じっくりと試聴 RHA CL1 Ceramic イヤホン選び2017-2018年 その5

イヤホン

イヤホン選びをしていることを忘れかけてたamahikasです。
イヤホンを本格的に使い出すのは5月以降なので焦ることはないのですが、そろそろしっかりと絞り込んでいきたいと思います。

今回試聴をするのはRHA AudioのCL1 Ceramicです。
RHA Audioのイヤホンはこれまで何度か試聴をしているんですが、鳴らしづらさとワイヤーの入ったケーブルの装着感がいまひとつ合わなくて印象はあまりよろしくありません。

そんな中で何故、CL1 Ceramicを聴く気になったかというとTwitterのフォロワーさんのUTKTさんが購入をしたからです。
単純な理由ですが、普段聴いている音楽や使っている製品を見ているだけで自分が目指している「良い音」(すなわち好みの音)と似た嗜好のひとの選択はとても参考になったりします。そんなわけでCL1 Ceramicを聞いてみようと思い。店頭で試聴をしてみました。
店頭ではCayin i5 DAPでいつもの試聴曲を数曲聴いたんですが、印象が非常に良かったです。
どこかで時間をかけてしっかりと試聴をしたいと思っていたんですが、ありがたいことにUTKTさんから一週間貸してもらえることになりました。

CL1の詳細については公式サイトを参考にしてください。

https://www.rha-audio.com/jp/products/earphones/cl1-ceramic
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試聴環境

RHA CL1 Ceramic

試聴にはメインで使っているDAP(デジタルオーディオプレーヤー)のCayin i5 DAPOPUS #3と直接接続した感想を書いていこうと思います。
Cayin i5はローゲインでOPUS #3はハイゲインで、両方ともイコライザ類は無効にしてあります。
CL1のケーブルは標準のものです。
イヤーピースはortofonとfinalのEタイプを使いました。Spinfitだと高域が少し強すぎました。

音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)です。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2017年2月版)
amahikasです。 昨年のうちに更新しておきたかったのですが、インフルエンザにかかってしまって更新ができませんでした。 今回は私がオーディオの試聴に使う曲をと聴きどころを紹介します。 ちなみに前回の更新は2015年10月でした。 昔はH...

試聴結果

Bisso Baba / Bob James

高域の細かさと滑らかさが良いですね。
シンバル音はこれまで聴いてきたイヤホン(IEM)の中でも繊細で細やかと感じるんですが、量も多いです。音量を上げると高音過多になります。

中域と低域は申し分ないです。
量感があるので迫力不足や軽く聞こえるということはありません。
どちらかというとウォームな傾向が強いのですが、解像力やキレもそこそこあります。

Flesh and The Power It Holds / Death

この曲では高域が少し強すぎるかなと感じます。
高域が粗くなることはないのですが、量が多いですね。
中域と低域は問題ないです。迫力と圧力、スピード感がよく表現されています。
低域はキレも適度にあるのでベースラインが追いやすいです。量感とキレのバランスがいいと感じますね。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲ではクラッシュシンバルが少し聴きづらいと感じた以外は違和感はありませんでした。
むしろイヤホンなのにヘッドホンに近い音を聴かせてくれると感じました。
一番驚いたのがスピード感です。音の立ち上がりがとても速いですね。
高域は量が多くても細やか且つ滑らかですし、低域は量感があって下までよく出ています。
ぼわっとした低音になることもなく適度なキレがあるのが個人的には好印象です。

Master of Puppets / Metallica

音量を上げるとシンバルの音がやや耳障りになりますが、質は良いです。
中域は問題ないのですが、低域はあまり目立ちません。相対的に低域よりも高域が目立っているということではなく、音源に含まれていない低域は鳴らさないと感じます。
そういう意味で低域は音源に対して素直で正確ですが、高域はやや誇張をしているように感じます。

その他の点は問題がなくて、ギターリフとベースがシンクロすると良い感じに倍音が出ますし、スピード感も表現できてます。
ボーカルが不自然に前に出てくることもありませんし、バランスはとても良いですね。

Crush / Kelly Sweet

ボーカルが少し刺さりますね。
Cayin i5よりもOPUS #3のほうが快適です。シンバルを多用する部分はOPUS #3のほうが少し聴きやすいです。
とは言え、音の傾向はこれまでとあまり変わらないですね。
中域と低域はかなり好みですが、高域の量が多すぎると感じます。
これまで聴いてきたイヤホン(IEM)と明確に違うのは質には問題はないという点です。高域が粗くなったり軽く聞こえたりすることはありません。
あくまでも滑らかで細かいので好みに合います。

Rock the Blues Away / AC/DC

この曲も中域と低域はかなり好みです。
高域がやはり前に出てきすぎますね。特にシンバル音が不自然に広がるような感覚があります。
音量を小さめにすると良い具合になるんですが、この手の音楽はついつい音量を上げたくなりますからね。(笑)

ケーブル

ケーブルは2本付属します。
3.5mmのシングルエンド用のケーブルと同社のポータブルアンプと接続をするためのAg4xケーブルです。Ag4xケーブルはイヤホン側がsMMCXコネクタでアンプ側が4ピンMini XLRとなっています。
3.5mmのシングルエンド用ケーブルもイヤホン側のコネクタはsMMCXという独自仕様となっているのでリケーブルはハードルが高いですね

ケーブルは比較的柔らかいです。ゴム素材で覆われているのでタッチノイズは皆無ですが、Y字分岐以降はクセがつきやすいです。ワイヤーが入っているので自分の耳に合うように曲げてやると良い具合にはまります。
ただし、Y字分岐以降の部分はゴムが少し厚くなっているようでやや扱いづらいです。

装着感

本体の装着感は問題ないのですが、ワイヤー入りのケーブルにクセがあるので、最初は戸惑いました。慣れれば自分の耳の形に合ってくるので装着感は良くなります。
個人的にはこれくらいのサイズがもっともよく耳に収まりますね。

音漏れと遮音性

遮音性と音漏れもパーフェクトに近かったです。

 音量

Cayin i5では最大100のうち62前後で聴きました。OPUS #3は最大150のうち125から132です。
ヘッドホンのDT 1770 PRO並みですね(笑)

これまで書いてきたようにCayin i5とOPUS #3に直接接続をした状態だと高域が強すぎたので、SoundBombe CHRGというポータブルアンプを間に挟んでみました。この構成だと高域が強すぎるということはなかったので、音量は十分なものの駆動力は不足しているのかもしれません。
RHA社はCL1と組み合わせるためにDacamp L1というDAC搭載ポータブルヘッドホンアンプを発売しているので、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)単体で聴くよりもポータブルアンプを使ったほうがいいのだろうと感じました。

ちなみにSoundBombe CHRGと組み合わせたときのCL1の音は、思わず笑みがこぼれるほど好みに合ってました。
最近聴いた中では一番好きなイヤホンです。

終わりに

音、装着感、遮音性、音漏れ、価格とほぼ理想に近い製品でした。
難は音量を上げると高域が強くなりすぎるという一点のみです。
音量を下げれば問題は軽減されますが、これはXelentoでも一緒でした。実際、試聴時よりも普段は小さめの音で聴いていますので実用上は問題がないかもしれませんが、やはり気になります。
ポータブルアンプを使うことで解消されることもわかっていますが、軽装な夏場にDAPとポタアンを重ねるのは抵抗があります。

そもそもヘッドホンを夏に使うのがきつくなってきたので、イヤホンを選んでいるという事情があります。夏場は上着も着ないですし、DAPにポタアンを重ねるのは現実的ではないかなと考えてしまいます。とは言え、どうせDAPを持ち歩くならポタアンを重ねてもあまり変わらないのではという思いもあります。
この場合、DAPとポタアンを収納できるナイスなポーチが必要になりますね。私服であればどうとでもなりますし、一考の余地はあるかもしれません。

なお、駆動力が足りないのかなと思ってCayin i5をHigh Gainにして聴いてみましたが結果は一緒でした。

ということで、結論としては保留です。
DAPと直接接続して問題がなければCL1は即買いするくらい気に入りました。
ちなみにCL1の弟分であるCL750も店頭で試聴しましたが、結果は一緒でした。
CL750も好みの音ですが、CL1に比べると中域と低域の解像力が一段落ちて音場も狭いという印象でした。しかし、二万円以下という価格帯の製品ということを考えるとかなり良い製品ですね。RHA恐るべしです。

今回は以上です。

 

コメント

  1. T.sakane より:

    先の書き込み、最後のメタリカの後の電話という文字…しくじりました。。。…と記したかったのですが変換画面が遅れて出てしまい…の後に変換候補にあった電話という文字をクリックして気付かずに投稿したようです。読みづらくなり申し訳ありません。

  2. T.sakane より:

    ご無沙汰しています。
    少しの間更新が無かったのでお忙しいのかな?って思っています。
    ポータブル沼…いやイヤホン沼から脱出出来るか…今回の買い物はファイナルアンサーとなりうるか期待しています。
    助言受けたポータブルプレイヤーやアンプの買い替えの方に今回の買い物を最後に下流側は終わらせようと思います…果たして終わるのか…。

    今回は何ヶ月も検討した結果、国内代理店を通さずに直接購入をしようと動いています。既に、支払いは終えて発注も終わっています。先方のホームページを翻訳したりアメリカに住む日本人の方とココナラという能力を売り買いするサイトを通じて個人輸入の事やホームページでのわかりにくいところを翻訳してもらいながら JHのroxanneカスタムを発注しました。以前、angieを買うのをやめて須山さんの335dwを購入しました。

    その頃、ユニバーサルモデルのSE846を持っていましたが335dw購入で846と同等以上の締まった音質を手に入れたので846を資金にする為に売却。angie購入を目論んでましたがどこから、考えが更に他ドライバーであるroxanneに変わったのか…。

    ある日、お気に入りの11proでローリー寺西のRorry Come Alive!というライブアルバムを聴いていましたところ、このライブアルバムが素晴らしいアルバムでライブ開始から会場が閉まる手前までを余すところなく再現しておりまして、温室もライブハウスに自分が居るかのような生々しいのです。このアルバムを聴いて気づいたのは11proではベースの弦を弾いた時にドラムセットのスネアやバスドラなどが響いてブァーンという振動音がライブでは聴かれますが正にその艶かしい生々しい音が拾えていたく改めて11proが好きになりました。

    このアルバムを聴いた時、現在の自分のポータブルの下流製品を考えた時、335dw締まった音質、11pro低音強調の弱ドンシャリで10proは11proの子分的な音になりますが、どうも私の好みはフラット+中低域が豊かな音が好みだと言う事が結論として出来上がっているなと。そこを更に追求するならangieのボーカル重視のメリハリした音質より更に厚苦しいヘッドホンのような極端に太い音を追求しようと考えてました。

    roxanneは最後まで視聴機に会わない…いえ会えないままが正しいですね。。。発注しましたがangieのあの野太い音質を更に太くボーカルより楽器音を重視して聴く私の好みに合うのではないかと。ある意味、好みを極端に突き詰めたのが今回のroxanneだと思っています。

    あと今回の直接購入ですが、これも20万を超える買い物なので、もう冒険以上のモノがあります。ちなみにここまでして安くイヤホンを購入する方はなかなかおられないと思いますが参考に購入プロセスを載せておきます。直接購入は素人以下なので間違いもあろうかと思いますが。あとオーディオライクなブログページには似合わない内容になりますがこれを見られた方々参考になればと思います。

    roxanne custom iemを発注した内容です。
    詳しくは25日(日)です。本日、仕事の合間をぬっていつもお世話になっている補聴器屋さんにインプレッションを採取しに行ってそのままEMS便でJHへ送りました。eイヤさんを通して数個のiemを作ってますが今回はroxanneの価格とどれくらいの価格メリットがあるか?を小まめにネットで調べました。

    自分の中での価格メリットの範囲内だったので言葉の壁のハンデはあるけど直接購入に踏み切った次第です。

    具体的な金額ですが以下の通りです。
    まだ自身がわかっていない項目などあって間違っていたらすいません。おおよその目安にはなると思います。

    roxanneロゴオーバーサイズデザイン
    プレート右側にPlate Solid Carbon Fiber With Redとロゴデザインを両耳ともオーバーサイズにしています。
    オプション代金は…
    ロゴオーバーサイズ両耳で50ドル
    Plate Solid Carbon Fiber With Redが42.5ドル
    送料…メーカーからの発送ですが快速と普通を選べます。私の場合は普通のエコノミー便で89.21ドル

    製品合計が1926.71ドルで現在の為替105円として計算するとJH Audioでの製品代金計は202,300円

    あと、関税と消費税8%ですが…
    関税は局に問い合わせしましたら電化製品類は関税の非対象となるそうで0円です。が、消費税はきっちりと入国の際に掛かるそうです。
    ちなみに製品代金の60%相当に8%が掛かるそうです。(これも政府機関に確認しましたがネットでも詳しく書かれてます。)

    202,300×6掛け×8%=13,100(為替からの算出なのでおおよその計算です。10円未満も捨ててます)

    あと、インプレッション代ですが今回は須山さんでの、まさかの「もう一度、外耳まで範囲を広げて採取し送り直してください。」という二度送りの経験を生かしインプレッションは外耳が隠れるくらいの型取り、あと鼓膜手前までは毎回の事ですが、かなりの印象材を使用したので6,000円、EMS便がフロリダ州オーランドのJHまで2,000円です。よって以下のような代理店さんとの差額を考えての直接購入です。

    ○国内代理店を通した場合
    定価は232,000ですがデザインをオプションで追加しているので…
    248,930(同デザインでの製品代金)
    6,000(インプレッション採取)
    1,000(代理店へインプレッション送付代)
    255,930(総計)

    ○直購入
    $1926.71×105.00(現在の為替)

    202,300(製品日本円)
    13,100(入国の際の税金8%)
    8,000(インプレとJHへの送付代)
    223,400(総計)※予想です。

    約32,500、国内代理店価格との差額です。

    このまま、インプレッションが無事届きJHが言う7日から10日営業日で製作が完了する!という連絡が間違い無ければ上記の通りになります。インプレッション送付、商品送付も含め約20日くらいは見ておく必要がありますが代理店より間違いなく早いと思います。

    あと、私の場合、須山さんの時もUEの時も2回づつリフィットしています。私の感覚的な音の定位を修正する為にリフィットに出していますが、だんだん自分の耳についてわかって来たので何とか今回のJHはリフィットを避けられるよう印象材の量を増やし今回は「ハイチュウ」を縦に歯で挟みヨダレを堪えながらの採取となりました。JHからの採取の手引きの中にも口を大きく開けてというニュアンスで書かれていたのとUE、須山は口を閉じたままでインプレッションを採りましたが、いまいちフィットしずらかったので今回は「ハイチュウ」を挟みました。

    もし、リフィットが発生したらその分送料が掛かりますし、あと注意書きに到着後3日の保証しか無いような事がホームページに書かれていたような…英語が得意でないので確信ではありませんが、今更どうのこうの「くよくよ」しても仕方ないし(笑)代理店が面倒なところを全てやってくれる仲介料分を自分で動いて安上がりにしようと決めたのは自分だし前向きに出来上がりを待ってます。

    あと、支払いはカード決済で普通のAmazonなどでの買い物と変わりません。変わるのは為替でのレート変動だと思います。トランプ大統領の発言で数円上げ下げしている今日この頃…なんとか決済される時には円高が進んでいてくれる事を祈ってます。

    また、品物が届いたらご連絡させていただきます。視聴する音楽少しの変わってたので読み入ってしまいました。メタリカ電話マスターオブパペッツ…良いですね!!

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