秋のヘッドホン祭2017レポート その2 DAP編 Cayin N5ii、The BIT OPUS #1S

DAP

amahikasです。
続いてDAP(デジタルオーディオプレーヤー)2製品の感想を書いていきます。

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試聴環境

DAPはすべてメインで使っている密閉型ヘッドホンのDT 1770 PROを使用しました。
ケーブルをORBのClear forceに替えています。
ケーブルが硬いので持ち運びをするには難儀をすることもありますが、最近はこの組合せが気に入っています。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
たまにHF PlayerでFLACの96kHz/24bitの音源も聴きます。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。 ちなみに前回の更新は2015年10月でした。 ...

Cayin N5ii

Cayin N5の後継機となります。ただ、見た目やスペック、UIは私が使用しているi5 DAPによく似ています。
N5とi5ユーザー双方が気になる製品だと思います。

左がOPUS #3、右がN5ii

左がN5ii、右がN5

写真の通り、N5iiは思っていた以上に小さいです。さらに軽くて薄いです。
初代のN5と比べると個性はなくなったなと感じますが、DAPは音と同じくらいに使い勝手も重要だと思いますので、N5iiの使い勝手を含めたデザインは好印象です。

右側面

microSDカードスロットは二つあります。再生と曲送りボタンはi5と比較をしても洗練されたデザインになってると感じます。

底面

底面はUSB TypeC端子のみです。
USB TypeCはi5で使っていますが、とても使いやすいのでもっと普及して欲しいですね。

左側面

こちらもシンプルに電源ボタンのみです。

本体正面

本体正面です。この画面は設定画面ですが、i5と比べると設定項目が増えました。

シリコンケース

別売りのシリコンケースです。レザータイプのケースも発売するとのことです。
シリコンケースだと本体のデザインを活かすことが出来そうなので装着してどうなるのかが楽しみです。

肝心の本体上面を撮影するのを忘れてしまいました(笑)
上面には3.5mm端子(ラインアウト兼用)と2.5mmバランス端子があります。
それと音量つまみですね。
音量つまみはi5と同じくらいの重さでした。誤作動はしづらいでしょう。

N5iiですが、HIGH GAINでイコライザー類はすべて無効にしました。
デジタルエフェクトはi5でも使っているスローにしました。

Bisso Baba / Bob James

基本的な音の傾向はi5と似ています。
フラットに近いバランスでモニター系ですが、少し温かみがあってリスニングにも適しているという私好みの音です。
i5と違うと感じたのは解像力と音の細かさです。N5iiのほうが優れていると感じました。
それとi5のほうが音の温かみはあると感じました。N5iiのほうがクールでカッチリしているという印象です。
ただし、そこはCayin社が目指す音の範囲内でクール且つカッチリとしています。

Rio Rush / Fourplay

この曲では柔らかさがあると感じました。カッチリとしていてエッジも立っているんですが、音の線が細いからか柔らかい音に仕上がっています。

Crush / Kelly Sweet

この曲も同様で適度な柔らかさがあると感じました。
最初に音が出てくる時はカッチリとした音に感じるんですが、注意をして聞くと柔らかさにも気がつくという感じです。

At The End Of The Day / Les Misérables

この曲は冒頭のパーカッションに注目したんですが、やはり解像力は上がってると感じました。
音が細かくて少しキラキラとした音になっています。
低域も低い弦の響き方が良いです。

N5iiについて

音量は81から83で聴きました。i5と比べると出力はやや弱くなってるようですが、i5の出力は強すぎるということもあるので、ちょうど良いのではないかと思います。

質感はi5よりも少し良くなっています。
一番良くなっていたのはタッチパネルの精度と液晶の表示です。
バックグラウンドでmicroSDカードのスキャンをしていたからだと思いますが、反応はいまひとつでした。タッチをしてから反応するまで少し時間がかかります。
microSDカードを入れてからすぐに再生ができるました。この辺の動作はi5と一緒です。
バックグラウンドでmicroSDカードのスキャンをしている時に反応が遅くなるのもi5と一緒なのでスキャンが終われば快適になるでしょう。

UIはi5ユーザーならなんの違和感もなく使用できると思います。
また、Androidスマートフォンを使ってる方も大丈夫でしょう。

音のほうですが、解像力が上がって音の線が細くなっているのがi5との違いと感じました。
その他の全体的なバランスや音場に違いは感じませんでした。
i5は細かくて繊細な表現もそこそこうまいのですが、N5iiのほうが合うだろうなと感じます。
音のキレや立ち上がりについてはi5のほうが得意かなと感じました。

i5がモニター4に対してリスニングが6とすれば、N5iiはモニター6に対してリスニングが4というチューニングになっていると感じました。
エッジが立っているのに柔らかさもあると矛盾したような表現になってしまいましたが、よりメリハリが出るようになったといえばいいでしょうか。
直球一本のi5に対してN5iiは変化球もあるよという印象を受けました。

N5iiは年内には国内で発売を予定しているとのことです。i5の時と同じでまずは中国で発売をしてから他の国で販売する戦略のようです。
価格は4万円台でおさえたいとおっしゃってました。個人的にはi5と同じくらいの価格(6万台)と思っていたので少し驚きましたが、i5でAndroidの開発を経験しているのでN5iiは価格を抑えることが出来ているのかなと思いました。
Cayin社はこういうところもユーザーフレンドリーなメーカーだなと感心します。

今後についても話しを聞いてきましたが、フラグシップとなるDAPのN8は来春の発売を目指しているとのことです。噂の通り本当に真空管を積んでくるそうです。(笑)
音についてもかなり追い込んでいるようで価格は数十万になるのではないかという話しでした。
N6iiも開発中でこちらはN6やi5と同じような価格帯になりそうとのことです。
個人的にはN8は買えそうにないのでN6iiを待つのが吉かなと感じます。
しかしN5iiは価格が手ごろなのとi5とはちょっと違う魅力の音を出してくれるので併用も十分可能ですね。

次ページにOPUS #1Sの感想を書きます。

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