amahikasです。
いよいよイヤホン(インイヤーモニター、以下IEM)選びを始めたいと思います。
イヤホン(IEM)についてはこれまでBAドライバー型を中心に使ってきました。
今年は雨の日用に気軽に使うことの出来るダイナミックドライバーを搭載したイヤホン(IEM)を探し始めたところ、思いのほか、ダイナミックドライバーのイヤホンを気に入ってしまい、メインの座をPinnacle P1がVE5やWestone 4Rから奪ってしまいました。
元々、あまりどのようなドライバーを使っているかを気にせず、音が良ければ買うほうなんですが、今年は音の好みが劇的に変わったなと実感しています。
私の好みが変わった背景にはダイナミックドライバーのイヤホンの性能が上がったのと、Spinfitやortofonなど装着感と音質の面で満足できるイヤーチップが出てきたことも大きいです。
以前の私はShureとWestoneならイヤホンの形状もイヤーチップも装着感と音質の点で満足だったのですが、この2メーカーのイヤホンのステムの径が細いので結果的にこの2メーカーの製品しか選ぶことが出来ないという厳しい状態にありました。
結果的にカスタムIEMを購入したんですが、カスタムIEMはカスタムIEMで自分の耳の形が微妙に変わると装着感や音質が変わってしまい、結局ユニバーサル型のイヤホンとあまり変わらない結果になってしまっています。
もちろんリフィットも出来るんですが、リフィットには時間と費用もかかるので、なかなか難しいものだなぁと感じてます。
さて、前口上はこのくらいにして、2017年のイヤホン選びを始めたいと思います。
選定条件
まずは選定条件です。
その1なので選定条件を整理しておきます。
・Pinnacle P1よりも好み
実は条件はこれだけだったりします。
というのもPinnacle P1をかなり気に入っているので、Pinnacle P1よりも好みじゃないと買う意味がありません。
Pinnacle P1で不満に感じているのは「解像力」「高域の滑らかさ」の二つです。
他は満足できているのでこの二つの要素でPinnacle P1よりも好みであればOKと考えています。
これまではリケーブルを前提として購入をするのは良しとしていませんでしたが、イヤホン(IEM)はヘッドホンとはちょっと事情が違うようなので、この条件は考慮しません。リケーブルをして満足できるならOKとします。
もちろん、イヤーピースも装着感の上で重要な要素なので、基本的にSpinfitやortofonといった使い慣れているイヤーピースを使用することを前提とします。
実際に購入をするのは年末から年始かなと思っています。
候補
これまでいろんなイヤホン(IEM)を聴いてきて候補としたのは以下の通りです。
今後、新製品が出てくれば新たに候補に入れるかもしれません。
- beyerdynamic Xelento
- Campfire Audio LYRA II
- Acoustune HS1551
- Campfire Audio DORADO
- AK T8iE MkII
- DITA Awesome Truth
価格帯が結構広いのですが、10万円前後の製品については中古でも良いかなと考えています。
それとDORADOだけはハイブリッドとなっています。
試聴環境
今回の試聴にはメインで使っているOPUS #3を使用しました。
一度だけの試聴で判断するのは難しいので、今後はi5も使っていきます。
ケーブルはORBのClear forceでOPUS #3とは2.5mmのバランス接続となります。
イヤーピースはSpinfitを使用しました。
試聴に使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
なお、直前までメインで使っているヘッドホンのDT 1770 PROを使ってましたので、少々辛めの評価になります。
LYRA IIの試聴結果
LYRA IIはこれまで何度か試聴をしていますが、Cayin i5と組み合わせたときは高域が粗くなってしまって印象はよくありませんでした。
印象が良かったのは、OPUS #1と組み合わせたときで、高域は控えめであるものの粗くなったり軽くなることもなくちょうど良い塩梅でした。
今回は写真にもある通り、ケーブルをORBのClear force、イヤーピースをSpinfitに変えています。
Bisso Baba / Bob James
標準のケーブルLitz Wireよりもおさえられていますが、高域にややクセが残っています。
低域は量感が結構あります。中域はやや量が多めというように感じます。
低域は量感だけでなく、下の重低音もよく出ています。
全体的なバランスは中低音寄りですが、高域も目立っています。
Rio Rush / Fourplay
この曲ではケーブルを変えたことによって、より高域が改善されたと実感しました。
まだ少しクセはありますが、だいぶ好みに近づいたと感じます。
この曲は低域よりも中域の厚さが目立ちます。
ドラムのアタック音の強さと軽快さのバランスがいいです。歯切れも良く、スピード感もあります。
At The End Of The Day / Les Miserables
高域のパーカッションは細かく表現できてます。少しキラキラとした高音になってますね。
クラッシュシンバルも粗くならずにきれいに出てるのは好感です。
オーケストラの迫力は申し分ないです。スピード感と分離もよく基本性能が高いなと感じます。
Master of Puppets / Metallica
前にLYRA IIを聴いたときはこの曲の高域(特にシンバル音)が気になったのですが、随分と聴きやすくなりました。
迫力、スピード感ともによく表現が出来ています。
1770を聴いた後だったので、解像力はものすごく高いとは感じませんでしたが、Pinnacle P1よりも高いレベルにあると感じます。
音の傾向としては、リスニング寄りで少しカラッと乾いた音も聴かせる感じです。この乾いた音は高域の影響が強いように思います。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲ではシンバルがやや軽く聞こえました。
また、全体的にクリア感が少なくて付帯音が多いように感じます。Campfire Audio(もしくはALO)製品全般に感じる特徴ですね。
迫力とスピード感はよく表現されていて、この手のジャンルでも問題ないです。
欲を言えばもう少し落ち着いて聴かせるといいかなと感じました。
次ページに続きます。
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