気ままに試聴 イヤホン IE 40 PRO、IE 400 PRO、Finschi HiFi、RAI SOLO

IE 400 PRO
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amahikasです。
最近は予定が合わなくてなかなかイベントに行けてないため、聴いてみたい製品が貯まっています。時間を見つけてはちょこちょこ店頭試聴はしてるものの記事にするほどの分量ではなかったりするんですが、久しぶりにゆっくりと試聴をする機会があったので店頭試聴の感想を書きたいと思います。
お題はイヤホンです。イヤホン選びはカスタムIEMを含めて、2015年頃からずっと探し続けていますが、なかなか安定しません。2018年に購入したAKGのN5005は今のところもっとも好みに合う音を出してくれる製品で、気に入って使っていますが、遮音性が少し悪いという難点があります。昨年、Cayinの初めてのイヤホン(IEM)のYB04を聴いて好印象だったことから、今年は5万円前後でいいイヤホンを探そうと思っています。

試聴環境

DAP(デジタルオーディオプレーヤー)にはCayinのN6ii/E01を使いました。E01には3.5mm端子しかないのでシングルエンドで聴きます。N6iiはClass AでデジタルフィルターはHybrid、GAINはMiddleです。再生アプリはNeutron Music Playerを使って、イコライザー類はすべて無効にしてあります。いつもの自分の視聴環境と一緒にしてあります。

試聴に使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2020年1月改訂版)
amahikasです。 いつも使う試聴曲が変わってきたので更新しておきます。 序章 昔はHeavy Metal / Hard Rockを中心に聴いていたので、解像度や音の分離よりもノリや音圧や迫力を重視していました。 高音の出方もあ...
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SENNHEISER IE 40 PRO

まずは非常に評判のいいゼンハイザーのIE 40 PROを聴きました。ゼンハイザーはドイツの老舗メーカーでこれまで数え切れないくらい試聴をしてきました。最近の私の好みとは合わないので購入には至ってませんが、リスペクトしているメーカーのひとつです。
IE 40 PROは現在、12,000円前後で販売されているダイナミックドライバー搭載のイヤホンで国内では2018年12月に発売されています。

IE 40 PRO

IE 40 PRO 試聴結果

試聴には「Golden Faders / Fourplay」、「Bisso Baba / Bob James」、「Master of Puppets / Metallica」、「At The End Of The Day / Les Miserables」、「The Brain Dance / Animal as Leaders」を使いました。Cayin N6ii/E01の音量は51から60です。

高域もしっかりと出ていますが、バランスは中低域寄りです。特に低域の量感が多めですね。低域の主張が強いもののFourplayとBob Jamesは落ち着いた上品な鳴らし方で好感です。アコギやピアノの響き方も良くてちょっと驚きました。中域と低域が目立つのは確かなんですが、高域も埋もれるということはなくちゃんと聞こえるのも良いですね。
メタリカは非常に良く合ってました。解像力が高いというわけではないので、これくらいの時代の音源を鳴らすにはちょうどいいと感じました。中域と低域に量感があるので迫力が出るのはもちろんですが、スピード感の表現も良いです。個人的には必要以上に低域が出ないのがいいと感じました。
Animal as Leadersの”The Brain Dance”ではもう少し繊細さが欲しいところです。全体的に曲の雰囲気はよく表現できていて音場も広めにゆったりと聴かせてくれるのですが各楽器の分離であったり、細部の表現力はもうひとつといったところです。Les Miserablesの楽曲でも同じ感想でした。オーケストラの迫力や音場の広さは表現できてるのですが、各楽器の分離はもうひとつでした。

本体の形状やサイズが私の耳にもっとも合うShureやWestoneと似ているので装着感は良かったです。遮音性についても店内の音が入ってこなかったので十分という印象です。

Oriolus Finschi HiFi

Oriolusは以前から好みの音を出してくれるメーカーなので注目はしてるものの、なかなか購入には至らないメーカーです。もっとも印象が良かったのはポータブルDACアンプのBD10とポータブルアンプのBA10です。さて、本当は5万円弱のハイブリッドイヤホン(IEM)Forsteni MKIIを聴きたかったのですが店頭になかったので、ブラッシュアップされたというFinschi HiFiを聴いてきました。

Finschi HiFi 試聴結果

「Golden Faders / Fourplay」、「Bisso Baba / Bob James」、「Master of Puppets / Metallica」、「Prophecy / Their Dogs were Astronauts」を聴きました。Cayin N6ii/E01の音量は56から63です。基本的な音の傾向はこれまで同社の傾向と同じでした。やや高域寄りのバランスで乾いた高域というタイプですが、硬質というよりも少し柔らかめでアコースティックな鳴らし方が好きです。前代のFinschiは高域の滑らかさが足りないと感じましたが、Finschi HiFiでは改善されていました。低域は量感が少なめですが下までしっかりと出ていてキレがあります。ドラムのアタック音は全般的に気持ち良く鳴り方をします。中域の聴感が少し物足りなかったです。特に低いほうの中域が物足りなくて、中域から低域の間に谷を感じました。”Bisso Baba”と”Master of Puppets”では迫力不足と感じました。音場は過剰な広さではなく音源通りと感じました。

装着感は良好です。最高といった部類ではありませんが実用するのに問題のないレベルです。遮音性も良かったです。

MEZE AUDIO RAI SOLO

次はMEZEの新しいイヤホン(IEM)のRAI SOLOです。MEZE Audioは13万円弱のRAI PENTAをすでに発表していますが、RAI SOLOは3万円弱の製品です。

RAI SOLO 試聴結果

「Golden Faders / Fourplay」、「Bisso Baba / Bob James」、「Master of Puppets / Metallica」、「At The End Of The Day / Les Miserables」、「Rangers / A Fine Frenzy」を聴きました。音量は55から63です。
全体的なバランスはやや中低域寄りです。天井が狭く感じるほどではありませんが、高域の量感はいまひとつでした。高域の質ですが、”Master of Puppets”と”At The End Of The Day”ではナチュラルないい高域を聴かせてくれますが、その他では少し人工的な音になりました。中域と低域はウォームさとキレのバランスが良いタイプでどんな音源もそれなりに聴かせてくれます。解像力も高くてベースラインやドラムのアタック音が聞き分けやすいです。それとボーカルは必要以上に前に出てくるタイプです。
個人的にもっとも良いと感じたのは”At The End Of The Day”で雄大なオーケストラの演奏をしっかりと表現していました。音場も広くて会場の広さが伝わるのと楽器が多くてもしっかりと分離しているのが好印象です。

RAI SOLO

デザインは今回、試聴をした中ではもっともきれいでした。ただし、付属ケーブルの耳周りのカーブが私には合わず、装着感はいまひとつです。

SENNHEISER IE 400 PRO

IE 40 PROの印象が非常に良かったので、上位機のIE 400 PROも聴いてみました。IE 400 PROは2019年の7月に発売された製品でIE 500 PROと同時に発売されています。発売当初はIE 400 PROが46,000円前後、IE 500 PROが78,000円前後だったようですが、現在はIE 400 PROが35,000円前後、IE 500 PROが45,000円前後まで下がっています。

IE 400 PRO 試聴結果

IE 400 PRO

「Golden Faders / Fourplay」、「Bisso Baba / Bob James」、「Master of Puppets / Metallica」、「At The End Of The Day / Les Miserables」、「The Brain Dance / Animal as Leaders」、「Flesh and The Power It Holds / Deathを聴きました。音量は66から72です。

IE 40 PROに比べるとフラットに近いバランスになり、高域もよく目立ちます。低域はキレも出て私の好みに合います。解像力はN5005と比べると劣りますが、IE 40 PROよりも上がってます。特に中域と低域で楽器ごとの分離が良いと感じました。直前に聴いたRAI SOLOも中域と低域が良かったのですが、さらに上をいくレベルですね。高域は目立つだけでなく滑らかさも向上しています。(IE 40 PRO比)ただし、音源によっては人工的に聞こえる時もありました。音質傾向はドライでもウェットでもなくニュートラルと感じました。昔愛用していたShureのSE215をアップグレードするとこういう音になるのかなと想像しました。
音源に対しても素直なのも好印象でした。落ち着いて上品に聴かせることもできますし、スピード感や迫力の表現もうまいです。レ・ミゼラブルでは音場が広がり、オーケストラの鳴り方も良かったです。背景の静けさや黒さを表現する能力も高いのも好印象です。

装着感ですが、本体が小さいので最高とはいかないもののWestone 4Rに近い感覚でした。遮音性も優秀です。

まとめ

結論から書くとIE 400 PROがもっとも良かったです。あまりにも気に入りすぎてついつい長く聴いてしまったくらいです。ジャンルを問わない万能タイプ、音源に対して素直、レンジが広く奥行きのある表現、ナチュラルな音など、私の好みに合致します。DT 1770 PRON5005ほどではないもののN6ii/E01の良さも引き出せてると感じました。今も愛用しているPinnacle P1を聴いてからというもの、ダイナミックドライバー搭載で好みのイヤホンを長く探していますが、ようやく理想的な製品に出会えたかもしれないという手応えさえ感じました。
IE 400 PROにはひとつだけ難があってコネクタが専用となっています。汎用の2PinやMMCXではないため、リケーブルは選択肢が非常に少ないです。

その他の製品も印象は良かったです。細かいところで気になる点があったのとIE 400 PROが非常に気に入ったので購入には至らないと思いますが、RAI SOLOはもう一度聴きたいと思っています。

今回は以上です。

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