骨伝導イヤホン AfterShokz Aeropex のレビュー

イヤホン

amahikasです。
引き続き、AfterShokzの骨伝導イヤホン(ヘッドホン)を紹介します。前回は水泳に最適なXtrainerzを紹介しました。今回はより一般的な用途で使用するAeropexを紹介します。
なお、AfterShokz Aeropexはメーカーから無償で提供していただきました。私のポリシーとして無償提供品であっても正直にレビューをする条件を快く承諾してくださいました。感謝申し上げます。
ということでいつも通り、忖度をせずに正直に感じたことを書いていきます。

AfterShokz Aeropex

Aeropexは最近発売された骨伝導ヘッドホンです。耳を塞がないというのが特徴で、主にジョギングや散歩での利用を想定しています。耳を塞がないので周囲の音が聞き取りやすいようです。その分、遮音性と音漏れがどうなのかなと思っています。Bluetooth 5.0を採用しワイヤレス接続に対応しています。防水性能はIP67なので水中に長く入れなければ問題はないと思いますが、水泳用に使うなら先に紹介をしたXtrainerzを使用するといいと思います。

価格は約18,000円です。
詳細については公式サイトを参考にしてくださいませ。

OpenRun スポーツワイヤレス骨伝導イヤホン – Shokz (ショックス) 日本
最先端の骨伝導技術により、OpenRun スタンダードモデル 骨伝導イヤホンは従来モデルより優れた中高音を実現しながら、振動をより小さく抑えることに成功しました。耳を塞がないため環境音を聞き取りながら音楽を楽しむことができます。

試聴環境

AeropexはiPhone XS Maxとペアリングして聞きました。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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音の感想

Xtrainerzに比べると音質は改善されています。低域も出るようになっていますが、高域と中域のほうが目立つのはXtrainerzと同じです。
全体的な音質は私が所有しているもっとも安価な有線イヤホン(IEM)のPinnacle P1と比べると物足りないところがありますが、用途を考えるとなかなか健闘していると思います。骨伝導の特徴だと思いますが、開放的な音が得意で、高域から中域が目立ちます。低域ががっつりと出るわけではないのでジャンルは選びます。例えば私の試聴曲だとメタル系やトランス系の音楽にはいまひとつ合いません。ロック、ポップス系は低音が出なくても曲の雰囲気は伝わるのでQueenは問題ありませんでした。フレディーのボーカルが強調される感じです。女性ボーカルものも合います。Jazz Fusion系はすべての楽器を堪能するような聴き方には合いませんが、気軽に曲を楽しむ分には問題ありませんでした。そういう意味では、細部を集中して聴き込んで音楽に没頭するというよりもBGM的にライトに楽しむのに適している製品と感じました。

外観と質感

写真で見ていきましょう。

箱と本体、付属品

箱と本体、付属品

箱には本体と専用USBケーブルが2本、ポーチ、耳栓、マニュアルが同梱されています。
USBケーブルは端子がAで本体側は専用端子になっています。専用ケーブルなので2本あるのはありがたいですね。
耳栓はウレタン製です。水泳に使うようなタイプではなく一般的な耳栓です。ポーチはXtrainerzと同じでラバー製の素材を使っていて防水性を意識しています。

本体

本体

Xtrainerzと同じく本体はラバー性の素材で触った感触も良いです。色はブルーとグレイも選ぶことが出来ます。ちょっとわかりづらくて申し訳ないのですが、左側の耳に当てる部分にマルチボタンがあります。

本体と専用端子接続部

本体と専用端子接続部

専用端子接続部はマグネット式なので本体に接続しやすくなっています。ここもちょっとわかりづらくて申し訳ないのですが、接続部の左に音量ボタンがあります。

使い勝手

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遮音性と音漏れ

Xtrainerzと比べると遮音性と音漏れがかなり改善されています。仕組みはよくわからないのですが、外部の音もかなりシャットアウトされています。また、音漏れ性能もかなり向上していて肩が完全に触れるくらい接近しないと音が漏れているのを確認できませんでした。電車の中でも使ってみましたが、なかなか快適です。ただし、電車の中では音楽に没頭したいタイプなので有線イヤホンのほうが私には合います。

操作方法

三つのボタンを使って操作をします。左側の耳に当てる部分がボタンがマルチボタンになっています。一回押すことで一時停止と再生ができます。ダブルクリックで曲送り、トリプルクリックで曲戻りです。スマートフォンとペアリングしていることが多いと思いますが、マルチボタンを押すことでかかってきた電話に応答することが出来ます。
音量を上げるボタンは二秒押すことで電源ON、3秒押すと電源OFFです。
その他にも音量を上げるボタンと音量を下げるボタンを長押しすることでイコライザーの変更なども出来るようです。

詳細は以下のマニュアルを参考にしてください。

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0857/5574/files/Aeropex_User_Guide.pdf?5157

装着感

Xtrainerzと同様、装着感は非常に良いです。本体は軽いので長時間の装着でも苦になりません。ただ、耳に当てる部分が微妙に震えます。低音が強めの音源だと明らかにわかるレベルなので違和感がある方もいると思います。私は最初の10分ほどで慣れましたが、出来るのであれば店頭などで試聴をすることをお薦めします。

まとめ

公式サイトにも記載されているようにXtrainerzと比べると音質と遮音性、音漏れの点でだいぶ改善されています。Xtrainerzはメインは水泳用でジョギング中にも使える製品と感じましたが、Aeropexはジョギングの他、一般的な使い方が出来る製品です。そもそもXtrainerzは水泳がメイン、Aeropexはジョギングがメインというように設計されている製品なので音質の面だけで比較をするのはフェアではないです。得意分野が異なるという印象です。
前述の通り、私が使用しているもっとも安価なPinnacle P1と比較すると音質の面で物足りないと感じます。特にAeropexは音質的にもう少し期待していました。骨伝導という技術を使っているので難しい点もあると思いますが、骨伝導は骨伝導で「耳を塞がない」「難聴のリスクを減らす可能性がある」という利点もあるので今後に期待したいと思います。

今回は以上です。

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