USB ヘッドホンDAC AMP iFi Audio micro iDSDとnano iDSDの聞き比べ

amahikasです。
今回は聞き比べです。
2016年にiPhone用にnano iDSDを購入しましたが、前々からmicro iDSDとどの程度の差があるのか気になってました。
いつもお世話になっているTwitterのBeepさんにmicro iDSDを貸していただいたので聞き比べをしたいと思います。

micro iDSDとnano iDSDについては発売から日が経ってますし、後継機のBlack Labelも発売されています。
今さら私が製品の説明をする必要はないだろうと思いますので、早速聞き比べ結果を書いていきたいと思います。
製品の詳細に興味がある方は公式サイトを参考にしてくださいませ。

イギリスiFIオーディオの日本向けブランドサイト。ハイクオリティーでコンパクトなUSB入力専用DAコンバーター、USBパワーサプライ、A級ヘッドフォンアンプ、USB to SPDIF DDコンバーター、フォノ・イコライザー、オーディオ専用デュアルヘッドUSBケーブルなどの製品があります。
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聞き比べ環境

nanoとmicro iDSD

MacBook ProのAudirvana Plus 3を使用しました。
ヘッドホンはDT 1990 PROです。
「MacBook Pro→micro iDSDかnano iDSD→DT 1990 PRO」という構成です。
Audirvanaの設定ですが、アップサンプリングはしないようにしました。
micro iDSDとMacBook Proは標準のUSBケーブルで接続しています。
micro iDSDの設定は標準にしていてXBassや3Dは無効にしてあります。Power Modeはノーマルで、Filterもスタンダードです。
nano iDSDはWireworldのUltraviolet7でMacBook Proと接続しています。Digital Filterはスタンダードです。
DT 1990 PROは標準ケーブルを使用しています。

聞き比べに使う音源はいつもと同じ曲です。
主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)で、聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

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聞き比べの結果

それでは聞き比べをしていきましょう。

Bisso Baba / Bob James

まずはmicro iDSDからです。
全体的なバランスはフラットでクリア過ぎず、適度な付帯音があるのが好感です。
ピアノやアコースティックギターの音色がきれいです。魅力的な鳴り方をしています。
ベース音は想像していたよりも適度な丸みを帯びています。もう少しキレと解像力優先の音が出るのかなと思っていたんですが、リスニングにも適した音になっています。
シンバル音は人工的かなと感じる一歩手前で抑えられており、質量ともに好みです。
解像力も高いですね。アコースティックギターの弦をスライドする音もよく聞こえてます。

続いてnano iDSDです。
基本的な音の傾向は変わりありませんが、解像力が一段落ちます。
また、縦のレンジが狭くなると感じました。
micro iDSDのほうが高域は天井が高くて伸びもあります。低域の沈み込みもmicro iDSDのほうが深いです。重低音がしっかりと出ているように感じます。

Rio Rush / Fourplay

nano iDSDから聴きます。
やはり解像力がいまひとつかなと感じます。
それと中域に音が集まっていて縦の広がりがあまり感じられません。

micro iDSDは音の粒がよくたっていますね。ピアノとギターの音がわかりやすいんですが、単純に鳴っているだけでなく、とても魅力的に聞こえます。
音の強弱の表現もうまいので、メリハリがあります。
nano iDSDだと奥行きが少し狭く感じますが、micro iDSDだとより広い空間になります。

At The End Of The Day / Les Miserables

micro iDSDから聴きましたが、難点がない鳴り方ですね。
1990で鳴らしてる割には尖った音を出しませんし、高域も低域もよく出ています。
解像力が高いので各楽器を細かく聞き分けることができます。
特にいいなと思ったのは低い弦楽器の音ですね。深みのある良い音をが出ています。

この曲に関してはnano iDSDもよく頑張っているという印象です。
ただ、縦のレンジの狭さは気になります。高域の伸びと低域の沈み込みは聴感上もはっきりとわかるくらいの差がありますね。
nano iDSDでも女性ボーカルの息づかいがちゃんと聞こえるくらいなので、良い音であることに変わりはないのですが、micro iDSDはさらに上をいくという印象です。

Master of Puppets / Metallica

nano iDSDから聴きました。
応答速度が速いですね。これくらい音の密度が上がっても問題なく聴かせてくれます。
基本的にクリアで上品な傾向にあるnano iDSDですが、この手の音楽の迫力もちゃんと表現できてるのは好感です。

micro iDSDで聴くと結構音は変わりますね。
まず、解像力が上がってひとつひとつの音を聞き分けやすくなります。
特に高域の伸びがよくなって天井が高くなったという印象を受けます。シンバル音なんかは聴きとりやすくなりますし、余韻もきれいに残ります。
中域と低域は音場が広がります。余裕を持って1990が鳴っているのがわかります。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲もメタリカと同じような結果になりました。
ただし、録音状態がいい分、この曲のほうが違いはわかりやすいです。

micro iDSDのほうがよく整理された音で私は好きなんですが、メタルの迫力や勢いはnano iDSDのほうが伝わると感じました。
メタル系の音楽については違いが大きく好みによって評価も分かれるかなと思います。

Crush / Kelly Sweet

この曲はmicro iDSDのほうが良いですね。
これまでの結果と同じく解像力、縦のレンジの広さ、音場の広さでnano iDSDより勝ります。
立体感と深みもmicro iDSDのほうが上で、アコースティックギターの音色がきれいでした。

Last Train Home / Pat Metheny Group

音場の広さを確認するために聴きました。
あまり変わらないという結果になりました。おそらくnanoのほうがわずかながら中域に厚みがあるため、ギターの音が目立つからではないかと思います。
この曲はずっとハイハットを16で刻むんですが、この音のきれいさと正確さはmicroのほうが勝っていました。nanoではややつぶれたような音になります。nanoを単体で聴けば気にならない程度ですが、聞き比べるとってことですね。

Days of Wonder (Original Mix) / M6

トランス系の音楽も聴いてみます。
この曲でも違いは大きいですね。
micro iDSDのほうがひとつひとつの音がきれいかつ正確に出るという印象です。
やはり解像力に違いがあって細かく滑らかです。

縦のレンジを広く使う曲なのでmicro iDSDのほうが快適に聴くことができます。
また、音場も広く感じますね。

Sharp Dressed Man / ZZ Top

ロック系の曲を聴いてみました。
この曲は判断が難しいです。メタル系の音楽と一緒で、nanoのほうがロックらしく表現しています。microも悪くはないんですが、少し整理されすぎかなと思います。
この曲ならノリノリで聴きたいので私はnanoのほうが好みでした。

A Kind of Magic / Queen

普通のポップスも聴いてみます。
この曲はmicro iDSDのほうが好みでした。違いはこれまでの曲と同様ですね。
ただし、nanoのほうがボーカルが前に出てきました。ボーカルを中心に聴きたい人にはnanoが合ってるかもしれません。

使い勝手について

まず、音量ですがmicro iDSDのほうがパワーがあります。
今回の聞き比べでもnanoは70%前後、microは30%前後の音量で聴きました。

入出力端子も種類と数が違います。
まず入力用のUSB端子ですが、nanoはType BがひとつでmicroはType Aが二つです。
microのType Aはひとつが電源供給と音声データ入力兼用で、もうひとつはiPhoneなどのスマートホンに対して電源供給ができるようになっています。
micro iDSDはモバイルバッテリーのような使い方もできるというわけですね。

最初は電源供給と音声データ入力の端子を分けられると思っていたんですが、これは私の勘違いでした。
Twitterのフォロワーさんに指摘をして頂きました。ありがとうございます。

microには入力用の3.5mmアナログ端子がありますが、nanoにはありません。
音声の出力端子ですが、nanoは3.5mmヘッドホンジャック、RCA出力端子、SPDIF出力端子の三つです。microは6.3mmヘッドホンジャック、RCA出力端子、SPDIF出力端子(入力端子としても使用可能)の三つです。
数は同じですが、3.5mmと6.3mmという違いがあり、SPDIF出力端子もmicroは入力に使うことができます。

当たり前ですが、nanoは携帯性を高めて、microは据え置き用途を意識してると感じます。
ちなみにnano BLだとUSB端子はType Aに、ライン出力は3.5mmに変更されていてiEMatch出力が追加された代わりにSPDIF出力がなくなっています。
micro BLはmicroと同じ端子構成になっています。
USB端子が統一されたのはいいですね。個人的には今後はType-Cに統一して欲しいところですが。

終わりに

音のほうは結構な違いがあることがわかりました。
私がよく聴く音楽でいうと、microのほうが好みでした。
nanoの後継機のnano BLはまだ聴いていませんが、micro BLとnano BLも同じような違いがあるのかなと思っています。
nanoとmicroの関係性ですが、音の傾向はよく似ています。microのほうが出力が高く、全体的に質の高い音に仕上がっていると感じました。
しかし、価格とサイズを考えるとnano iDSDは健闘してますね。
nano iDSDが約2.5万、nano iDSD BLが約3万ということを考えると入門用には良い製品だなと改めて感じました。機能を減らした約1.7万のnano iDSD LEという製品もあります。

2017年に据え置き用途としてGrace Designのm9XXというDAC/AMPを購入して気に入って使っていますが、nano BLとmicro BLも気になっています。
nanoはiPhone用に購入したもののDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を使うようになってから出番がめっきり減っています。たまに外出先でiPhoneを音楽鑑賞用に使うとしてもよりコンパクトなHERUS+があるので、今後も出番はほとんどないかなと思っています。

今年は特に据え置き用のDAC/AMPの買い換えは考えていませんが、nano iDSDをどうするかは決めたいと思っています。
nanoを買取に出して終わりにするか、micro iDSD BLに置き換えるか、昔よりも安くなっているmicro iDSDを買い足すというのも有りかなと思っています。
m9XXが手元にあるので、焦らずじっくりと悩んでみます。

今回は以上です。