beyerdynamic 開放型ヘッドホンDT 1990 PRO購入1ヶ月後のレビュー

DT 1990 PRO

beyerdynamicの開放型ヘッドホンDT 1990 PROを購入して一ヶ月が経ちました。
私にとって人生で初の開放型ヘッドホンですが、購入に至った経緯などは前回のファーストインプレッションの記事を参考にしてもらえればと思います。

beyerdynamic 開放型ヘッドホンDT 1990 PROファーストインプレッション
人生というのは何があるかわかりませんね。 ついに私にとって初めてとなる開放型のヘッドホン、beyerdynamic DT 1990 PROを購入しました。ヘッドホンやイヤホンはかれこれ30年近く使用しているのですが、開放型はこれまで一度も購

それでは、早速レビューを書いていきます。

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音質

まずは音質について書いていきます。
バーンイン(エージング)はMacBook Proに接続して私がもっとも好きな曲を集めたプレイリストをランダム再生して100時間程度鳴らしました。
DT 1770 PROもそうだったんですが、DT 1990 PROもバーンイン(エージング)によって大きく変わったと感じていません。
さすがに開封直後は全体的に固さを感じましたが、10時間も鳴らせば現在と同じような音になったので、あまり長時間のバーンイン(エージング)が必要な製品ではないと感じます。

視聴環境

環境はMacBook ProとUSB DAC(nano iDSDCayin i5 DAPHERUS+)に接続して使うことが多いです。
MacBook Pro上ではiTunesではなくAudirvana Plusという音楽再生ソフトで再生をしています。
手っ取り早く再生をしたいときはCayin i5 DAPをDAP(デジタルオーディオプレーヤー)として使用し、Cayin i5 DAPとDT 1990 PROは直接接続しています。
Cayin i5 DAPはDAP、USB DAC両方としても使用できるのが便利ですね。

音質の特徴

音質については同じbeyerdynamicの密閉型ヘッドホンDT 1770 PROとよく似ています。
異なる点は以下です。

  • 高域と中域の開放感
  • 全体的な抜けの良さ
  • 低域の質と量

特に高域が顕著ですが、今まで私が体験したことのない開放感があります。
また、高域も中域も非常に明るくてクリアですね。
DT 1770 PROを聴いていて音のこもりや閉塞感というのは感じませんでした。むしろ密閉型にしては開放的でクリアな音を出してくれるヘッドホンだと思っています。
しかし、DT 1990 PROと比べてしまうと細かな点で違いがあることに気がつきます。
DT 1990 PROを聴いた直後にDT 1770 PROを使うと気づく程度ですけどね。

DT 1990 PROのほうが全体的な音の抜けも良いです。
Low Mid(中域の中でも低い帯域)から低域が顕著ですが、音が反射せずに抜けていくので音が反響しない、いいホールで聴いている感覚に近いです。
この辺はスタジオモニターと設計されてるのがよくわかります。

低域の量はDT 1770 PROのほうが多いです。ただ質はDT 1990 PROのほうが好きです。

結果的にDT 1770 PROに比べると全体的に解像力が増しています。
また、低域の量が少ないので全体的に高域寄りのバランスになります。とはいえ、低音が出ないかというとそういうことではなく、重低音もしっかりと出ます。量については好みの範囲かなと思います。
言葉で説明をするのが難しいのですが、1770と1990は似ているとは言え、聴感上はまったく別物です。その違いを生み出しているのが開放型と密閉型の構造的な違いによるものと思います。
そもそも本当に同じような聴感ならDT 1990 PROを買うこともありませんでしたからね。(笑)

スタジオモニターなので音源通りに鳴らすのも特徴です。
リスニング向けの製品ではないので悪い音源は悪く鳴らしますね。
ただし、DT 1770 PROと同じようにモニター系と言ってもキンキンとした音は出さないので従来のbeyerdynamic社の製品とは少し違うと感じます。
リスニング用途でも十分に使用できる製品であると思います。

DT 1770 PROのレビューについては以下の記事を参考にしてくださいませ。

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beyerdynamic DT 1770 PROを購入して三ヶ月が経ちました。 購入三ヶ月後のレビューを書きたいと思います。前回のファーストインプレッションは以下の記事を参考にしてください。使用した感想B&WのP7に比べると持ち運び

イヤーパッドによる音質の違い

イヤーパッドは2種類のベロア製イヤーパッドが付属します。バランスドとアナリティカルの2種類です。
ここまでの音質についてはバランスドイヤーパッドを使用した印象を書きました。
アナリティカルイヤーパッドとの違いについて書こうと思っていたんですが、イヤーパッドの交換に失敗しました。(涙

アナリティカルパッド

しかもアナリティカルパッドがこんな状態になってしまいました・・・。
手先が不器用とはいえ不覚でした。
イヤーパッドによる音質の違いについては別の機会に書きたいと思いますが、交換用イヤーパッドを買う必要があるので時間がかかると思います。また価格によっては買わないかもしれません。

2017年1月5日追記
購入をしたeイヤホンに確認をしたところ、交換用イヤーパッドの価格は1ペアで税込み5,140円でした。
片方のみの販売はしておらず、納期は二ヶ月とのことです。

この価格は変動する可能性もありますので必ず販売店に確認をしてもらえればと思います。
納期が長いので私は注文をしました。

ケーブル

ケーブルはまだ純正の3m片出しケーブルを使用しています。
他社製のケーブルも試したいと思っていますが、純正ケーブルでも十分に満足しています。
他社製ケーブルを購入したらまた報告したいと思います。

イヤーパッド

DT 1990 PROのイヤーパッドは1770と同じ構造になっていて交換方法も同じです。
1770の時はあまり感じなかったのですが、1990は装着がしづらいです。(笑)
私は元々、手先が不器用なので余計にやりづらいと感じるんだと思いますが、もう少し簡単に付け外しができるといいですね。

1770と1990には大変満足していますが、このイヤーパッドの装着のしづらさだけが唯一の不満点です。

遮音性、音漏れ、装着感

ファーストインプレッションの記事に書いたとおりです。
開放型なので遮音性と音漏れはあります。密閉型とは比べものにならないですね。
自宅で使う分には問題ありません。

装着感は私が所有しているヘッドホンの中で一番いいです。
他のヘッドホンは側圧がきつくなりがちな密閉型ばかりなので当然ですが、ベロアパッドの効果も大きいと感じます。
DT 1770 PROもベロアパッドで使うことができればいいのですが、外で使うときは音漏れが合皮パッドよりもしてしまうので仕方がないですね。

まとめ

これまでヘッドホンを室内で使用してこなかったので、まだそれほど使用頻度は高くありません。
現在は、主にブログを書いてるときに使用しています。
これまでブログを書くときはスピーカら音楽を流すことが多かったんですが、スピーカーが使えないときには重宝しています。
特に音楽のレビューを書くときは良いですね。普段はあまり意識しませんが音源の細かい特性がわかるのは良いものです。

音質は前述の通り、とても気に入っています。
ただし、いつもと違って他社製の開放型ヘッドホンを試聴せずに購入したので、密閉型ほどお薦めする自信はありません。私はすごく気に入ってますが。(笑)

デザインについてはファーストインプレッションの記事に写真を掲載しましたので、ファーストインプレッションの記事を参考にしてもらえればと思います。

初めての開放型ヘッドホンですが、大変満足しています。
今後も活躍の場を増やしていくことになるでしょう。

今回は以上です。

以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。

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コメント

  1. より:

    そうですね、今までヘッドフォンにはかなり投資しましたが音質的には過去最高です。
    これでアガリと思えるような出来栄えですね。

  2. より:

    すいません、コメントしたものですが自分もDT1990は目出たく失敗しましたw
    DT1770PROではわりと出来たのにDT1990PROでは難易度が上がってる気がする。
    ここまで難しいと、わざとやってる気さえしますね。
    もとに戻すのはなんとか上手くいったのでもう変えないことにします。

    • amahikas より:

      あさん、
      1770と1990シリーズ唯一の不満点ですよね。
      イヤーパッドで音も変わるので改善して欲しいと思っています。

  3. より:

    自分も最初は強引に伸ばしてハメようとして失敗しました。
    三角に割れた所から入れて徐々にクルクル回すように入れると上手くいきますよ。

    • amahikas より:

      あさん、コメントありがとうございます。
      その方法でやってダメでした(笑)
      なんか新しいイヤーパッドが発売されたという話しも聞いたので、今後の改良に期待しています。

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