気ままに試聴 イヤホンHIFIMAN RE2000

イヤホン
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装着感

装着感については一週間ほど外で使いながら、いろんなイヤーピースを交換して試しました。試聴を始めてから装着感にはかなり苦労しましたね。(笑)

まず最初に普段使っているOrtfonから試しましたが、高域が粗くなってしまってダメでした。
次にSpinfitを試しました、高域の粗さは多少改善されたものの、Pinnacle P1と比べてもダメでした。
標準のダブルフランジを試しましたが、これも同じ結果でした。

最終的にもっとも良かったのが標準のトリプルフランジです。
そもそも私の耳は難しい形をしているので、なかなか装着感が合うユニバーサルタイプのイヤホンが少ないのですが、RE2000は私にとってかなり難物でした。(笑)

まず、イヤホン本体を耳に入れると本体が耳に当たってしまって痛いということがありました。角度を調節して改善されたりはするんですが、基本的には痛いです。
次に標準のイヤーピースでトリプルフランジ以外だと、イヤーピースが深く入らないので、装着感が不安定な上に、高域も粗くなってしまいました。
結果的にこれらの不都合を解消してくれたのが標準でついてくるトリプルフランジのイヤーピースでした。

おそらくステムを長くするのと、本体の形状を変えればこれらの不都合は解消されるのかなと思います。
ただし、音質に影響をしては仕方がないので、ステムの長さと本体の形状じゃないとこの音が出ないということなら、標準のトリプルフランジくらいに長いイヤーピースを使うのがベストと感じました。

なお、これはあくまでも私の耳での話しなので、トリプルフランジほど長くなくても装着感はいいし、音も問題ないという方もいると思います。
そういう方は本当に羨ましいです。(笑)

デザインと質感

本体

ややいかつい形状をしていますが、シンプルでいいと思います。RE800よりも大きいのですが、これくらいのサイズのほうが私の耳には合います。

本体

ステムの径は写真の通り太いタイプです。私がメインで使っているSpinfitやOrtfonのイヤーチップは問題なくはまりました。
最近はこのサイズのイヤホンが多くて助かります。

2Pinコネクタ

2Pinコネクタの差し込み口です。このように埋め込み型になっています。

ケーブルとコネクタ

このように差し込みます。
むき出しのタイプよりもしっかりと固定されますね

本体とケーブル

本体とケーブルです。しっかりとケーブルが差し込まれているのがわかるかと思います

遮音性と音漏れ

遮音性はあまり良くありません。
私が普段使っているVision EarsのVE5やPinnacle P1に比べるとかなり外の音が入ってきます。
電車の中でのアナウンスや歩行時のサイレンが聞こえないと危ないこともありますので、ある程度の音は入ってきてもいいと思っていますが、RE2000は私でもちょっと許容できないくらい音が入ってきます。
イヤーピースを標準のトリプルフランジに変えることで改善はされましたが、それでも遮音性は悪いほうだと思います。

音漏れの評価も同様です。イヤーピースを標準のトリプルフランジにすれば混雑をした電車の中でも使えないことはありませんが、標準のトリプルフランジ以外だと結構漏れます。
妻に確認をしてもらいましたが、私が普段使っているortofonやSpinfitだと電車の中では使えないくらい漏れました。
標準のトリプルフランジで音量を落とせばなんとか使えるかなという程度ですね。

まとめ

全体的なレンジ(高域も低域も広い)の広さ、解像力、バランスのとれた聴感(モニタとしてもリスニングとしても優秀)とどれをとっても優秀と感じました。
現在、購入候補にしているダイナミック型イヤホンのXelentoやLYRA IIと比べても遜色はないです。
以前に試聴をしたDITAのDreamよりも個人的には好印象でした。

ただし、デメリットもあります。
装着感を安定させるにはイヤーピース選びがシビアです。本体の形状も特殊なので合わないという人もいるでしょう。
遮音性と音漏れは正直、外で使うのは難しいと思うレベルでした。

音についてはこれまで書いてきたようにRE800の弱点が改善されているので、とても気に入りました。
特にCayin i5 DAPで鳴らしてもさほど高域が粗くなることがなく、クリアで豊かな中域と低域を聴かせてくれるのは好印象です。

音量はOPUS #3のハイゲインで110から120、Cayin i5 DAPのローゲインで60前後でした。
電車の中ではもっと音量を絞りましたが、肝心の低域がほとんど出なくなってしまったのが残念でした。高域はよく聞こえるんですけどね。

音質についてはこれまで書いてきたように高域に多少のくせはあるものの高いレベルの音を聴かせてくれました。
高域でもっとも気になったシンバル音ですが、音の密度が少なくて柔らかくシンバルを叩く場合は、これまでイヤホンで聴いたことのない音を出してくれます。
私の音楽ライブラリーの中でもジャズ/フュージョンのFourplayやリチャード・ボナ、カントリーのアリソン・クラウスは気持ち良く聴くことができました。
もちろん、同じアーティストでも合う、合わないはありますけどね。

Fourplayだと”A Silver Lining”という曲が非常によく合いました。

この”A Silver Lining”という曲についてはRE2000で聴くと、私が使っている他の製品よりも気持ちがいい感じました。

RE2000についてもうひとつ書いておきたいのはリケーブルです。
前述した通り、価格が安いRE800と違ってリケーブル可能となっているので、市販されているケーブルが合うようにして欲しいですね。
現状のコネクタだとリケーブルが出来ると言っても市販されているケーブルだと選択肢が限られるのであまり意味はないかなと思います。

2017/09/18 追記

前述の通り、以下の写真の2Pinコネクタはちゃんと刺さりましたので訂正します。

オヤイデの2Pinコネクタなのでリケーブルの選択肢もそれなりにあるのではないかと思います。
それとリケーブル後の音を聴いてみましたが、高域のクセがすっかりとれていました。
うまくRE2000に刺さるかどうか確認は必要ですが、ケーブルを変えることでかなり良くなりますね。

今回は以上です。
音はとてもいいのですが、使い勝手や装着感の点で難があると感じました。
これだけの音を出すのにもったいないなぁと言うのが正直な感想です。

以下の記事も併せて参考にしてくださいませ。

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今回は以上です。

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