気ままに試聴 密閉型イヤホン(IEM)64 Audio U5

イヤホン

amahikasです。
Twitterのフォロワーさんからお借りした製品を聴いてみるシリーズその4です。
短期間でこれだけ豪華な製品をまとめて聴くことができるのは非常にありがたいです。
自分の耳が肥えてしまうのは困りものですが、ここまでの数を買い集めることはできないので貴重な経験をさせてもらってるなと感じます。

さて、前回は64 AudioのU4 SEについて書きましたが、今回はU5です。
64 Audioの5BAドライバー機です。
日本国内ではU4が約10万円、U6が約12万円です。U5は残念ながら現在は販売していないようです。

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試聴環境

U4 SEと違ってU5は標準ケーブルがついています。せっかくなので今回は標準ケーブルのままで聴いてみようと思います。イヤーピースは今回もSpinfitのMサイズにしました。
試聴にはOPUS #3をメインで使いましたが、Cayin i5でも少し聴きます。
OPUS #3はHigh GainでCayin i5はノーマルです。どちらもイコライザーは無効にしてあります。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。 ちなみに前回の更新は2015年10月でした。 ...

なお、この日はOPUS #3とU5で聴いていました。
それでは試聴結果にいきたいと思います。

試聴結果

U5

Bisso Baba / Bob James

ベースの低音がよく沈み込みます。適度にキレもあって聴きやすいです。
高域はやや大人しめですが、U4 SEよりも開放的でナチュラルな音が出ています。
ピアノの音はもう少しきれいに響いて欲しいところ。

全体的なバランスはやや低音寄りと感じます。高域も出てはいますが、やはり低音が目立ちます。
解像力は全体的に高いです。音の粒も滑らかで聞き心地は良いです。
音場も広く、私が持っているWestone 4Rをパワーアップしたような音ですね。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲ではシンバル音が思いのほか目立っています。音の密度が高くても高域は粗くならないです。
ヒステリックなギターの音とスピード感も表現できてます。

Rio Rush / Fourplay

この曲はまったく問題ないです。
イヤホンやIEM(インイヤーモニター)でこの曲を聴くと、シンバルとスネアの音が軽くなったりするんですが、そう言ったこともないです。
音場が広いのでベース音の広がりが気持ちいいです。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲も良いです。
オーケストラの迫力と低い弦楽器の沈み込み、コーラスの細かな表現が特に良いですね。

Master of Puppets / Metallica

高域が粗くなることもなく良い感じに鳴ってます。
前回のU4 SEに比べるとスピード感もあってかっちりとした音になっています。
かといって硬すぎるということもなく適度な柔らかさも兼ね備えています。

Crush / Kelly Sweet

この曲にはよく合います。
特にいいのはアコギですね。細かい音をよく聴きとることができます。
ボーカルはそこそこの生々しさですが必要以上に前に出てくることもないのが好印象です。
ベースは包み込むような音も出しますし、細かく聴きとることもできます。
私にとって理想に近い音が出てますね。

Days of Wonder (Original Mix) / M6

シャープではっきりとした高域と迫力のある低域のバランスが良いです。
中域は相変わらず強く主張しないものの全体を支えてるという印象です。
U4 SEで聴くこの曲も良かったんですが、個人的にはU5のほうが好みですね。

Cayin i5で試聴

ここからはCayin i5 DAPで試聴をしました。

At The End Of The Day / Les Miserables

冒頭のパーカッションが少し粗いです。歓声は問題ないです。
U4 SEの時にも感じたようにi5はスピード感を表現するのがうまいです。
U5は低音の沈み込みが良いですし、高域も開放的ですね。上から下まで出ているという印象です。
中域は主張をしすぎず、しっかりと音楽を支えてるという感じで好感。

i5で聴くと全体的なバランスはフラットに近くなります。
音の傾向はややモニター寄りで、クリア且つはっきりとしています。
ウォームさや自然さには少し欠けます。

Master of Puppets / Metallica

思っていたよりも高域は粗くならず、良い感じに聴くことができました。
ただし、この曲の特徴でもあるシンバル音の余韻はあまり残りません。この組み合わせだと高域はいまひとつという感じです。

その他については特に問題なく鳴らしてくれます。スピード感が相変わらずよく表現されてますね。

Rio Rush / Fourplay

高域が少し軽く聞こえるもののこの曲には合います。
ただし、OPUS #3に比べると全体的に耳に近い所で各楽器が鳴っているように感じます。奥行きが狭くなっているのと、音圧が高すぎるように思います。
少し音量を落とすと高域も大人しくなって良い感じに聴くことができるんですが、これだと私の満足感はいまひとつなんですよね。
ちなみに音量は33から38でした。

まとめ

U4 SEよりもU5が好みという結果になりましたが、ケーブル(U4 SEはARES II+)の差が出たのかなとも思います。
ARES II+は私もVE5につけていて大好きなケーブルですが、U4 SEやU5には標準ケーブルのほうが私の好みに合うように感じます。
U4 SEは2.5mmのバランス接続なのでそこでも違いがあるのかも知れません。

U5に話を戻すと、低域がしっかりと出ているのが好感です。
私がメインで使っているVE5とWestone 4RをOPUS #3で聞き返してみましたが、ここまでの低音は出ませんね。
ここ数年で高域も出ているほうが好みに合うようになってきた私ですが、イヤホン(IEM)でここまでの低音を出すのはすごいなと感じました。

装着感が良かったのも好印象です。
私の耳の形状だとなかなか装着感が合うイヤホン(IEM)はないのですが、64 AudioはU4 SEもU5も良かったです。
質感とデザインもともに良いですね。

遮音性はどちらも優れていました。また妻に確認をしてもらいましたが音漏れも問題なしです。
私は結構大きな音量で聴くことが多いんですが、それでも漏れていなかったのでVE5やWestone 4Rと同等と考えて良いと思います。

 

今回は以上です。

 

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