気ままに試聴 イヤホン Acoustune HS1501 AL、HS1551 CU

イヤホン

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HS1551の試聴結果

HS1551はHS1501のすぐ後に聴きました。

Crush / Kelly Sweet

一聴して解像力が上がったと感じました。特に低音ですね。締まりが出てきてひとつひとつの音が聞き取りやすいです。
逆にアコギとボーカルが少し控えめになりました。
音のバランスは、中域が厚く感じます。

At The End Of The Day / Les Miserables

高域が良くなりましたね。聞き取りやすいですし、音が細かいです。
低域の量感は少し減りますが、全体的に解像力が上がってキレも出るという印象です。
高域が目立つせいか超高域もそこそこ出ていて天井が少し高くなったように感じます。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲でも明らかに高域がよく鳴ったと感じました。上まで出ていて解像力も高くなっています。
低域はやや量感が減るものの下まで出てますので、個人的にはこちらの低音のほうが好みです。VE5とW4Rもここまでの低音の量感は出ないと思います。
一番分厚いのは中音域です。OPUS #3も中音域が厚い製品なので相乗効果で良くなっているようです。
スピード感もHS1501より表現できてますね。たたみかけるような轟音が気持ちいいです。

Master of Puppets / Metallica

HS1501では聞こえなかったシンバルの余韻が聞こえますね。やはり全体的になバランスはこちらが好みのようです。高域が埋もれることがないという印象ですね。
迫力とスピード感もよく出ています。

解像力は高すぎず低すぎずという印象で、細かく聴くこともできれば、ゆったりとリスニング用途にも使うことができます。どちらかといえばリスニング向けの製品ですが、解像力とのバランスがいいです。

Rio Rush / Fourplay

ベース音がいいです。キレもありますし、地を這うような低い音まで出てます。
シンバルとピアノの音もHS1501に比べると改善されています。もう少し目立つ方が好きですが、粗くなったり人工的になるよりはマシですね。そういう意味だと、この辺が限界なのかなと思います。

Bisso Baba / Bob James

全体的に悪くないんですが、ベース音のアタックが強すぎるて少し聴きづらくなりました。
この曲ではたまにこういう現象が起きますね。
ピアノとアコギは良い感じに鳴っています。特にピアノが改善されてると感じます。
パーカッションの細かい音も出ていますね。

HS1551のまとめ

HS1551とOPUS #3

HS1501でいまひとつと感じた高域が改善されていました。HS1551のほうが量が多くてやや上まで出るという印象です。質のほうは滑らかで自然です。無理に高域を鳴らそうというタイプの音とは感じませんでした。

低音域の量感は少し減りますが、解像力とキレが増すので私としてはHS1551のほうが好みに合います。
最も量感のある中域は素直な音と感じました。量があるのでそれなりに主張はしますが、クセはないですね。
縦のレンジは上(高域)はそれほど高くありませんが、下(低域)は重低音がよく鳴るなと感じました。
音量はHS1501とほぼ同じでした。128から135というところです。

デザインと質感

HS1501とHS1551ともにデザインはよく似ています。最近のイヤホンは貴金属かと思うくらいデザインが良くて高級感のある製品が多いのですが、HS1501とHS1551はどちらかというとメカっぽいデザインだと思います。
なお、真鍮素材を使っているので、HS1551には高級感がありますが、重さもありますね。

変わったデザインですが、ドライバーを格納している「音響チャンバー部」とコネクターを格納している「機構ハウジング部」が分離できるようになっています。「音響チャンバー部」がネジのような形状をしているのはそのためです。
「音響チャンバー部」と「機構ハウジング部」を分離することによって、音質劣化や故障防止の点で改善があるとのことです。それと将来的にドライバーやコネクタのアップグレードにも対応するとのことで、なかなか面白い発想の製品だと思います。

装着感

形が少し変わっているので、装着するのに迷いましたが慣れれば問題ないです。耳掛けをするタイプでチャンバー部のネジのような部分が耳にフィットするとしっかりと固定されます。
頭を振ってもズレることがなく、個人的には装着感はいいと感じました。

ケーブル

黒いケーブルは柔らかくて取り扱いやすいです。より線タイプなので絡みづらいと思います。タッチノイズもありませんでした。
コネクタはMMCXなのでリケーブルは色々と選ぶことができると思われます。

遮音性と音漏れ

外の音はそれなりに入ってきました。音漏れについては確認できませんでした。

まとめ

HS1551の印象が非常に良かったです。価格(5万円弱)と音のバランスもいいと感じます。
私がメインで使っているVision EarsのVE5ほど解像力は高くありませんし、縦のレンジも広いわけではありませんが、量感のある中域と低域は魅力です。最近、Twitterのフォロワー様の製品を色々と聴いていますが、低音に量感のある製品が多く、私もこういった製品をひとつ欲しいなと思うようになりました。
聞き比べをしてみないとなんとも言えませんが、HS1551はVE5やWestone 4R と使い分けるのに良い製品だなと感じます。

HS1501も良い製品です。ただ、個人的にはHS1551のほうが好みでした。
高域はそれほど必要とせず、低域が好きという方にはHS1501のほうが合うと思います。
2製品ともジャンルを選ばずにどのような曲でも素直に鳴らしていたのも好感です。
私はいろんなジャンルの曲をランダム再生で聴くことが多いので万能タイプの製品を好む傾向にありますが、そういった点でもHS1501と1551は合うと感じました。

今年の目標のひとつである「ダイナミックドライバー型のイヤホン(IEM)を買う」ですが、HS1551を候補に入れたいと思います。
今のところbeyerdynamicのXelento、Campfire AudioのLYRA II、AK T8iE、DITAのAnswerとAnswer Truth、Pinnacle P1あたりが候補に残っています。

価格帯の幅が広いのですが、XelentoやAnswer Truth、LYRA IIあたりがVE5と同じくらい好みに合えば、高級品のほうを買う予定です。
高級品がVE5ほど好みに合わなかったらPinnacle P1やHS1551、Answerくらいの出費でおさえようと考えています。

今回は以上です。

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