DORADOの試聴結果
次のDORADOですが、前に一度友人のDORADOでClear forceとの組合せで聴いています。
今回は以前と同じ印象になるのかということと、LYRA IIとの聞き比べを目的に聴いてみました。
Bisso Baba / Bob James
まず低音の主張が強いなと感じました。
量感はもちろんですが、重低音が下までよく出ています。
高域はやや量が少ないと感じますが、その分不自然さや粗さはないです。
全体的に付帯音が少なくてクリアな聞き心地です。LYRA IIとは異なるキャラクターだなと感じます。
Rio Rush / Fourplay
この曲も高域に不自然さがありません。もう少し量があると良いのですが、控えめな量だからこそ自然に聞こえるんだと思います。
中域はLYRA IIほど主張が強くありませんが、量感は適度にあって音楽をしっかりと支えていると感じます。
この曲もやはり低域の量が目立ちますね。それと全体的にクリアな聴感です。この手の曲にはよく合います。
At The End Of The Day / Les Miserables
LYRA II同様にこの曲もよく表現できてます。
オーケストラの音圧と迫力はもちろんですが、音の響き方が心地良くて印象的です。
低域は他の曲と同じように主張が強すぎると感じます。
ただし、ブーミーになったりボワつかないのはさすがです。キレもあって解像力も高いので不快な音ではないですね。
Master of Puppets / Metallica
この曲は高域が少ないのでややこもって聞こえました。
迫力とスピード感は申し分ないんですけどね。やはり低域が出すぎと感じます。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲でも高域が物足りないと感じますが、こもるということはありませんでした。
ただし、低音が強すぎてやや聴き疲れするなと感じました。
ツーバスがドコドコ鳴って、ギターとベースも全開でリフを弾かれると轟音かすごいですね(笑)
ギターソロの部分は非常に良かったです。ヒステリックなギターがよく表現されてますし、ベースの音にもキレがあります。
まとめ
LYRA IIのまとめ
全体的なバランスは中低域が強めに感じますが、高域もよく目立っています。
メリハリや強弱もあるんですが、全帯域にわたって主張が強く、前に前に音が迫ってくるような印象があります。
奥に引っ込むべき音はちゃん遠くに引っ込むんですが、主張をするように録音されている音の主張が強いように感じました。
前述した通り、もう少し落ち着いて聴かせて欲しいと感じる曲もあったんですが、聴きづらいと感じることはなく、適度な解像力を保ちながらまったりと聴かせる製品という印象を受けました。
気になったのは付帯音と高域です。
付帯音はCampfire Audio社(ALO社)の特徴なのでしょうね。同社のケーブルやポータブルアンプを聴いても同じように感じました。
高域のクセもCampfire Audio社(ALO社)の特徴というか、味なんだと思います。
DORADOのまとめ
全体的に低域寄りのバランスになりました。
低音は量もすごいんですが、下まで重低音がよく出てます。
音質も温もりとキレのバランスがいいと感じました。
高域については意図的におさえてるのかなと思うほど控えめでした。
とはいえ、出ていないというわけではなく、聴きたい音はちゃんと聞こえました。物足りなさは少しありますけどね。(笑)
昨年からいろんなイヤホン(IEM)を聴いていますが、高域に不満を感じることが多いので、DORADOのように量を控えめにしてもらったほうが私の好みには合うのかもしれないなと思いました。
BAだと満足できる高域を鳴らす製品が多いのですが、低域と中域はダイナミックドライバーほどの量感はなかなか出ないと感じます。
Clear forceとの組合せだとDORADOは低域の主張が強すぎると感じたので、もう少しバランスの良いケーブルを探す必要はありますね。
今回は以上です。
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