デザインと使い勝手
デザインはP7やDT 1770 PROのほうが気に入っています。
もちろん、99 Classicsはデザインも良いのですが、使い勝手も含めて考えるとP7は良く考えられてますし、DT 1770 PROの質実剛健な作りも好きです。
とは言え、全体的に99 Classicsのデザインも気に入っています。
こうして見る分にはとても良いのですが、頭に装着すると少し医療器具っぽく見えてしまうんですね。
99 Classicsには私が選んだホワイト系以外に茶色系もあるので、そちらのほうが無難だと思います。
ヘッドバンド部は金属とレザーで二重になっています。
携帯には不向きな構造なので最初に99 Classicsを見てから敬遠していたのですが、この2重構造は装着感が良くなる効果もあるので一概に悪いとは言えないです。
金属部分でひとつ困っているのはうっかり電車のつり革に当たったりすると音がすると言うことですね。結構耳に大きな音が入ってきます。(笑)
まあ、つり革に当てるなんていうことはあまりないのですが、指で触っても音がします。
イヤーパッドを取るとこのようになります。非常にシンプルな作りです。
イヤーパッドを付けるのも外すのもそれほど難しくはありません。
先日、DT 1990 PROのイヤーパッドを破壊してしまった私でも大丈夫です。
ハウジングの内側とバンドの結合部はこのようになっています。
実はこの金属部分がくせ者で髪が挟まることがあります。
私は基本的に短髪でいることが多いのですが、髪の量も多く伸びるのも早いので毛髪最盛期に99 Classicsを使うと高確率で髪の毛が挟まって抜けます。(笑)
ケーブル接続部です。
注目をして欲しいのはハウジングとバンドの結合部分です。
ここは良くできていて、誰にでも合うようにいろんな方向に動きます。
前回のファーストインプレッションの記事でも紹介しましたが、レザーのヘッドバンドも伸縮するようになっているので装着感が合わないということはあまりないかと思います。
この二つはよく考えられてますね。
ケーブルに話を戻しましょう。
ケーブルを接続するのに難しいことはないのですが、99 Classics本体には左右がなくて接続をしたケーブルによって左右が決まります。
こういうタイプの製品を使ったことはないので最初は戸惑いました。
どうしてもいつものクセで本体でどちらが左右か探してしまうんですよね。
99 Classicsの場合は、ケーブルにLとRと記載されていますので、ケーブルを見て装着をすれば問題ありません。
ケーブルは紐のような材質です。タッチノイズは少しあります。リモコンもついていますが、私は使ったことがありません。
製品全体の質感はプラスチッキーなところがないので満足です。
携帯性を考えるとP7やMM400のように折りたたむことのできる製品が私は好きなんですが、99 Classicsも使ってみると便利なところは便利です。
自分の要望をすべて満たす製品はなかなかないので我慢するところは我慢します。
遮音性、音漏れ、装着感
音漏れはP7と同じでDT 1770 PROよりは少し良いです。
よほど音量を上げないかぎり、混雑をした電車内で使うのも問題はないでしょう。
装着感は前述の通り、様々な工夫がしてあるので快適です。側圧もちょうど良いんじゃないかと思います。
あまり緩いと音が漏れますからね。
日本の代理店
ここまで書いてきたように99 Classicsはかなり気に入っているのですが、残念ながら現在は日本での代理店がない状態です。
現時点で購入をするにはMeze Headphones社の公式サイトから購入するしかありません。
おそらく試聴をするのも難しいでしょう。
Meze Headphones社から日本の代理店を探していて間もなく発表できそうというアナウンスが2016年末にありましたが、早く決まって欲しいですね。
やはり代理店がいることで試聴機も店頭に出回りますし、サポートも安心です。
Meze Headphones社には他にも良い製品があるので今の状況はもったいないなと思います。
99 Neo
Meze Headphones社は現在、99 Neoという製品も開発中です。
私は先月のポタフェスで試聴をしてきましたが、99 Neoの出来も非常にいいです。
基本的に99 Classicsと同じ傾倒の音なんですが、中低音に締まりがあって解像力も少し上がります。
どちらも良い製品なので好みに応じて選ぶと良いんじゃないかと思います。
99 Neoの試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
まとめ
気に入っている点は音と装着感です。
音については海外のポータブルオーディオマニアが集まるHead-FiでP7から乗り換えたという人が多いのも納得しました。
最初は半信半疑で海外マニアの書き込みを読んでいたのですが、実際に使ってみると私も99 Classicsの音に惚れ込んでしまいました。
私のもうひとつの愛機、DT 1770 PROと性格が違うので良い具合に使い分けができるのも気に入っています。
これまで私はBeats ProからMDR-Z1000、P7、DT 1770 PROと乗り換えてきてるんですが、見事にモニター系とリスニング系の製品を交代で購入しています。やはり両方を気分によって変えるのがいいなと今は思ってます。
デメリットは使い勝手です。
ケーブルとヘッドバンドの金属部分にタッチノイズがあります。
DT 1770 PROを持ち歩いてる私は気になりませんが、携帯性もいいとは言えないです。
そして最大のデメリットは日本の代理店がいないことですね。
とはいっても音が一番重要ですし、いろんな製品を試聴した結果、なかなか出会うことのできない音なので、99 ClassicsはDT 1770 PROと同等に愛用していきます。
私のようにいろんなジャンルを聴く人にも99 Classicsは合います。
メタルやハードロック系はパワフルに、音の密度が少ないジャズや女性ボーカルは繊細且つ濃厚に聴かせてくれます。
アコースティックも得意ですが電子音楽にも向いてます。
今回は以上です。
耐久性についても気になるのでまた購入6ヶ月後以降に記事を書きたいと思います。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
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