amahikasです。代理店様の好意によってOPUS #2を二週間ほど貸していただきました。
the bit社のOPUSシリーズは、初めてOPUS #1を聴いたときから好みの音だなと感じたので、私にしては珍しくOPUS #3を衝動買いに近い状態で購入しましたが、OPUS #3の前に発売されていたOPUS #2の音も気になります。
OPUS #2は残念ながら20万円近い価格なので、私が購入するにはハードルが高すぎるのですが、二週間ほど貸していただけることになったので、しっかりとレビューをしたいと思います。
OPUS #2の詳細については公式サイトを参考にしてください。
試聴環境
今回はメインで使っている密閉型ヘッドフォンのDT 1770 PROを使いました。3.5mmのイヤホン端子に直接接続しています。
OPUS #2の設定ですが、GAINはHIGHでイコライザーは無効にしてあります。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

音質
それでは音質の感想から書いていきましょう。
Bisso Baba / Bob James
高域が目立ちますね。とても繊細で滑らかで粒も細かいです。シンバル音はもちろんいいのですが、ピアノの高音も響き方がきれいです。
低域は沈み込みは十分ですが、量はOPUS #3や#1に比べると少なめに感じます。
中域はあまり主張をしません。底はしっかりと支えてますので量は十分ですが、多すぎると言うことがないです。
全体的なバランスはOPUSシリーズの中でもっともフラットに近いと感じます。
音の傾向はウォームでOPUSシリーズの音だなと一聴して感じました。
ただ、#1と#3に比べると高域の量が主張が強く、低域が少し控えめです。
解像力は#1や#3とあまり変わらないと思いますが、全体的にしゃっきりとした聴感になっているので音の分離はいいですね。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲はこれまでのOPUSシリーズだとスピード感がいまひとつ出なかったんですが、OPUS #2はスピード感の表現にも優れていますね。
音の密度が高い曲ですが、シンバルの高音が粗くなることはなく実に滑らかです。
ギターリフの歪みもうまく表現できていて聞き心地がいいです。(聞き心地が良いという類のジャンルではないのですが、、、)
全体的に迫力不足と感じることはないものの、ベースやバスドラの低音については#1や#3に比べると少し物足りないです。
特に#1のようにアタック音の後の絶妙な響き方はなくてあっさりと音が消えてしまいます。
Rio Rush / Fourplay
この曲も高域がいいですね。最近はシンバル音に対してかなり敏感なんですが、これまで聴いた中ではもっとも好きかもしれません。
単純に主張が強いと言うことではなくて、自然で粒が細かくて滑らかです。
低音域ですが、この曲の特徴でもあるベースの音に包まれる感覚は少し薄いですね。
ただ、不満に思うかというとそうでもなく、これだけの高域が出るなら十分な低音かなと思うくらいです。
量感はありません、キレは非常にいいです。
Rangers / A Fine Frenzy
これまでと同じように高音のシンバルとアコギの音がいいです。
ボーカルは少し刺さりますが、この程度なら許容範囲ですね。
低音ですが、この曲の特徴であるうねるようなベース音はいまひとつ表現できていません。
Crush / Kelly Sweet
ベース音に包まれる感覚は相変わらず薄いのですが、この曲はとてもうまく表現できています。
特にボーカルとアコギがいいですね。アコギは自然で繊細且つ滑らかです。ひとつひとつの音も良くわかります。
ベースはキレが気持ちいいです。演奏者の指使いもよくわかります。
At The End Of The Day / Les Miserables
この曲ではオーケストラの低い弦楽器(チェロやコントラバス)の音がよく沈み込んでいます。膨らむような低音ではなく直線的に沈み込む低音で1770との相性は非常にいいです。
音場についてもひろいアリーナで演奏されているのが伝わりますので、音源に合わせて音場が狭くなったり広くなったりするタイプかなと思います。
Master of Puppets / Metallica
この曲との相性は悪いかなと想像していたのですが、意外とすんなりと聴くことができました。Deathの”Flesh and The Power It Holds”と同様にこの手の音楽(メタル系)にも合いますね。
特にスピード感の表現がうまいと感じました。
次ページに続きます。
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