に肝心の「sdupdate.img」をダウンロードする方法がわからなくて二日ほど悩みました。(笑)
インストール後は特に問題なくNeutron Music PlayerやiSyncrを使うことができています。
その他の新しい機能についてはまだ簡単にしか試していないので、有用なものがあれば次回のレビュー時に詳しく書きたいと思います。安定性なんかについても書くようにします。
ちなみにDX200とDX150も同じようなアドオンがあるそうです。私のような使い方をしていて興味のある方は試してみてくださいませ。
今回は以上です。
以下の記事も参考にしてください。
コメント
こんにちは。
最近、DX220を手に入れてイロイロ触ってみて、
私もgoogleと紐づけされてるアプリを使いたいと思い、試しにAPK Pureからgoogle play を検索すると出てきて、入れることが出来ました。
無事、google play musicやNeutronMusicを導入できました。
最近のファームからかもしれませんが…、
最新ファームからAmazonMusicHDのハイレゾにも対応してくれて、ますます使い勝手が良くなって満足しています。
GeNNさん、情報ありがとうございます。
APK PureからGoogle Play Storeをインストール出来るようになったとのはかなり便利ですね。
私はまだ試していないのですが今度やってみようと思います。