beyerdynamic DT 1990 PRO イヤーパッドの聞き比べ

DT 1990 PRO

beyerdynamicの開放型ヘッドホンDT 1990 PROを購入して二ヶ月が経過しました。
密閉型のDT 1770 PROほど出番はないものの、自宅でのんびりとブログを書くときなどに使用しています。

さて、前回の購入1ヶ月後のレビューで2種類のベロア製イヤーパッドの違いについて書きたかったのですが、交換時にイヤーパッドを壊すというなんとも間抜けな結果となり、イヤーパッドのレビューも書くことができませんでした。

破壊されたイヤーパッド

販売店で探してもイヤーパッドが見当たらないので相談をしたところ、取り寄せが可能とのことなので注文をしました。
価格は1ペアで税込み5,140円と比較的安価で助かりました。
なお、イヤーパッドは1ペアでの販売しかしておらず、片方だけを購入することはできないそうです。

以下のURLから注文をすることができます。

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イヤーパッドの見分け方

DT 1990 PROにはバランスドとアナリティカルという二つのベロア製イヤーパッドが付属します。
新品を購入して箱から出した状態だとバランスドパッドが装着されています。

見分け方は非常に簡単です。

左がアナリティカル、右がバランスド

写真の通り、イヤーパッドを外して裏側を見ます。
穴が四つのほうがアナリティカルイヤーパッドです。
穴がたくさん空いてるほうがバランスドイヤーパッドです。

それでは早速聞き比べてみましょう。

聞き比べた結果

アナリティカルパッドを装着

メーカーによるとバランスドは「マスタリングやミキシングの際に低音域の表現を豊かにする」とあります。
アナリティカルは「分析的リスニング用途として、ニュートラルな音場表現を可能にする」と記載があります。

TASCAM (日本)
TASCAMはミュージシャンやクリエーターのための音楽制作用レコーディング機器・ツールを展開しています。

実際に音を聴いてみるとアナリティカルパッドはバランスドに比べて以下のような特徴があると感じました。

  • 抜けが少なくなる
  • モニター系の音になる
  • 高域は刺さりやすくなる

おおむね、メーカーが記載しているとおりの特徴だなと感じます。
穴が減ったからだそうですが、抜けは確かに悪くなり、私が1990に感じていた魅力がちょっと減少したと感じます。
どちらかというと1770に近い音になったという印象です。

低音については音圧が増してキレが出ます。また密閉性が高くなったからか量も少し増えたように感じます。
メーカーによるとバランスドは「低音域の表現を豊かにする」とありますが、私はこの一文を勘違いしていました。
豊かになるのでバランスドのほうが低音の量が多いのかなと思ったんですが、量はアナリティカルのほうが多いと感じます。これは低音が抜けないからそう感じるのでしょうね。

DT 1990 PROとDT 1770 PROはモニターというカテゴリーの製品ながら、リスニングにも適した温もりや深みのある音が好きなんですが、アナリティカルパッドにするとモニター傾向のほうが強くなりますね。
ウォームな音がソリッドな音に変化しました。

エンジニアが音を作り上げていく過程で、密閉型ヘッドホンで聴くとどのような音になるかを知るにはいいと思います。
もっとも、私がエンジニアならイヤーパッドを交換するよりもDT 1990 PROとDT 1770 PROで聞き比べますけどね。(笑)
イヤーパッドの交換は面倒くさいですし、時間もかかりますし、なんと言ってもイヤーパッドを破壊するリスクがありますから(笑)

高域はやや刺さりやすくなります。
私が試聴でよく使う曲で言うとAC/DCのRock the Blues Away、STYXのCome Sail Awayで確認をしました。

まとめ

個人的にはDT 1990 PROの開放的で抜けのいい音が好きなのでバランスドのほうが好みです。
ただし、イヤーパッドを変えることによってDT 1770 PROに近い音が出るので、一本で二度おいしいということもあるかと思います。
また、アナリティカルイヤーパッドにしたからといってDT 1990 PROの良さがなくなるわけではありませんのでご安心くださいませ。
傾向が少し変わる程度ですね。

今回は以上です。

以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。

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