秋のヘッドホン祭2017レポート その3 ヘッドホン編 FOCAL CLEAR、SIMGOT ET1000

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amahikasです。
引き続き、ヘッドホン2製品の感想を書いていきます。

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試聴環境

今回の試聴環境ですが、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)にはOPUS #3を使用しました。
どのヘッドホンもOPUS #3で試聴しています。
OPUS #3の設定はHIGH GAINでイコライザーやエフェクト類はすべて無効にしてあります。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
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FOCAL CLEAR

CLEARはFOCAL社がELEARとUTOPIAに続いて発表をした開放型ヘッドホンです。
価格は1500ドルですので、1000ドルのELEARとUTOPIAの中間に位置する製品のようです。

本体の写真を撮ってきましたので、まずはご覧くださいませ。

CLEAR本体

デザインはELEARとほとんど一緒で、カラーがシルバーになっています。
最初に写真で見たときは派手だなと感じたのですが、見慣れると高級感が映えていいという気がしてきました。(笑)
実物もなかなか良かったです。元々、質感も良いですしね。

プラグ接続部

ヒンジ部

イヤーパッドとドライバー

イヤーパッド

ヘッドバンド

ケーブルとプラグ

ケーブルはやや奇抜なデザインとなっています。
また、CLEARと違ってXLR 4Pinのケーブルも付属されます。

早速、音の感想を書いていきます。

Rio Rush / Fourplay

ELEARと比べると全体的にかっちりとした音になってますね。
中域と低域は変わらず素晴らしいのですが、高域はやや人工的に感じました。

Bisso Baba / Bob James

低域はもう一段深いところまで出るようになっていて、少しうなるような独特の鳴り方をします。
この曲もELEARに比べるとカッチリとした音と感じました。付帯音はほとんどなくてクリアな傾向の音になっています。

Master of Puppets / Metallica

この曲は全体的に迫力が不足していました。ELEARではまったく問題がなかったのですが、中域の量感が少ないのでしょう。

At The End Of The Day / Les Misérables

逆にこの曲はとても良かったです。
音の分離と細かさが心地良く、迫力もよく出ています。スピード感もあって音の立ち上がりも良いですね。
高域は私が人工的と感じるギリギリくらいのところで抑えられてると感じました。曲によって印象は変わりますね。

CLEARのまとめ

結論から言うと、ELEARのほうが私の好みに合ってると感じました。
ELEARの付帯音が少しあって柔らかくアナログ的な鳴り方が好きだったので、CLEARはちょっと私の好みとは違う方向になっていると感じます。

音量は126から138で聴きました。大型ヘッドホンの割に鳴らしやすいのはELEARと同じですね。
色はCLEARが好きです。外で使うことはほとんどないのでこれくらい派手でも良いと感じました。また、インテリアとしても映えると感じます。
イメージとしては高価なFOCALのスピーカーの上にぽんと置いてあるとお洒落だなと(笑)

CLEARですが、国内では25万円という発表がありました。海外では1500ドルということを考えると内外格差がありすぎと思います。
FOCAL社、代理店どちらの思惑でこういう価格がついたのかわかりませんが、今年から代理店を変えても価格感は同じという非常に残念な結果となりました。

ELEARはとても気に入っているので海外と同じように599ドルのセールなどがあれば欲しいなと思いますが、現在の国内価格では買えないですね。

良いものなのに残念ですが、値付けや売り方を見てると不信感のほうが強いのが正直なところです。

SIMGOT ET1000

次はイヤホンのEN700シリーズが好調なSIMGOT社のヘッドホンです。
私も何度かEN700シリーズを試聴しましたが、おおむね印象は良くて価格以上の音を出すメーカーという印象があります。

ET1000本体

イヤーパッド

ET1000で三曲ほど聴きましたが、EN700シリーズのような良さを感じることは出来ませんでした。
全体的に音に深みがなく軽い音に聞こえました。
高域と中域の主張が強すぎるのも好みに合いませんでした。
“Rio Rush”でのシンバル音は粗いというレベルを超えて潰れて聞こえました。

おそらく私が使っている音源と製品との相性も良くないのだろうなと感じました。

装着感は特に問題ありませんでしたが、質感がチープだったのが残念です。
EN700シリーズはデザインがとても好みで質感は価格なりという印象だったのですが、ET1000は音以外の点もいまひとつです。
この状態のまま発売されるのかどうかわかりませんが、私には合わないと感じました。

まとめ

本記事ではヘッドホン二つの試聴結果を書きました。
その他の製品については順次アップしていきます。

以下の記事も合わせて参考にしてください。

秋のヘッドホン祭2017レポート その2 DAP編 Cayin N5ii、The BIT OPUS #1S
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