小型DAP兼ワイヤレスヘッドホンアンプ Shanling Q1のレビュー

ヘッドフォンアンプ/DAC

amahikasです。
以前からDAP(デジタルオーディオプレーヤー)のレビューを書いているShanling社ですが、Q1という小型DAPをお借りする機会があったので、レビューを書きたいと思います。このサイズと価格帯のDAPはあまり聴かないのですが、Q1はワイヤレスヘッドホンDAC兼アンプとしても使えるとのことなので興味が湧きました。

なお、本来は外で使いたかったのですがCOVID-19の影響で外出する機会が限られてしまいました。とにかく人がたくさん集まる場所がNGなので、Bluetoothの接続性については東京を中心とした都市圏の普段の混雑では試すことはできませんでした。ご了承いただければと思います。

Shanling Q1

Q1は2018年に発売されたM0という小型DAPの後継機です。2020年4月中旬に日本での発売が予定されています。重量は約136gで、2.7インチのタッチスクリーン、DACはESS社のSabre ES9218Pを採用しています。出力は3.5mmのシングルエンドのみで、USB Type Cポートをひとつ備えています。microSDカードスロットもひとつあって最大で2TBまで対応しています。無線機能はBluetooth 4.2でLDAC、AAC、SBC、aptXといったコーデックに対応しています。音源はAPE、FLAC、ALAC、WMA、AAC、OGG、MP3、OPUS、WAV、AIFF、DSF、DIFFに対応し、最大384kHz/32bitのPCM、DSD64およびDSD128に対応します。USB DACとしても使用できるのですが、USB DACモードだと最大192khz/24bitとなります。
小柄で軽量なボディーながらも仕様としては十分です。機能的にもDAP(デジタルオーディオプレーヤー)、ワイヤレスヘッドホンDAC/AMP、USB DACと三役をこなします。OSは独自のShanling MTouch OSを搭載しているため、Androidアプリなどはインストール出来ません。本体カラーは「ForestGreen」「FireRed」「CreamyWhite」「TurquoiseBLue」の4つから選ぶことができます。私がお借りしたのは「ForestGreen」で落ち着いた色合いとなっています。

最近はワイヤレスイヤホンが大人気ですが、個人的には音質面で有利な有線を使っています。ただ、DAPが二台とも故障したときのために、earstudio ES100というワイヤレスヘッドホンDAC/AMPを以前購入しました。手軽に携帯ができるのでiPhone用と組み合わせてたまに使っています。ワイヤレスイヤホンよりも魅力を感じるのは既存のヘッドホンやイヤホンを活用できる点です。今後もワイヤレスイヤホンを買うよりもワイヤレスヘッドホンDAC/AMPのほうが私には合うと思っています。そんなわけでQ1にも興味を持ちました。ノートパソコンのUSB DACとしても使えますし、DAPとしても使えるのも魅力です。

なお、Q1は4月17日(金)の発売を予定しており、約16,000円で販売されるとのことです。
詳細は公式サイトを参考にしてくださいませ。

Q1
株式会社MUSIN
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試聴環境

多機能な製品だけあっていろんな環境で試しました。

  • iPhone XS Max → Q1 → イヤホンやヘッドホン
  • Cayin N6ii → Q1 → イヤホンやヘッドホン
  • iBasso DX220 → Q1 → イヤホンやヘッドホン
  • MacBook Pro → Q1 → イヤホンやヘッドホン

iPhone、N6ii、DX220とはワイヤレスヘッドホンDAC/AMPとして使いました。MacBook ProとはUSB DACとして使っています。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)としても使いましたが、自分がQ1を買うとしたらワイヤレスヘッドホンDAC/AMPとして使うので、主としてワイヤレスヘッドホンDAC/AMPとして使いました。

試聴に使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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外観とデザイン

写真で見ていきましょう。

左がQ1、右がES100

まずはQ1とES100本体です。サイズはQ1のほうがかなり大きくなってます。デザインや質感はQ1のほうがいいですね。

右がN6ii、左がQ1

N6iiとは純正ケースをつけて比べてみました。Q1の丸みを帯びていてポップなデザインは可愛らしくて良いですね。製品コンセプトともよく合ってます。

本体下部

本体下部です。USB Type-Cポートと3.5mm端子、microSDカードスロットが配置されています。純正ケースをつけるとmicroSDカードスロットは隠れてしまいます。また切りかけがなく、反発力も強いのでしっかりとカードを差し込まないと本体から飛び出したりします。

本体右側面

本体右側面には音量ホイールが配置されています。音量ホイールは電源ボタンも兼ねています。程良いきつさなのでポケットに入れていても誤操作はしませんが、ケースをつけた状態だと回しづらくなります。

本体左側面

本体左側面には曲戻し、再生/一時停止、曲送りボタンが配置されています。デザインも良いですし操作性は快適です。細かい点でいうと電源ボタンを押すときに誤って左側面のボタンも同時に押してしまうことが多かったです。注意をすれば誤って操作することもないですし、本体が小さいので仕方のないところかなと思います。

箱と付属品

箱と付属品です。本体と同じく箱がコンパクトなのは好印象です。マニュアルと保証書の他にUSBケーブル(Type-C− A端子)が付属します。 

純正ケース

純正ケースを装着しました。この写真は本体裏面です。丸みを帯びてるのがわかるかと思います。シリコン製なので傷や衝撃には強そうです。しかし、サイズがさらにひとまわり大きくなるので、ケース無しで使ってもいいかなと思いました。

全体的に質感が良く、手触りが良いです。ポップな見た目ではありますが、安っぽさはありません。

次ページからQ1のメニューや設定項目を紹介します。

コメント

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