気ままに試聴 イヤホンHIFIMAN RE2000

イヤホン
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amahikasです。
6月にHIFIMAN JapanからRE800を貸していただきましたが、今回は上位機種のRE2000を貸していただきました。

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HIFIMAN RE2000

RE2000は今年の6月28日に発売されました。同社のフラグシップとなるユニバーサルタイプのIEM(インイヤーモニター)です。
価格は194,400円と高いです。(笑)
レビューは喜んでしますが、いくら気に入ったところで買うことはできないでしょう・・・。

RE2000はRE800と同様にダイナミック型ドライバをひとつ搭載したモデルです。
ハウジングに真鍮を使用し金メッキを施してあるのもRE800と同様です。
RE800とは違って、耳掛け型がメインのタイプとなります。
詳細については公式サイトを参考にしてください。

HIFIMAN Home

試聴環境

RE2000は私がメインで使っているDAPのCayin i5OPUS #3と直接接続して試聴しました。
Cayin i5はLOW GAIN、OPUS #3はHIGH GAINにしてあります。イコライザ類は両方とも無効です。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。 ちなみに前回の更新は2015年10月でした。 ...

試聴結果

Bisso Baba / Bob James

RE800と同じでとても上品な音だなと感じました。
RE800に比べて明らかに中域と低域に量感があります。ここは個人的に好感です。
高域についてはRE800とほぼ同じような特性を持っているように聞こえます。
シンバルの鳴り方に特徴があって妙に生々しい音を聴かせることもあるんですが、全体的にやや人工的に聞こえます。

ピアノの音が少し控えめなのが気になりました。この曲だともう少しきれいになるのが理想的なんですが、単純に他の楽器と比べて音量が低いです。
低域はRE800よりも好きです。下まで重低音が出るのとキレがあって解像力も高いのはRE800と一緒ですが、RE2000は量感がありますね。

Flesh and The Power It Holds / Death

RE800では迫力が不足していて物足りないと感じた曲ですが、RE2000だと問題ないです。
中域と低域の量感が増してるのがこの曲に合いますね。
ドラムのアタック音なんかは非常に気持ちがいいです。

高域はシンバルを中心に確認をしました。RE800ほど人工的には聞こえないものの音がややつぶれるように聞こえます。滑らかな聴感というわけにはいかないですね。
それとRE800でも気になったメタル特有の歪みですが、RE2000も歪んだ音の表現はあまり得意ではないと感じます。
クリアな音をクリアに鳴らすのは得意ですが、歪んだ音はいまひとつという印象です。

Rio Rush / Fourplay

高域がやや軽く聞こえる以外は、この曲はうまく鳴らしてくれました。
RE800よりもさらにこの手の曲は相性が良くなってると感じます。

At The End Of The Day / Les Miserables

RE800と同様にこの曲にはよく合ってます。
シンバル類も気持ちよく鳴りますし、オーケストラの迫力も出ています。
特に弦楽器の表現がうまいなと感じますね。
RE800だとかなり上品に鳴らすんですが、RE2000は上品さと迫力も共存するので、こちらのほうが私の好みに合っています。

Master of Puppets / Metallica

この曲もRE800で聴くよりもRE2000のほうが良かったです。
他の曲と比べてRE800とRE2000で聴いたときの違いが一番大きいですね。RE800でこの手の音楽を聴くのは無理だなと思ったんですが、RE2000はいけます。

特に良いのはスピード感とキレ、ドラムのアタック音です。私が最近メインで使っているPinnacle P1と比べるとスピード感とキレはワンランク上です。
しかし、Deathの”Flesh and The Power It Holds”でも感じたようにディストーション(歪み)が強い曲はあまり得意ではないと感じます。
この曲の中で一番気持ちが良く聴けたのはギターソロの部分です。こういう音はきれいに鳴らしますね。

Crush / Kelly Sweet

この曲は非常に良かったです。
ボーカルの生々しさ、細かくて滑らかなアコギ、包み込むのと同時にキレのあるベースと申し分ないです。
中盤以降でシンバルを多用する部分では高域がややつぶれてしまうのでもう少し滑らかさが欲しいところですが、RE800で聴くほど気にはなりませんでした。

Near the End / Mat Zo

最近、試聴曲に加えたトランスに分類される曲です。
低域は下まで出ていますし、量感とキレがあって解像力も高めです。
中域はRE800よりも量感が出るものの、少し平面的に聞こえます。もう少し奥行きも表現できるといいなと思います。

音場は普通の広さだと思いますが、特徴があるのは高域と低域の音場が広く、中域はさほど広くないというところです。
高域は細かい音も鳴らしていますし、天井がないかと思うほどよく伸びるのが好感です。

The Millionaire Waltz / Queen

序盤はジョン・ディーコンのベースが印象的ですが、キレがあって非常に気持ち良く鳴ります。
フレディーのボーカルも良いですね。息継ぎもよく聞こえます。ピアノはやや控えめです。

中盤以降のシンバルとコーラスを多用する部分では高音が刺さりました。
RE800ほどではないんですが、高域をやや誇張して聞かせる傾向は同じなのかなと感じました。

Cayin i5 DAPでの試聴

OPUS #3で聴くよりもCayin i5 DAPで聴いたほうが好みでした。
OPUS #3はアナログ的な表現がうまく、ディストーションなんかもうまく聴かせるのですが、そこがRE2000とは合わないようです。
i5はOPUS #3よりもクリアな傾向があるので、RE2000との相性が良いようです。
ただし、イヤーピース選びも重要で、私が普段使っているSpinfitとオルトフォンのイヤーピースだと高域が粗くなってしまいました。
RE2000は最初、i5と組み合わせて聴いたんですが、これは厳しいなと感じてすぐにOPUS #3に変えたくらい相性が悪かったです。
i5との組合せで良くなったのは標準で付属する三段フランジです。
イヤーピースについては後述します。

i5とRE2000の組合せだとメタリカの”Master of Puppets”なんかもより気持ちよく聴くことができました。中域と低域の厚みが増しますし、全体的に付帯音が少ないのですっきりとクリアな聴感になります。
高域についても音が粗くなったりつぶれると言うことがありませんでした。

開封と同梱物

箱と同梱物を紹介しておきます。

このような箱に入ってきます。RE800の箱と似て豪華です。

箱の開封

箱というかケースを開けると本体とケーブル、イヤーピースが同梱されています。

ケーブル

こちらは標準ケーブルです。
RE800の標準ケーブルと似ていますが、こちらはケーブルが太くなっていて絡みにくくなっています。

2Pinコネクタ

このようなコネクタが付属していました。
おそらくケーブルを自作するときのための2Pinコネクタとケーブルカバーではないかなと思います。
RE2000はRE800と違ってリケーブルに対応しているのは良いのですが、埋め込み型なので、ケーブルを選ぶと思います。
私の手元にあるEffect AudioのARES II+とVision Earsの標準ケーブルは挿すことができませんでした。
せっかくリケーブル対応にしたのにもったいないですね。

2017/09/18追記

友人の2Pinケーブルを挿したところ、ちゃんとRE2000に刺さることを確認しました。
以下の写真のタイプであれば大丈夫です。
ちなみにオヤイデの2Pinコネクタですね。

RE2000と2Pinコネクタ

イヤーチップ

厳密に比べたわけではありませんが、RE800と同じもののように見えます。
RE800の標準イヤーチップはいまひとつ合わなかったので、今回は最初から自分が普段使っているイヤーチップを使用しました。

次ページに続きます。

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