気ままに試聴 AKG N5005 イヤホン選び2017-2018年 その6

AKG N5005

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ケーブル

前述の通り、リモコン付きの標準ケーブルで聴きました。取り回しは問題ありませんが、タッチノイズが少しありました。
購入するとしたら付属のアップグレードリケーブル「CN120-3.5」を使うでしょうから問題はないです。

N5005のコネクタはMMCXなので手元にいくつかあるケーブルを試してみたいのですが、残念ながらN5005のMMCXコネクタは少しクセがあるようです。
手元にあるケーブルが使えるかどうかは買ってからのお楽しみです。まだ買うとは決めてませんが・・・

装着感

N5005とi5

装着感はとても良かったです。本体の形状やサイズが私にとって理想的なWestone 4Rと似ているためでしょうね。個人的に最高レベルの装着感でした。
イヤーピースはSpinfitに変更する必要がありました。ちなみにSpinfitのイヤーピースもN5005に付属します。

音漏れと遮音性

音漏れについては未確認です。遮音性は普通より少し悪いかなという印象です。私がメインで使っているPinnacle P1よりも外の音が聞こえてくると感じました。

音量

i5は42から54で、OPUS #3は110から120で聴きました。
私は大きめの音で聴くほうですし、試聴の時は通常よりも音を上げることを考慮すると、標準的なイヤホンに比べると少し鳴らしづらい部類だと思います。
それほど音量を上げない人ならばiPhoneでも十分でしょう。

終わりに

店頭での試聴を3回した結果、とても気に入りました。これまでいろんなイヤホンを聴いてきて良い製品にはたくさん出会ってきましたが、ようやく「これだ!」と思うイヤホンに出会うことができました。

音質面でいうとバランスが良いです。
やや高域寄りですが、全帯域にわたって過不足なく音が出ています。高域は上まで出ていて開放感があります。低域はこもりがなく下まで重低音がよく出ていると感じました。中域は私が普段使っているPinnacle P1、VE5、Westone 4Rに比べると少し控えめです。低域もP1ほどの量感はありません。どちらかといえばキレのほうが目立つので好みが分かれるところだと思います。それでもメタル系の音楽や厚みを必要とする曲も違和感なく聴かせてくれました。

音源に対して素直なのも個人的には好印象です。
低音でいうと、重低音が含まれていない曲では重低音が出ませんし、量も無理に増やしません。音源に重低音と量感のある低音が含まれていればちゃんと鳴らしてくれました。
この辺の傾向はメインで使っているヘッドホンのDT 1770 PROとよく似ていると感じます。

印象が特に良かったのは高域です。各楽器の分離がよく、細かさと滑らかさが絶妙です。どうしても1770に近いイヤホンにも求めてしまうのですが、高域に関してはN5005は1770に近い音を聴かせてくれました。

N5005はAKGが得意なナチュラルなサウンドが特徴と思いますが、解像力も全体的に高いのでモニター的な使い方も可能です。ここも私の好みに合っています。
N40やN30もAKGらしい良い製品ですが、高域と低域はN5005ほどレンジが広いとは感じませんでしたし、無難にいい音を聴かせるという印象が強かったです。そういう意味でN5005はギリギリまで攻めながら音楽を楽しく聴かせるようにうまくまとめられていると感じました。
ほとんど着色をしないのも好印象ですが、音が跳ねたりせずに、落ち着いて聴かせるのも好みです。

K3003との比較ですが、低域の量感はK3003のほうが勝っていると思います。N5005とK3003は両方ともハイブリッド型ですが、音のつながりで違和感はありませんでした。
K3003との違いを感じたのは高域です。K3003は曲によってはやや粗くなるところがありました。

音場について書きませんでしたが、ものすごく広いとは感じませんでした。あくまでも音源通りに表現をするタイプです。P1は全体的に音場が広めで、音源よりも音場が広く感じられることがあるんですが、N5005は音場が狭くて平面的な音源だとそのまま鳴らすという印象を受けました。

音以外の点も優秀で装着感、豊富な付属ケーブルなど個人的に不満はありません。強いてあげるとすれば付属ケーブルを減らして価格を抑えても良かったかなという点くらいです。
その価格は10万弱です。高価な部類ですが、私の予算ギリギリですね。(最近は10万を上限に設定してます)
デザインは普通で、個性的な製品が多い現在ではやや凡庸に感じるくらいのデザインです。私はデザインにはあまりこだわらないので問題なしです。
質感は良かったです。プラスチックっぽさがなくて好感でした。

こんなわけで3回試聴をしましたが、かなり気に入っています。昨年、衝動的に購入をしたOPUS #3の時に近い感覚で、一発で「これだ!」と感じたのは久しぶりです。
残念ながら金銭的な理由ですぐには買えないのですが、もう一度どこかで試聴をしてから買うつもりです。

今回は以上です。

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