Apple製品のFLAC対応を見守る(iOS 11、macOS High Sierra、iTunes、iPhone 8とX)

iPhone

9/20追記:iOS11がリリースされたのでiOS11をiPhone 7 Plusで検証しました。

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iOS 11

iOS 11がリリースされましたので、検証を続けましょう。

使用する音源ファイル

今回は前回のiTunes 12.7の時とやることは一緒ですが、Twitterで192kや32bitのALACファイルをiPhoneに転送できたというツイートを見たので、音源を追加しました。

使用する音源

さらに3種類のファイルを用意して合計で7つのファイルとなりました。
FLACは「48k/24bit」、「96k/24bit」、「192k/24bit」です。
ALACは「48k/24bit」「96k/24bit」、「96k/32bit」、「192k/24bit」の4つです。
XLDではALACに変換をするときに96kより高いビットレートを選択することができません。どうしようかと思案をした挙げ句、FLACで192kのファイルがあったので「オリジナルと同じ」という設定を使ってFLACからALACに変換をして192kのALACファイルを作りました。

環境ですが、iTunesは12.7、macOSは10.12.6のmacOS Sierraです。

iTunesへの転送

iTunesへの転送結果

前回と同じく、FLACファイルはインポートされません。予想どおり、macOSをHigh Sierraにしないとダメなんでしょうね。
ALACのファイルはすべて転送ができました。
iTunesのこれまでの上限はALACの96k/24bitなので上限が上がりましたね。

iPhoneへの転送

次にiPhone 7 Plusに転送をしてみましょう。

標準ミュージックアプリ

標準ミュージックアプリですが、「48k/24bit」「96k/24bit」、「96k/32bit」はiPhone 7 Plusに転送されています。しかし、「192k/24bit」は転送されませんでした。
これまでの上限は「48k/24bit」だったので、上限は上がってますね。
FLACも「96k/32bit」までは対応してるものと思われます。

KaiserToneの画面

こちらはミュージックアプリKaiserToneのスクリーンショットです。
曲名とアルバム名の下に「iPod-m4a 96k/32bit」と表示されています。KaiserToneも正しくサンプルレートとビット深度を認識していますね。   

Cesiumの画面

参考までに私が標準ミュージックアプリの代わりに使っている、Cesiumのスクリーンショットを貼り付けますが、こちらも三曲とも認識しています。

もちろんどのアプリでも再生が可能ということを確認しました。

ちなみにiPhoneに転送ができなかった「192k/24bit」のALACファイルですが、ファイルサイズが518.2MBでした。

まだ検証不足で断定はできませんが、ファイルサイズの制限もあるのかもしれません。
もう少し短い曲で192kの音源を入手する必要がありますね。(笑)

9月20日時点の結果

iTunes、iOSデバイスともにまだFLACには対応していないという結果になりました。
前回書いたようにmacOSのオーディオ機能を司っているCore Audioが鍵を握っていると思いますので、macOS High SierraがリリースされればiTunesとiOSデバイスでもFLACを扱えるようになると思います。

もうひとつわかったのはiTunesとiOSデバイスが32bitのALACに対応をしたということです。iOSデバイスについては48kから96kにサンプルレートの上限も上がりました。

今回は以上です。
ちなみに私自身はiPhoneで音楽を聴くことをやめて一年が経ちます。
現在はDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を使って満足していますので、今回のFLAC対応はあまり関係がないと思っていたんですが、違いました。
DAPに転送するのにiTunesを使っていますので、iTunesがFLACを認識してくれると、FLACからALACの変換をしなくて済むんですね。
これは便利且つ管理が楽になりますし、変換によって音が変化するんじゃないかとモヤモヤする必要もないので楽しみになってきました。

次ページは前回の「iTunes 12.7の検証結果」の記事となります。

コメント

  1. Pacheco より:

    FLACに対応した事は最近まで知りませんでした。音楽を聴く上で現実にはAACやALL,AIFFで困ることはなかったのですが、HD AUDIO配信の準備ですかね。既にTIDAL がHDストリーミングを始めているし、 HD TRUCKSはもう長いことHD DL販売を手がけています。初物食いをせず、じっくり様子を見ながら「真打ち登場」を得意とするAppleの事、iTunesビジネスのテコ入れにHD AUDIO配信を始めるのではないでしょうか。Appleの高音質配信ともなればBeatsのビジネスにもプラスになるし、早くそうしてほしいところです。

    • amahikas より:

      Pachecoさん、コメントありがとうございます。amahikasです。

      配信系はFLACが多いので、私も同様に感じています。
      変換をしなくてもiTunesに取り込めるようになるのがベストですよね。

      「真打ち登場」については、私は異なる見方をしています。
      iPod、Airplay、iTunes Music Storeなどは一番ではなかったかもしれませんが、音楽を楽しむことに関しては先導役を果たしていたと思っています。
      よって、現状は完全に出遅れてるという印象を強く持ってますね。
      早く対策して欲しいところです。

  2. あんこ より:

    こちらから失礼します。記事拝見いたしました!
    質問があります。
    XLDはmacOS High Sierraでの動作は問題ないですか?

    iTunesはFlac対応しましたか?

    お時間があるときで結構ですのでよろしければ回答お願い致します。

    • amahikas より:

      あんこさん、コメントありがとうございます。

      XLDは私の使い方だと問題は起きてなくて快適です。
      iTunesは記事にも書いたとおり、まだFLACに対応していないです。
      次のバージョンアップで来るんじゃないかと楽しみにしていますが、どうなりますことやらって感じですね(笑)

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