ORB Clear force Ultimate
ORBのClear forceはを初めて聴いたのは2016年の2月で、メインで使っているカスタムIEMのVision Ears VE5用のケーブルを探しているときでした。
この時はfitearの222で試聴をしたんですが、印象はあまり良くなかったです。
その後、何度か試聴を繰り返しているうちにヘッドホンのDT 1990 PROとDT 1770 PROに合うと感じたので、1990と1770用に一本購入しました。現在は1770用のケーブルとして活躍しています。
さらにメインで使っているイヤホンのPinnacle P1にもよく合うので、MMCX 2.5mmのケーブルをPinnacle P1と一緒にTwitterの友人から譲っていただきました。
そんなわけでClear forceは最初の印象こそ良くなかったものの、なんだかんだで2本所有しているお気に入りの製品となっています。
今回はClear forceをさらに進化させたClear force Ultimateを発売するとのことで、聴いてきました。
価格が50,000円と言われたらあまり興味が湧かなかったんですが、26,800円と私がケーブルに払うことの出来るギリギリの価格だったので助かりました。
なお、詳細については公式サイトを参考にしてくださいませ。
写真の通り、ケーブルはより線になっています。
現在使っているClear forceも取り回しは悪くないんですが、ケーブルはさらに柔らかくなって反発力が少なくなっています。
絡みづらいように出来ているので、取り回しはさらに良くなるでしょう。
新旧の2.5mmプラグです。
見た目が良くなっているのと、質感も良かったです。
こちらは新旧のMMCXコネクターです。
こちらも見た目と質感が良くなっていました。
音と剛性も良くなってると良いなと感じます。
試聴環境は前述の通り、Pinnacle P1につけて聴きました。
プラグ側はOPUS #3の2.5mm端子に接続しています。ケーブルが違うだけで、普段Pinnacle P1を聴いているのとまったく同じ環境です。
なお、Pinnacle P1をつけた写真を撮り忘れるという痛恨のミスをやってのけたのは内緒です(笑)
Bisso Baba / Bob James
高域がさらに上まで出るようになってます。頭の上の天井が広がったように感じます。
いつも気になるシンバル音の音が少し滑らかになって粗さがなくなってますね。
これは個人的にこだわりの強いポイントなので、印象が良いです。
Rio Rush / Fourplay
この曲では音場が広がってると感じました。
特に奥行きが広く感じます。
左右にも広がっていて、全体的な音の空間がふわっと広がる感じがありますね。
Master of Puppets / Metallica
この曲では高域がより細かくなったと感じました。このおかげで”Bisso Baba”では滑らかに感じたのでしょう。
全体的な音が細かくて柔らかくなる傾向にあると感じました。
Last Train Home / Pat Metheny Group
冒頭のハイハットを確認しましたが、Clear forceよりもClear force Ultimateのほうが良くなってるのを感じました。
この曲でも音場が広くなってるのがわかりました。
Clear force Ultimateのまとめ
とても気に入りました。
Clear forceの音を継承しつつも高域がより出るようになって、音場が広がる傾向にあります。
また、ひとつひとつの音が細かくなって滑らかに聞こえました。
Clear forceは付帯音があまりないのですが、Clear force Ultimateは付帯音が少し入ってきます。また全体的に柔らかい聴感になったので、よりアナログ的な鳴り方をするようになったと感じました。
すなわち、Clear forceのクリアな部分が好きだった方にはもしかすると合わないかもしれません。
私はどちらの音の傾向も好きなので、2本とも使い分けても面白いなと感じました。
ケーブルの取り回しが良くなって、Y字分岐を含む各パーツが良くなっているのも好感です。
時期は未定ですが、Clear force Ultimateは買うと思います。
なお、ORBの方に聞いたところ、Clear force Ultimateは今のところ、イヤホン用ケーブル(MMCXコネクタ)のみの発売ですが、今後、他のコネクタやヘッドホン用ケーブルも発売をしていく予定とのことです。
ちなみに今回のヘッドホン祭でもっとも印象が良かった製品です。
まとめ
本記事ではイヤホンとイヤホン用ケーブルの試聴結果を書きました。
その他の製品についても順次アップしていきます。
以下の記事も合わせて参考にしてくださいませ。
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